
昔のカタログ表紙・・・コマツのロゴはここではふたばちゃんマーク(個人的な呼び名)です。色々呼び名はあるのでしょうがここではペイローダです。
以前OPさんにデータを送っていただいた、1976年あたりの発売で、コマツ・ペイローの昔のカタログ、505/507/510/515/520B/530/540/JH90EV/560-2/H400C/SK04/SK07です。
昨日に続いて昔のカタログシリーズです。
ローダー・・・バケットローダー、フロントローダー、フロント-エンドローダー、ペイローダー、スクープ、ショベル、ホイールローダー・・・色々呼び名はあるけどみんな同じみたい。
bucket loader, front loader, front-end loader, payloader, scoop, shovel,wheel loaderいろいろありますけど、1970年代、コマツは当時ペイローダーと呼んでいたようです。

昔のカタログ2ページ目。僕が普段見るものにくらべてずいぶん大きな機械ですが、小さい物には「ミニ」がつくぐらいで、基本的には呼び名は変わりません。イナダ → ワラサ → ブリみたいに出世したりはしないみたいです。
当時はといったのは、現在はホイールローダーだから

今のコマツのサイト

コマツのWEBサイト。調べてもペイローダーの「ペ」の字も出てきません。ホイールローダーです。

コマツハノマグもやっぱりホイールローダー。

古いキャブオーバーやボンネットトラックがありますねえ・・・
ペイローダー(payloader)には理由があった
コマツインターナショナルトラクターはここでたびたび紹介していますが、建設機械の部門でもインターナショナルハーベスター社との技術提携はあったようです。
インターナショナルハーベスター社にはその子会社のハフ(HOUGH)社という会社があって、そこで「ペイローダー」という商品名でホイールローダーを作っていたみたいなんです。

フランク・G・ハフ社のペイローダー。ちゃんと「ペイローダー」って書いてあって、わかりやすいですね!この商品名がH400C、コマツのH400Cと同じものなのでしょうか?

左下にH400Cがありますね。バケット容量8.4立米・・・でかい!


このあたりがインターナショナルハーベスター社(ハフ社は吸収されてしまったのかな?)とコマツが共同で開発したモデルらしいんですけど・・・
ペイローダー(payloader)はフランク・G・ハフ(HOUGH)社の商品名

インターナショナル・ハフのペイローダーを見つけました。かわいい!

インターナショナル・ハフのペイローダー。まるで冗談みたいにユニークだし、コンパクトだし、ひっくり返りそうですが、欲しい!

オモチャまで見つけてしまいました!

すばらしい出来です。
悲しいことに現在は「ホイールローダー」という呼び名が主流

コマツペイローダ、カタログ最後のページ。インターナショナルハーベスター社との提携が終って、呼び名も現在の「ホイールローダー」に変わってしまったのでしょうね。
ジョンディアも「ホイールローダー」

ジョンディアもWEB上では「ホイールローダー」
キャタピラーも「ホイールローダー」

キャタピラーもWEB上では「ホイールローダー」
CASEも「ホイールローダー」

CASEもWEB上では「ホイールローダー」
ボルボも「ホイールローダー」

ボルボもWEB上では「ホイールローダー」
もちろん日本のメーカーも「ホイールローダー」

川崎重工もWEB上では「ホイールローダー」

日立建機もWEB上では「ホイールローダー」
なんだかローダー戦国時代も、「ホイールローダー」で天下統一なったようですね。
上の記事とゆるく関連しているほかの記事:
2014年4月18日 8:45 AM |
カテゴリー:農業機械 |
コメント(8)
この頃の小松の機械は、運転台が前側にありました。
最近の主流はエンジン側が多いのですが?
なぜでしょう?揺れが多いから?
ところでカタログにいっしょに乗っているSK04だったかな?ボブキャットを起源とすくコマツ製のスキッドステアローダーですね。今まで1度だけみたことがあります。
2014年4月19日 6:06 AM |
Blue_Buffalo
Blue_Buffaloさん おはようございます
この頃の小松の機械は、運転台が前側にありました。
最近の主流はエンジン側が多いのですが?
なぜでしょう?揺れが多いから?
前方だと大きな揺れ、エンジン側だと細かい揺れ
どちらにしても揺れそうですね
ところでカタログにいっしょに乗っているSK04だったかな?ボブキャットを起源とすくコマツ製のスキッドステアローダーですね。今まで1度だけみたことがあります。
SK04とSK07ですね?
どちらもボブキャットでもスキッドステアでもなく「ペイローダー」と呼んでいたのでしょうね・・・
2014年4月19日 8:39 AM |
nora
お久しぶりです。
FBにかかりっきりで道内遊び回っていました(笑)
自分が大特免許を取った時には、
トラクターショベル
という区分になると習いました(笑)
2014年4月19日 8:06 PM |
OP
OPさん こんにちは
ブログでは拝見してます!
トラクターショベル追加ですね?
了解しました!
2014年4月20日 1:00 PM |
nora
コックピットがエンジン側に搭載されるようになった理由を考えてみました
まず、ショベル側にコックピットが搭載されていると
ステアリング操作に関係なくオペレータはバケットを
常に視界の中央に捕らえて操作することになる。
エンジン側にコックピットがあれば左右に旋回させてバケットの
先端を監視することも可能で、際寄せや旋回均し、微少排出といった
農業用トラクターのフロントローダーではできない操作も可能。
常に視界の中央にバケットがあるために旋回角度の把握は
後方の目視確認かオペレーターの勘に依存してしまう。
急旋回状態で乱暴なバケット操作をするとアーティキュレートは
簡単に転倒してしまう。
こんな理由からコックピットがエンジン側に搭載されたのではないかと思われます。
2014年4月23日 10:26 PM |
山葵
山葵さん おはようございます
よくよく見ると小さなホイールローダーもみんなエンジン側に座席があるんですね!
転倒という言葉も刺激的ですが
アーティキュレートってなんだろう?と、そっちの言葉に反応してしまいました
辞書では
articulate(アーティキュレート)
形容詞/ɑːrtíkjulət/
1 〈ことばが〉はっきり発音された, 分節的な
articulate speech|分節言語(▼動物の鳴き声などと違って音節に分けられた人間の言語)
とあり、あのクキッと折れ曲がってステアする部分を持つ機械のことを言うのですね

2014年4月24日 10:04 AM |
nora
1973年から1979年位まで小松インターナショナルでペイローダーの重要保安部品の製作担当をしてました。カタログを見て懐かしく思います。510と515は大井松田の小松施設で24H耐久テストをしてました。
小松を退社数年後に今度は本職のカメラマンして当時の同僚や先輩から依頼されて一部のカタログ撮影もしてました。車輌系建設機械の免許がありましたので、撮影する際は自分で運転してカメラアングルを決めていました。今でも当時の同僚や先輩達と交流があります。
2016年6月19日 6:51 PM |
元社員
元社員さん おはようございます
コメントありがとうございます
エンジニアからカメラマンに転職とはすごいですね!
会社勤めをしたことがないので僕にはよくわからないのですが
コマツにお勤めだった方々、みなさんとても会社に、かかわった製品に愛着と誇りをお持ちのようです
(もしかして、他の会社の方も全員そうなのかもしれません)
コメントやメールをいただく方、コマツの方が多いような気がします
今でもかかわった製品が長く使われて残っているというのはすごく嬉しいだろうと、そういう経験のない僕ですがそう思います
2016年6月20日 9:20 AM |
nora
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