
もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の農機を探している「朝1分の農機考古学」。今朝はいくつかの記事と広告から1964年型式認定ヤンマー富士YF13はヤンマーYM13Aだと思うと言うお話です。農機は様々な名前を持っていて、見る側によって違う名前になってしまうことがあり今回はそのパターンでした。

また、1968年の主要農機工業信用録と言う本のこんな記述を見つけました。
大正14年頃から動力耕らん機の研究試作に着手・昭和6年藤井武丈夫号(ますらを号) の名称で動力耕うん機の量産化を始む。13年革新機構の「超丈夫号」の市販を行ない期界の注目を集め,24年銘柄を「富士耕うん機」と改め「Z型」を発売。同26年「NZ」型を完成急速に技術陣を拡大し、P型・P15型・PL型・PS一A型・PS-14型と変選をとげ、33年「指一本で車輪中が自由に変る」革新機「PHA型」「PM型」を完成発売して好評を呼ぶ。37年3月「富士耕うん車」FG型と称するワンボディー型耕うん機を完成。この他、作業機では施肥播種機・開農式刈取機・ハンドモアーなどがある。39年4月小型新鋭機HA形,指一本で車輸中が変る中型機HB形、さらにトラクターYF13形を発売。39年7月画期的なセンタードライブ形耕うん機HA548を発売。同41年8月ヤンマーYシリーズ・同10月ヤンマー富士Kシリーズ生産開始。12年7月系統に対する販売推進,サービスを目的とする富士農機(株)の業務開始に参加。
主要農機工業信用録
難しい言い回しの文章ですが、下の方に「トラクターYF13形を発売」とあります。つまり運輸省型式名ヤンマー富士YF13はトラクターであると言うことです。これは上の広告の写真とも整合性があってYF13はあの写真のトラクターと考えて良さそうです。


藤井、協和、竹下が集まったヤンマー農機の社史にはYF(YFはヤンマー富士の略だと思いますが)13と言う機種は耕運機、トラクターとも見当たりません。YF13はきっと製造した藤井製作所から見た名前なのだと思います。その代わりにYM13Aと言うトラクターはあります。これがヤンマー農機から見たこのトラクターの名前なのではないかと想像します。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農418号
ヤンマー富士 YF13型
となります。これを見ると409号に竹下鉄工のYM12A。410号に協和農機のYM18A。そして418号に藤井製作所のヤンマー富士YF13型(YM13A)と同年に3社のトラクターが登録されています。ヤンマー農機として3社一緒にやるのだからなんだか無駄なような気もしますけど、初めはこんなものだったのでしょう。もしかしたら最後に会社の名前を残そうとしてこうしたのかもしれませんね。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今日も早くから出かけるのでこの辺で・・・それではまた明日!


