1昨日からの続き・・・昔のカタログシリーズです。クボタトラクター選べるカラバリのサンシャインシリーズ、18馬力のL1802/L1802DT(Doble Traction) 20馬力のL2002/L2002DT 22馬力のL2202/L2202DT 24馬力のL2402/L2402DTです。
36年前の広告は今とほとんど変わらないんだな

宣伝する中身は変わっていても広告スタイルは今とほぼ一緒です。

ずぬけた3気筒エンジンの威力
●シリーズ全機種に、低振動、低騒音の3気筒エンジンを搭載。長時間乗っていても疲労が少なく、作業は効率よくはかどります。
強烈な大排気量と低速トルク
●出力当りの排気量を大きくし、低速でのトルク性能をアップさせた魅力のパワフルエンジン。湿田など過負荷のかかるところでも、余裕あるネバリ強さをみせてくれます。
●冬期でもすばやく始動し、わずかな燃料消費量で十分なパワーを発揮。維持費も安くて経済的。
フルコンスタントメッシュ変速機構
●変速機構はフルコンスタントメッシュを初採用。変速操作がスムーズになり、ギア損傷・摩耗する心配がありません。
●前進16段・後進4段、超低速(クリープ速度)つき。トレンチャ・除雪機・プランタなど超低速を要する作業機も使えるので、稼働率が大きく向上します。
●確実な変速操作ができる変速ガイドつき。 操作のカンタンな変速1本レバー
●クリープ変速レバーと副変速レバー一体化。操作のカンタンな1本レバーで、運転性・機動性がさらに高まりました。
新開発の大径広幅ニューバランスタイヤ
●従来のハイラグタイヤくらべて接地面積を大きくした大径のニューバランスタイヤを新開発。けん引力が増大し車体バランスもよくなって、水田だけでなく畑作・酪農など多様な作業に適応します。
変速レバー、近くにあった副変速レバーとクリープ変速レバーを一緒にしたんですね。確かにシンプルになります。


運転席は進化しています
見やすい運転席まわり
●一段と広く快適になった運転席。人間工学的な配慮が各所になされ、運転操作がスムーズに行えます。
広幅防振ステップ
●大きく広いステップで、乗り降りが便利になり、安全性も向上しました。
●足元の微振動を防ぎ、一段と乗り心地が良くなりました。
ひじかけつき付き大型バケットシート
●ひじかけつきのバケットシートは、快適で疲労を少なくします。体に合わせて前後にワンタッチで調節できます。
横から見ているだけではわかりませんが、確かにミッションの上に跨がっている感じではなく、ちゃんと乗り物的に足元も広く、乗り降りしやすそうにできています。進化しています。
高効率、高能率から「ラク」「カンタン」へ
右上の部分にはアタッチメントの記述です。
湿式ディスクブレーキ
●軽く踏むだけでよく効き、摩耗の少ない湿式ディスクブレーキ。優れた耐久性・安全性を誇ります。
ポジションコントロール
●あらかじめ設定した作業機の位置を保ちます。代かきや畑作の中耕・管理に大きな威力。
新機構のロータリ
●使いやすいフローティング装置。レバーを上げるだけで作動し、あぜ際いっぱいまでラクに耕耘できます。
●サイドドライブロータリで幅広い代かきが可能になりました。特殊代かきロータリの両サイド延長機構を標準装備。
●クボタ独自のフロートカバーと特殊3P方式でロータリの騒音がグンと静かになりました。
●耕深ラベルを採用。耕深が目盛でおぼえられます。
残耕がないワイドな耕幅 前上がりのないバランス設計 装着がカンタンな3点リンク タイヤのままでも代かきOK スリップを防ぐデフロックつき
ダイナミックフェアのPOPに各社溢れる「ラク」「カンタン」「グンと」の文字・・・昭和53年(1978年)のこのカタログには既にあります。高効率、高能率から「ラク」「カンタン」へ・・・この頃から始まっていたんだなあ・・・
代かきロータリにビックリ

一番最後は安全装置とチェック機構
イージーチェッカ
●運転席の全面にとりつけられたイージーチェッカ。各部の作動状態がランプ表示で一目でわかります。(L2402(DT)のみ標準装備)
安全面にも新工夫
●振れても火傷の心配がない耐熱二重マフラーを新開発。
●フェンダーには手すり。エンジンなど各回転部分には安全カバーつき。
●クラッチペダルを踏んだ時だけエンジンが始動する、セーフティスタータ。
馬力は違っても姿形はまったく同じ
同じ写真のステッカー部分を切り貼りしているのかと思ったら違いました。

クボタのロゴ、こっちのほうがカッコいいなあ



「クボタL1-R26・・・撮り虎®」の記事はこちら
2馬力ずつですが、ちゃんと排気量も違います
よくスペックを見てみると、L1802/L1802DTはエンジンがD1102型、排気量は1115ccで18馬力/2500rpm。
L2002/L2002DTはエンジンがD1302型、排気量は1299ccで20馬力/2500rpm。
L2202/L2202DTはエンジンがD1402-L型、排気量は1395ccで22馬力/2500rpm。
L2402/L2402DTはエンジンがD1402型、排気量は1395ccで24馬力/2600rpm。
D1402シリーズだけ排気量が同じですけど、後は排気量が違います。わずか2馬力なのにいちいち違うエンジンです。今は馬力が違っても排気量が同じものが多いですけど、普通にやれば排気量は2馬力でもこんなに変えなくちゃいけないんですね。
今だと平気で10馬力は同じ排気量でも違うものを作れるのに何が違うんだろう・・・
と、疑問を残したまま、クボタサンシャイン、終わりです。
トラクター狂さん おはようございます
イグサ用・・・そんなものもあるんですか・・・
「日本の農業」にも名前はあったけど機械までは出ていなかったかも・・・
昔のトラクターのカタログ、一体どんなルートで集まってくるのでしょう?
蛇の道は蛇ってヤツなのでしょうか。
shiroemodonさん おはようございます
本当にそうです!誇大広告と突っ込まれるのを恐れて表現が萎縮すると面白みがなくなってしまいます
その割にはスーパーシナジーエクセレントスペシャル・・・みたいに名前はインフレ状態です
そんな中、どんな条件下でも目立つものはある・・・男らしく何もキャプションもなく「三男」
あまりに何も言わないんで気になっちゃう例でしょうか?
本当は突っ込みどころ満載のカタログをおおらかな気持で眺める・・・というのが販売者、消費者が両方ハッピーの状態なのかもしれませんね
かつてウチで使っていたヤンマーYM2020Dに取り付けていたドライブハローは爪では無くカゴローターの物を使ってました。おそらくカタログの物は、普通のロータリーの爪軸を外して、代かき用のカゴローターを取り付けて、代かきローターとして使用する物だと思います。
今でもニプロさんでカゴローターのドライブハローは販売していると思います。(イグサ用だったかな?)
最近、昔のトラクターのカタログのコレクションがまた増えてきました。(フィアット、ファーガソン、ゼトア、シバウラ等々…)
ですが、パソコンの調子がイマイチで…(^_^;
調子良くなったら、またスキャンして送りますね♪
長文失礼しましたm(__)m
誤記訂正:儀表現→表現
作業している場面を見たことはありませんが、最近近所にL1501が存在しているのを知りました
>高効率、高能率から「ラク」「カンタン」へ・・・
確かに、簡単さを謳った文字が増えていると思います
この頃になると、トラクタとしての基盤が築かれて高能率は当たり前で、更に付加価値として簡単さを宣伝し始めたんでしょうね
また、防振や燃費への配慮もこの頃から本格的に宣伝文句として採用され始めたんですね
カタログを見て思ったのは、最近のカタログにはあまり見ない「ずばぬけた」「強烈」という文句に興味を惹かれました
「従来機とは違う!」という革新性や力強さを感じさせる文句に、購入検討者は「おっ!」っと心踊らされたと思います
それに比べ現行機のカタログは、安全パイを取って「強烈」なんて力強い文句は採用されず面白味に欠けているように思えてきました
「革新的な」という文句はありますが、少々感情的な儀表現になりますが「虜になる!」「もう手放せない」という感じの文句がカタログにあったら、他社ユーザーでもかなり興味がわくと思うんです。工業の世界なので、定量的な表現が求められてしまうのかも知れません