1962年型式認定サトー式TC50「朝1分の農機考古学」

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もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は佐藤造機の社史「50年のあゆみ」から1962年型式認定サトー式TC50です。実は農300番台近辺は資料がすっぽり抜け落ちていて、写真が見つかっても番号の確定がとても難しいのでした。

1962年の農山漁村近代化施設便覧という本からの抜粋です。サトーティラーTC50と書かれていますが運輸省型式はサトー式TC50型です。1960年を境に「ナントカ式」という表記は廃れてきていてこの本の出た1962年には一般的にはほぼ見かけなくなってきています。お役所的にはまだ迷っている感じでサトー式とされたのでしょうね。キャプションに■軽くスマートで非常に安定が良く能率的に作業が出来、各作業機はピン 1本で楽に取替が出来、しかも、年中一貫作業が行えます。特にクラッチの軽いことは驚く程です。特殊なサイドクラッチ(特許)がついているからです。とあります。「驚くほど」という主観的な表記がまだされていますね!そもそも作る側からしたらもう慣れて驚かなくなっているはずなのに『驚けよ!』と言わんばかりの「驚くほど」表記です。
1962年の農山漁村近代化施設便覧という本からの抜粋です。サトーティラーTC50と書かれていますが運輸省型式ではサトー式TC50型です。

1960年を境に「ナントカ式」という表記は廃れてきていて、この本の出た1962年には一般的にはほぼ見かけなくなってきています。お役所的にはまだ迷っている感じでサトー式とされたのでしょうね。キャプションに

■軽くスマートで非常に安定が良く能率的に作業が出来、各作業機はピン 1本で楽に取替が出来、しかも、年中一貫作業が行えます。特にクラッチの軽いことは驚く程です。特殊なサイドクラッチ(特許)がついているからです。

とあります。「驚くほど」という今では見ることのない主観的な表記がまだされています。そもそも作る側からしたらもう慣れて驚かなくなっているはずなのに『驚けよ!』と言わんばかりの「驚くほど」表記です。この「驚くほど」表記がサトーだけでなく他社でも結構使われていたことに今では逆に驚きます。
社史に載っていた運輸省型式ではサトー式TC50の写真です。これまた1960年を境に印刷技術が向上したのか、それまで荒かった写真が細かくなっていると感じます。
社史に載っていた運輸省型式ではサトー式TC50の写真です。これまた1960年を境に印刷技術が向上したのか、それまで荒かった写真が細かくなっていると感じます。これは見るからに写真ですが、それ以前は写真だか絵だかよくわからない感じでした。
資料によれば  農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号 農295号
サトー式 C50型  となっています。
資料によれば

農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号 農295号
サトー式 C50型

となっています。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今朝はこんなところです。それではまた明日!

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