今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』 で見た、マッセイファーガソントラクター 、MF-35X タイプ 37馬力「撮りトラ」 です。
MF35Xは以前紹介したMF35と同じ英国はコベントリー生まれ。どう違うのでしょう・・・ついでにフランスはボーベという町で生まれたMF25も一緒に比べてみます。
マッセイファーガソンMF35X
大きな補助ステップとそこに乗る人が掴まるためでしょう・・・支柱がついています。どんな作業に使われた物なのかなあ・・・
マッセイファーガソンMF35
XとXなしでは全く同じにも見えますけど、マフラーの出る方向が違います。
マッセイファーガソンMF25
フランス製のMF25がやっぱり繊細で細かいところまで美しいです。ただ、エンジンまわりはスッキリしていないですね・・・あれれ? 今まで気がつかなかったけど、マフラーはどこへ行っちゃったの?? こっそり下側へ出てるんですかねえ・・・
マッセイファーガソンMF35X
シートは35Xも35も一緒みたいですね。
マッセイファーガソンMF35
オイルバスフィルターの煙突、MF35のほうがMF35Xより高い感じ。
マッセイファーガソンMF25
やたらエンジンの幅が広く見えます。ペダル類、カッコイイ! イスはどちらかといえば直線的な形状・・・だらしなく丸いのではなくて、直線と曲線がうまく混じり合ってちょっと近代的、工業的?な雰囲気も出ています。レイモンド・ローウィさんのデザインとは違って、これはこれでいいですね!
マッセイファーガソンMF35X
顔はナンバープレートステーがないだけで35Xも35も同じと思われます。
マッセイファーガソンMF35
ウイスキーボトルみたいなのはMF25といっしょ。
マッセイファーガソンMF25
MFのマークが大きすぎることを除いてはMF25が一番高貴なお顔です。お金がかかっていそう。
マッセイファーガソンMF35X
ちょっと並べるのに疲れたのでキャプションを読んでみましょう。
機種名:ファガソントラクタ
形式・仕様:35 37馬力
製造社・国:ファガソン社 イギリス
導入年度:1962(昭和37)年
使用経過:当時の大型トラクタでは主流の機種。年間一台で1000時間以上も稼働していた。30年間使用したもの。
35Xと35、エンジンも3気筒で馬力も変わらないはずなのに、どうしてマフラーの取り出しが違うのでしょうね・・・
ウインカーは汎用型。メーカーはわからず。
コベントリー、イングランド生まれ。右端の貝殻模様のスイッチがシブいです。
スターティングインストラクション
矢印で貫かれた35Xのロゴ、かなりカッコいいです。
センターマーク代わりなのでしょうか・・・35にはなかったエンジンフードの金具。
何の部品でしょう、REG TRADE MARK AP CO LTD と書いてあります。メーカー調べたんですがよくわかりませんでした。
ヘッドランプは・・・・
こちらはスタンレー製
こちらは同じく国産っぽいですが、何も書いてありません。
マッセイファーガソンMF35X メーター
35XのメーターはAC アルバートチャンピオン・・・フォードソン、スーパーデキスタなんかにも使われていましたね。
マッセイファーガソンMF35 メーター
MF35はスミス製。
マッセイファーガソンMF25 メーター
MF25はフランス製。メーカーはよくわからず。
マッセイファーガソンMF35X フロントバッジ
状態はいいです。
マッセイファーガソンMF35 フロントバッジ
MF35のバッジは色があせちゃったんだな。
マッセイファーガソンMF25 フロントバッジ
MF25のバッジ。浮き出しは浅いけど、妙に立体的なバッジ。巨大です。
マッセイファーガソンMF35X 燃料ポンプ
CAV社のロゴ入り燃料ポンプ。
マッセイファーガソンMF35 燃料ポンプ
これもCAV社製なんでしょうけど、何も書いていないMF35の燃料ポンプ。
マッセイファーガソンMF25 燃料ポンプ
MF25の燃料ポンプ。これもボディにロゴは見当たりません。
MF25とMF35の間にはずいぶん距離があるように見えますけど、35と35Xの距離はものすごく近いようで、僕にはほとんど見分けられません。
上の記事とゆるく関連しているほかの記事: