3が加わるとどうなるのか?NTA603とTJV983・・・「撮りトラ」

昨日の記事、「イセキトラクター新しい?3シリーズ、NTA603とTJV983・・・「撮りトラ」」に、トラクター狂さんからコメントをいただきました。

私も6月に新型NT3/NTA3シリーズ見てきましたよ!

シアルハンターでもそうですが、マイナーチェンジの度に3とか5が追加されるみたいです。(例:シアルハンター初代THシリーズ→2代目TH3シリーズ→3代目TH5シリーズ)

確証は有りませんが・・・(笑)

新型NT3/NTA3シリーズは14年ぶりのボディーカラー変更(オーシャンブルー)とホイールのカラーも白に変わりました。(以前は少し灰色がかった白)

またエンジンがこれまでいすゞ設計?製造?(どっちか忘れました)のエンジンが搭載されていましたが、今回の排ガス規制によりシバウラのエンジンに変更になりました。しかもDPF無しで規制をクリアしている素晴らしいエンジンです!!ジアス以外にも某重機メーカーにも採用が決まっているそうです。

音は聞き比べてみましたが、従来機より若干音が大きいように思えました。(ターボエンジンだからかな?)

屋根が白いので、どことなくニュー●ランドのトラクターに似ているような・・・(笑)

なるほど!なるほど!なるほど!

気がつきませんでした、いや、見えていて、ぼんやりと「何か違うな」と思っていましたが、違いと認識していませんでした。確認してみると確かにホイールも屋根は白かったです。

また、NTA603のエンジンにはDPFの文字が付いてなかったから、「少しおかしいなあ」と思っていたんです。

外観を比べてみる、TJV95とTJV983

去年8月の記事、「イセキトラクター T.JAPAN Vシリーズ TJV95と燃料タンク置き!・・・ダイナミックフェア2014」で、

現在はラインナップ落ちしてTJV983になり、馬力も3馬力アップの98馬力になっているみたいです。

と、言っておきながら忘れていました。

排ガス対策で3馬力増えたせいで、新しいラインナップに「3」が付いたわけではないでしょうが、この時既に「3」流れは始まっていたんですね。

ヰセキトラクター TJV85ZLWXH
(これは2012年の写真。TJV85)イセキトラクター T.JapanV シリーズ TJV85ZLWXH ターボインタークーラー付きコモンレール 水冷4サイクル4気筒立形ディーゼル 85馬力 価格¥8,032,500って書いてあるかなあ・・・もしかしたら違うかもしれないです。

屋根は同色で、ホイールも落ち着いた白というかグレーですね。

イセキ T.JAPAN Vシリーズ TJV95GLWX10R 水冷4サイクル4気筒ターボインタークラーディーゼルエンジン 3369cc 95馬力 価格¥9,028,800
(これは去年の写真。TJV95。屋根、同色ですね。)イセキ T.JAPAN Vシリーズ TJV95GLWX10R 水冷4サイクル4気筒ターボインタークラーディーゼルエンジン 3369cc 95馬力 価格¥9,028,800。
イセキトラクター T・JAPAN TJV983GLWX10 これも3シリーズなのでしょうか・・・
イセキトラクター T・JAPAN TJV983GLWX10 屋根、白いですね!!! WEBサイトに、新しいTJV3シリーズって書いてありました。今回、新しいものに3が付くのは間違いないようです。

TJV95は目と眉毛がくっついていますが、TJV983になると、目と眉毛の間に少しスペースが空いています。(絆創膏のようなものが貼ってありますが、これは携帯サイト?かなんかのQRコードです。)

TJV95のバッジ
TJV95のバッジ
イセキトラクター T・JAPAN V TJV983GLWX10R 価格¥9,828,000
TJV983のバッジ
同じくTJV983のバッジ。
同じくTJV983のバッジ。

バッジはTJV95では影のあるヘアラインメッキなのに比べて、TJV983になると、飾りのないシンプルなクローム色メッキになっています。

エンジンは?TJV95とTJV983

取説によると、E4DG 4気筒 3369cc ターボインタークーラ付 ディーゼルエンジンです。
取説によると、E4DG 4気筒 3369cc ターボインタークーラ付 ディーゼルエンジンです。

エンジンはいすゞが関係しているのかどうかはわかりませんが、井関松山製造所で出している排ガス関係のスペックシートが見つかりました。

エンジンはいすゞが関係しているのかどうかはわかりませんが、井関松山製造所で出している排ガス関係のスペックシートが見つかりました。

一方、TVJ983のエンジンは、エンジンは854F-E34T(ターボ付) 水冷4サイクル4気筒ディーゼルターボ/DOC DPF 3385cc 98PS/2200rpmでしたから、探してみると・・・

TJV983のエンジンはパーキンス製でした。
TJV983のエンジンはパーキンス製でした。
TJV983のエンジンはパーキンス製でした。
ただこれは74.3馬力しかないですから、特別製なんでしょうね。

外観を比べてみる、3が付かないNTAシリーズとNTA603

エンブレムがないと機種の見分けがつきません。
この写真でわかるでしょうか?ホイール、グレーです。
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY タイヤはファルケン
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 露出がおかしいのと、通路のカーペットが赤いので、その色が反射してわかりにくいですが、真っ白なホイール。
イセキ ジアス NTA55FFSGQCY 一目で日本のメーカーと分かるように「KABUKI」を全面にシャープに押し出して行くのもいいかもしれないなあ。
イセキ ジアス NTA55FFSGQCY 一目で日本のメーカーと分かるように「KABUKI」を全面にシャープに押し出して行くのもいいかもしれないなあ。横から見ると太い眉毛と隈取りがよくわかります。
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY
イセキトラクター ジアス NTA603 色はニュー●ランド色、屋根は白いです。

口の脇に白い「髭」が付いたのと、その口の形状が変わっています。

イセキ ジアス NTA55FFCSGQCY ハーフクローラ
バッジは控えめなんで大きく写した写真がありません。
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 価格¥6,772,680 車感覚で走れるそうです「D」レンジが付いているんですって!
一方、603のほうはかなり大きいです。
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 主張が強いなあ。

大きなグラフィックを外して、そこにバッジを付けたんですね。

イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 価格¥6,772,680
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 価格¥6,772,680 昨日載せきれなかった写真、関係ないけど載せておきます。
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 何で運転席の写真ばかりこんなに撮っていたんだろう・・・
イセキトラクター ジアス NTA603FFGQCY 何で運転席の写真ばかりこんなに撮っていたんだろう・・・

問題のエンジンを比べてみる、3が付かないNTAシリーズとNTA603

NTA55の取説を見ると、水冷3気筒1647ccのE3CGというエンジンです。
NTA55の取説を見ると、水冷3気筒1647ccのE3CGというエンジンです。

名前からして、TJV95のE4CGと似たような名前ですね・・・E4CG、E3CG共に三菱トラクタ GAシリーズにも使われています。E3CGも井関松山製造所で作っていたのだろうか・・・

きっと三菱のトラクターを井関で作ってたんだろうな・・・

で、新しいNTA3シリーズのエンジンは、N4LDI-TA 水冷4サイクル4気筒ディーゼルターボ(コモンレール・DOC)2216cc 60PS/2600rpmです。調べてみると・・・

あった! DPFを使わない画期的なエンジン。確かにIHIシバウラのエンジンです。
あった! DPFを使わない画期的なエンジン。確かにIHIシバウラのエンジンです。

「クリーン燃焼を実現した産業用ディーゼルエンジン(排気浄化フィルタを使用せずに新排ガス規制適合に成功)N4LDI-TA」

↑PDFファイルです。このエンジンについてとってもわかりやすく解説してあります。すばらしい!

この「クリーン燃焼を実現した産業用ディーゼルエンジン(排気浄化フィルタを使用せずに新排ガス規制適合に成功)N4LDI-TA」(以下PDFと略します)によると、排出規制のかかるPMはPM はエンジン内部の燃焼過程において、酸素不足
の状態で燃料液滴が蒸し焼きにされると発生しやすく(蒸し焼きですから、燃料の木炭ですね!・・・ヘンな比喩だな。でも、だからもう一回焼くことができるんだ!)、NOXはこれを減らそうと高温にしたりすると却って増えてしまうそう。

詳しくはPDFをよく読んでもらうとして、単純にPMを減らすために今までDPFを使っていたところを、燃料噴射のタイミングと燃料霧を細かくすることと、上手に空気と混ぜ合わせることで解決し、燃焼がうまくいくことで増えてしまうNOXをEGRという、排気再循環システムを使うことで燃焼室の温度を下げて減らす・・・

そういうことみたいです。

今まで、DPF(PM用)+EGR(NOX用)という補機で解決していた問題を、EGR(NOX用)だけにした・・・ということですね。パチパチパチ(拍手)

何だか尻切れとんぼになってしまいました。でも、これでひとまず終わりです。

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