先日のFordson Super Dextaもそうですが、今日はこれもたくさん見る機体、スガノ農機「土の館」にあったデビットブラウン・セレクタマチック770です。

以前も
『デビッドブラウンdavid brown 770 selectamatic 「撮りトラ」その1』
『トラクターに部品あり、部品に歴史あり・・・デビッドブラウンdavid brown 770 selectamatic 「撮りトラ」その2』
『「看トラ」の白いトラクター デビッドブラウン Selectamatic DB770・・・「撮りトラ」』
それから
『佐藤造機デビッドブラウンDB770/880/990/1200・・・昔のトラクターカタログ』なんかでカタログも紹介しました。
たくさん残っていても新しく増えることはない昔のトラクターですから大事にしたいですね。






機種名:デビットブラウントラクタ
形式・仕様:DB-770 38馬力
製造社・国:デビットブラウン社 イギリス
製造年度:1961(昭和36)年
使用経過:1955(昭和30)年に中標津町の船橋豊が道内で初めて導入した。
機械的に丈夫でまた、使いやすいトラクタでホクレンの推奨機種であった。
陶器は、中古で入手し、長年使用していたもの。
他にDBを3台使用していて、DBの熱烈なファンである。
tractordata.comのデータと少し違いますが、そんなことはどうでもいいです。個体の情報が生き生きと書かれていて、このキャプションは大好きです。ただ見るものにとってはまったく伺うことのできないその内面というか歴史というかが書かれているのですから・・・




あれー???以前『トラクターに部品あり、部品に歴史あり・・・デビッドブラウンdavid brown 770 selectamatic 「撮りトラ」その2』で見た770にはAC(アルバートチャンピオン)のメーターが使われていたはず・・・

フォードソンデキスタでもそうでしたがデビットブラウンでも・・・スミスとAC、同じくらいのBIGなメーカーだったんですね!

AC(アルバートチャンピオン)の歴史もなかなかすごいものがあります。興味のある人は眺めてみてくださいね!

APLLOって日本の会社だったんじゃないかなぁ・・・
『小松ノルマーグNG22「撮りトラ」』でAPLLOのウインカー見つけてました。


日本では自動車の普及と灯火類の法整備が遅かったため、一般向け乗用車などでの車体内蔵式の採用期間は非常に短く、左右独立点滅式方向指示器の義務化以降は、未装備の車両向けを中心に、アポロ工業の外付け型矢羽式方向指示器が汎用品として市場をほぼ独占した。そのため、アポロ製品が矢羽式方向指示器の代名詞となり、さらに車体内蔵式を含む矢羽式方向指示器の全てが「アポロ」と呼ばれるほど一般的な存在であった。
とありました。アポロ工業というくらいですから日本の会社でしょう。
さらに調べてみると「http://gazoo.com」のウインカーの話のところに
日本で普及が始まった頃は、ウインカーのことをアポロと呼ぶ人が多かった。後付けの腕木式方向指示器の生産を、アポロ工業という会社がほぼ独占していたからである。電気式ウインカーが一般化すると会社の業績は低迷し、サンウエーブ工業との合併を余儀なくされる。その後、サンウエーブ工業は住宅設備機器を扱うLIXILに統合されており、現在は自動車関連の装置は生産していない。
とありました。なんとデビットブラウンで見つけたアポロ工業のDNAは流し台からサッシやタイルに移ってしまって残っていないみたいなんです・・・かなしい・・・
イギリスで作っているデビットブラウンに作業灯以外の日本の部品が付いているなんて不思議です。ただ、前述の調べてみるとウィキペディアの方向指示器の項にはこの矢羽式方向指示器はイギリスのルーカスなども作っていたみたいなので、そういうつながり(どういうつながり?)もあったのかもしれません。
いずれにせよ僕的大発見です。



アポロ工業同様、デビットブラウン自体も評価は高いのにメインストリームには居られませんでした。なんとなーくうら悲しい感じです。
DB薔薇のバッジの変遷を最後に貼って今日はおしまいです。また明日!
デビッド・ブラウン トラクターとバッジの関係の年表(かなりイイカゲンかも)
薔薇以前時代











インプルメントのみ?控えめなツボミの薔薇時代


薔薇が開いたのは1958年当たりから?












ケースで作っているのでしょうか? 傘下に入ってから薔薇は王家の旗印風に・・・



























