レストアを待つ近所のDEUTZ D4505ですが、今日はそのシートに注目してみます。
昔のトラクターのシートは「シート=椅子?座面?」というよりは鉄のお皿に尻を乗せる「尻乗せ台」と呼ぶべきようなもの。硬い鉄に柔らかい尻をどうやって乗せて運ぶか・・・工夫の跡が見えておもしろいです。

今日はこの写真から。tractordata.comによればDEUTZ D4505は1965年〜1967年。空冷3気筒2.6リッターディーゼル、40馬力/2300rpm。

かわいらしいシートの背が見えています。後ろの機械部分、左右のアームの間の横長の長方形に見える部分は⊂状の板バネになっています。これにトップリンクが付き、機械的に深さ調整などができるようになっているんでしょうねえ・・・

どうなっちゃってるんでしょう?DEUTZが幽体離脱しちゃってます。

座面の形はトラクターシートというよりは雪かき見たいな形。若干中途半端な感じ。

シートの下はこのようになっています。ショックアブソーバーやバネの類いは見当たりません。プレス加工されたシート受けのしなりで衝撃を逃がそうとする構造のようです。いままで見てきたドイツ製のトラクターは結構複雑な構造のものが多かったですが、こちらは至ってシンプル。
今日はあまり発見がなくて残念!それではまた明日!
2017年6月16日 7:59 AM |
カテゴリー:農業機械 |
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昨日気になったDEUTZ D4505の四角い穴、今日色々見てたら正しいかどうかはわかりませんが、納得できる形で解決しちゃいました! いつもいつもどうでもいいようなことをネチネチとすみません。

ドイツトラクター、D4505の横っ腹に四角い穴が空いていました。このようにキャップがはまっています。

携帯のコネクターのキャップや、デジカメの電池のキャップ、キャップと名のつくものは大抵使っているうちに無くなってしまうものです。トラクターも同じでこのようにキャップはなくなって四角い穴が見えます。

しかし、ネットで同型の機体を探してもこのキャップが失われているものが多数。キャップがあるということはこれを外してどうにかする場合があるということで、それが何か昨日は気になっていたのでした。

ネットで色々写真を探していたら、興味深い写真を見つけました。フロントローダー付きのこの機体、D4505かどうかはわかりませんが、05シリーズなのは間違いないようです。あの四角い穴は、このようなローダーが付いているときにどうなっているかというと・・・

拡大してみます。キャップが外され、ステーが中から出ていることがわかります。中でフレームにボルト止めされているのか、ただ左右を連結するだけのトンネルになっているのか・・・どちらにしても「キャップを外してこのように使う」ということだけは間違いなさそうです。
そういえば「土の館」で見た、この一つ前の形のDEUTZ D40Lですけど・・・

D40Lです。D05シリーズとほぼ同じシルエットなんですが、あの四角い穴の部分に注目してください。キャップはなく、ローダーのステーらしきものが出ているのがわかります。

ほら!反対側にも丸いフランジにボルト穴の開いたステーが見えています。

この写真だとわかりやすいです。キャップが外された四角い穴から丸いフロントローダーのステーが飛び出しています。
結論
あの四角い穴は、ローダーを取付ける際にキャップを外し、ローダーのステーを取付けるためのもの。
あーすっきりした!
2017年6月10日 7:50 AM |
カテゴリー:農業機械 |
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