今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、石川島芝浦機械㈱の3輪トラクター、シバウラガーデントラクタ 6馬力「撮りトラ」です。
以前も同じ名前の「シバウラガーデントラクタ」を紹介しましたが、こちらは4輪でした。日本のトラクターはまず3輪から始まったようです。やっぱり部品が少ない分、作りやすいということがあったんでしょうね。
シバウラガーデントラクタ
1954年(昭和29) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本)
AT-3型 6馬力 三輪タイプの空冷エンジン搭載
1954年(昭和29) 国産トラクタ初期のもの
国産三輪トラクタの開発が進み第一号機の実用に入り、2年前から各地で導入が盛んになる。
玉置は中古で入手活用したが前歴は不明。同型の全道での導入は53台。
SHIBAURA GARDEN TRACTOR
YEAR: 1954(Showa29) Manufacturer Ishikawajima Shibaura
Model: AT-3 Output: 6ps
Three-Wheeled tractor with air cooled engineIn 1954(Showa29) this was the first domestic built tractor in japan. With the advances in the development of domestic three wheeled tractors, this model was in great demand-up 2 years prior to the actual unveiling of Mr. Tamaki purchased this tractor second hand and use it for some period of time. The history of this particular machine is uncertain prior to Mr. Tamaki purchasing it.
Duaring production, 53 of this model were purchased in Hokkaido.
国産第一号にしてはあっさりとしている記述だなあ・・・と思ったら、別にプレートが掛けてありました。
国産トラクタ第一号
1952年(昭和27)シバウラガーデントラクタ
AT-3 6馬力 石川島芝浦機械㈱ 製・日本
価格:57万円・・・当時の中規模農家の1年の販売高と同じほど。
初年度 北海道に数台が販売される。馬の2倍ほどの能率が上がり
付近の農家が驚いていたという。2年後に四輪トラクタになる。
右側の写真のキャプションには・・・
2001年(平成13)トラクタ導入50周年「世界のクラッシックトラクタ博」で40年前の苦労した農作業をハンドルでそのころを回想している玉置さん。
国産第一号のトラクターが初めに入ったのが北海道ととれる記述です。北海道以外のほうが農家の数自体は圧倒的に多いと思われるのに、一番最初にシバウラガーデントラクタが入ったのは北海道・・・
これぞフロンティアスピリットという感じですね。
木田さん おはようございます
多分国産トラクタは3輪部門と4輪部門があって、これが3輪部門1位ということを言っているのではないかと思います
ただ、国産最初というのは通称だったり自称だったりするでしょうから、厳密なのかどうかわかりません
きっと当時はどのメーカーも「国産初」というのを狙って鎬を削っていたでしょうね
山葵さん おはようございます
普段からチェンを巻いて耕うんするようですか・・・面倒というか、大変ですね
座面がワサビのプラ皿!たしかにそんな感じです
日本はイスの文化が短いですから、どうしてもこうなっちゃうのでしょうね
逆に畳を敷いて正座に特化したほうがよかったりして・・・
私たちが知っているトラクターと比べてかなりかけ離れていますね トラクターと言えどもどんな作業に使われていたのか気になります。
私は、昭和35年にクボタがディーゼルエンジンを搭載した四輪の本格トラクターが 国内産初と効いていましたがどうなんでしょう?。
隣のチェリートラクターのミッションブロックで作ったようなトラクターですね
大型の耕運機のミッションブロックを利用してバージョンアップさせていたのかも?
このタイヤではプラウ作業も厳しかったと思います。チェンを巻いて使ったと思われます。
運搬作業では軽快だったのではないでしょうか?トラックのない時代だったので。
イスに空気穴がありませんね!雨の日や長時間運転では蒸れてきそうです。
なんだか昔の惣菜の刺身盛り合わせに付属していた山葵を載せるプラ製の皿みたいなイスですね
空気穴を開けるのもコストな時代だったのかも?
丸棒だけでスノコ状に成型したイスを見たことがあります。輸入物の畜力の牧草機械だったかな?
とてもオシャレなイスで、リビングに欲しいくらいの出来栄えでした。
フロントが鉄車輪、リアがカチカチのバイアスラグタイヤで、シートは鉄板でノーサス
乗り心地は覚悟がいりそうですね。それでも歩かない農業の夜明けを走り抜けた一台ですね
発動機のシャチさん こんにちは
!そうなんですね!
こんなボケボケの写真でわかっちゃうなんて・・・しかも純正でないことまで・・・
まったくもって感心します
写真のマグネトーは澤藤電気ですね
本来は國産電気のはずなので、多分交換して
ありますね。
マフラーも交換されてヤンマーNTシリーズの
ものが付いてます。
エンジンは、シバウラ6型ガソリン機関(KE-67)です。
533cc 最大6.5ps 2200rpm
です。