今日も永続キャンペーンの「撮りトラ」。長野のAさんDさんの送ってくれたシリーズ最後のジョンディアトラクター6320と6420です。
どちらも西ドイツ バーデン=ビュルテンベルク マンハイム生まれ。JD6320(2002 – 2007)は水冷4気筒4.5Lディーゼル100馬力。JD6420(2002 – 2006)は水冷4気筒4.5Lディーゼル110馬力。同じ排気量でも10馬力アップ。
う〜ん・・・前のJD6800が水冷6気筒6.8Lディーゼルは120馬力。2.3リッターも排気量が上がったのに馬力は4.5リッターより10馬力しか上がっていないんですえ・・・
これを見ると他にも要素があるのでしょうが、まだまだ余裕があって力を出すも出さないも燃料のマップかなにかで自由自在なのかもしれません。「もうちょっとなんとかしてくれ!金なら出す!」という人がいれば「ハイドウゾ」とステッカーを6320から6420に貼り変えて・・・
背負いカゴ
この背負いカゴ、なんとかキャリアとかなんとか言って、このあたりで使っているダンプキャリアみたいに検索したらワラワラ出てくると思ってたんですけどそんなことなかったです。
もしかしたら外国製か特注手作り品。またはそれこそ村の鍛冶屋さんが作っている品物かもしれません。
背中ががっぽり開いているのでキャベツを丸いまま詰め込んだら絶対走っているうちに落としてしまうな・・・と思ったのですが、よく見たら塗装のはげ方に特徴が・・・箱詰めしてここに積むんだ! そしてちょっと後ろを持ち上げてそろっと運ぶのでしょう。
ということは、畑で箱詰めしてそのまま背中に積んで出荷場へ運ぶのかもしれませんね。
特注品なら絶対色は緑にしてくれって言いますよね?
考えてみれば水をたっぷり含んだ大きいキャベツ。相当重いはずです。「運搬」というのは作業の中でものすごいウエィトを占めているに違いありません。
そういえば米作でも米袋の移動運搬には様々な機械がありました。僕が扱うのはたいてい一袋だけなので何とも思いませんが、プロは何十袋と扱うので機械も欲しくなってくるのでしょう。
この背負いカゴもきっと何かすてきな名前を持っていて、大きさや形にそれぞれこだわりがあったりするんでしょうね。
愛読者さん おはようございます
40馬力越えてる感じでしょうか? おもしろいですねえ
使う域でちゃんと使えていれば公称馬力なんてどうだっていいですもんね
カタログ数値のうち一つだけに注目された場合(この場合は馬力)
そこだけをチューニングしちゃうというのは今でもある話ですよね
今は燃費をごまかしちゃう話はよく出てますから・・・
単車だって昔は自主規制で確か250ccで45PSくらいになってたみたいですけど
実際には60psくらい出ていたものもあるそうですし・・・
乗って試して買えるのが一番いいってことなんでしょうね
「2.3リッターも違うのに10馬力しか上がっていない」っていうところで、ふと昭和の頃の「面白ネタ」を思い出した次第です。
規制のあり方が、現在と違っていたのも確かです。
公称15馬力の定番だったヤンマーの3L15型なんて、今調べたら「32キロワット」とかありますもんねぇ(笑)
多分、「15馬力で受検する際のセッティング」というのがあって、それが「不正」ではなかったのでしょう。イイ時代でした。
愛読者さん おはようございます
すっごくおもしろいです!
なぜ排気量で決めずに馬力なのでしょう?
もしかしたら漁船用エンジンというよりは流用が多くて
排気量で決められると困る人が多かったのでしょうか?
「まあ、一応決めとくんであんまりえげつないことはするなよ」
という規制だとすればおもしろいです
ここに2000馬力のエンジンを15馬力だと言って持ち込んだら摩擦が起きるだろうし
それならば・・・と、もっと規制が厳しくなりそうです
ゆるく環を掛けるという規制もありえるんですね
ほんとです!本当の15馬力では厳しそうですけど・・・
昔々、岡山県では小型底引き網漁船に「15馬力以下」という規制があったので、小型底引き網漁に使う漁船には公称15馬力のディーゼルエンジンが積まれていました。
が、これがとてもじゃありませんが、15馬力とは思えない大きさで(笑)
小さな馬力で大きな低速トルク・・・となれば、大きなエンジンを低速で回せばいいのサ・・・って。
底引き網漁も牽引作業だから、発想はトラクタと一緒だったんですね(笑)