今日は「昔のカタログシリーズ」です。
スガノ農機「土の館」で見た、イセキトラクター、STIHL製2ストディーゼルのイセキTC-10のカタログをトラクター狂さんに送っていただきました。

キャプションによれば、井セキ トラクター1960年(昭和35) 井関農機㈱製 (日本)
TC-10型 10馬力 496cc 機番0133
1960年(昭和35) 清里町 中農場で導入。
馬に変わる農作業の動力では、10馬力の威力は驚くほど能率が上がった。
そしてTC-10のカタログ・・・トラクター狂さんによれば1963年ころでは?とのこと

ニューチェリー! NEWの付いたチェリートラクタだったんです! メーカーも違うのに精神?を引き継いだんですねえ。
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・・・実機を見た上で、こうやってカタログを見るのは感慨深いです。普通、古いカタログでも取扱っている商品は新しく見えるものですけど、昭和30年代のカタログは何故か写っている商品も古く感じられてしまうのが不思議。
白黒写真のせいではないと思うんだよなあ・・・


ニューチェリー/10馬力農用トラクター TC-10
37年もの長い歴史をもつ農機の《ヰセキ》が豊かな経験と優秀な技術を100%駆使して完成した農用小型トラクターがTC-10型です。
耕起、耕うん、砕土、代掻き、刈取りなど、すべての農作業を一台で、完全に、敏速におこないます。しかもすぐれたエンジンによって、燃量消費量は最少でいいのです。
これからの農業経営の合理化にTC-10型トラクターはかかせないものとなるでしょう。
とあります。昔のカタログは力強く断言するパターン多し。

なぜかひらがなが多い
内容は・・・
特長
●搭載エンジンは、空冷2サイクルディーゼルで、出力も10馬力とグンと強く、構造がかんたんで、しかも燃量消費率は意外にわずかです。
●回転半径が小さいので、せまい水田でも便利につかえ、変速も前進6段・後進2段・動力取出軸4段と高度な変速機構をもっています。また、牽引力が強いので、運搬作業にもぜったいの強味があります。
●作業機の脱着や操作が、手がるなうえ、全密閉式で、防塵・防水が完全なので、長時間の水田作業にも、故障の心配がありません。
●耕起-砕土-代掻-管理-収穫-運搬-定置作業まで、この1台で一貫作業がおこなえます。
簡単や絶対など、普通は漢字で書きそうなものがなぜかひらがなです。どういう意図なのかなあ・・・硬い感じになってしまうのを避けたかったのかなあ・・・燃料消費率が燃量消費率と書いてあります。昔はこう書いたのかな?

仕様および性能
本体(トラクター)
形式:四輪ホイールトラクター
全長:205cm
全高:107cm(ボンネットまで)180cm(排気管の上まで)
重量:600kg
タイヤ:前4.00-12 後ろ8-16
ホイールベース:125cm
軸間距離(調節可能):前輪85-118cm 後輪82-114cm
ブレーキ:内部拡張足踏式
最低地上高:27cm
最小回転半径:190cm
ヒッチ地上高:32cm
耕うん部変速段数:2段
動力取出装置変速段数:4段機関(エンジン)
形式:空冷2サイクルディーゼルエンジン
シリンダー数及配列:1
シリンダー容積:496cc
最大出力:10馬力/2000回転/毎分
定格出力:9馬力/2000回転/毎分
冷却方式:軸流式強制空冷
燃料消費率:200gr/P。S/H?(最後の文字よく読めず)
クラッチ:単板乾式
あ!こっちでは燃料消費率になってる! 燃量じゃなかったのかも。気持は、燃やした量ということですごくよくわかるんですけど・・・
トラクター狂さん、ありがとうございました。楽しめました!
トラクター狂さん こんにちは
珍しいものをありがとうございました!
またよろしくお願いします
雪の降るところでは、冬もトラクターの仕事があるんですね
羨ましいような・・・羨ましくないような・・・
楽しんで頂けたようで何よりです!!
私はまだ実機を見たことが無いので、是非自分の目で見てみたいです。
これからは撮りトラで紹介されたトラクターのカタログを中心に送らせて頂きます。(流石に紹介された全ての機種はありませんが・・・)
それ以外にも珍しいカタログが有ったら送ります。
少し話は逸れますが、先日クボタサンシャインL2402DT-M(1517時間使用)をセカンド用に購入しました!
整地キャリアを付けて除雪等に使用します。