1958年型式認定トヨタKC型「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。ここのところカタログ続きですが今朝もカタログの写真と資料から1958年型式認定、トヨタの耕運機KC型です。当時のガソリン耕運機はみな以前紹介したホープ60のようにバクみたいな姿になっちゃいますね!

ネットオークションで見つけてきたトヨタKC型のカタログです。なんだかここのところこの方にずっとお世話になっていますね!かなり古いものをたくさんお持ちのようです。冒頭にも書きましたけどホープ60に似た姿。それもこれもベルトやチェーンを使わないレイアウトのせいでしょうか・・・エンジンの出力軸からロータリーのセンタードライブまで全て動力はシャフトドライブのように見えます。
ネットオークションで見つけてきたトヨタKC型のカタログです。なんだかここのところこの方にずっとお世話になっていますね!かなり古いものをたくさんお持ちのようです。

冒頭にも書きましたけどホープ60に似た姿。それもこれもベルトやチェーンを使わないレイアウトのせいでしょうか・・・エンジンの出力軸からロータリーのセンタードライブまで全て動力はシャフトドライブのように見えます。鼻の下の長い間延びした顔に似合わず、中身はメカニカルでシャープです。

「トヨタが農村におくる・・・」と書かれていますね。クルマは年におくり、耕運機を農村におくる・・・トヨタは日本をフルカバーしようとしていたようです。
タンクからつながるライトカバーのラインはライトバイザーを兼ねてスラントしています。
こちらは以前紹介したホープ60です。同じような顔ですけどこちらはベルトドライブ。エンジンも横置きですね。
一応見たい方もいるかもしれないのでリンクを置いておきます。1960年前後に何故か突然流行った流線型のカバーをかけた農機群の一部です。
ああ!書いてあります!!スリップや故障の原因となるVベルト、チェン等は使用せずまた特殊の防振方法で作業者の疲労を軽減するように設計してあります。ですって!クルマを設計する人たちからしたらベルトやチェーンは補機を駆動するもので、牽引や走行のメインに使うことはありえない・・・とか思ったのですかねぇ・・・
ああ!書いてあります!!スリップや故障の原因となるVベルト、チェン等は使用せずまた特殊の防振方法で作業者の疲労を軽減するように設計してあります。ですって!クルマを設計する人たちからしたらベルトやチェーンは補機を駆動するもので、牽引や走行のメインに使うことはありえない・・・とか思ったのですかねぇ・・・これまでの農機からしたらここまで徹底したものはなかったかもしれません。
手持ちの資料ではトヨタK型のエンジンはTE-24型ということになっています。実は1962年にこの改良型のトヨタKCⅡという耕耘機が発売されていて、そのエンジンがTE-24Kなのです。ここのスペックにエンジンはTE-24とだけ書かれているので、このカタログはKC型のカタログでKCⅡ型ではないと判断しています。(エンジン型式末尾の記号は登録で省略されていることは多いのですが)
手持ちの資料ではトヨタK型のエンジンはTE-24型ということになっています。実は1962年に改良型のトヨタKCⅡという耕耘機が発売されていて、そのエンジンがTE-24Kなのです。カタログのスペックにはエンジンがTE-24とだけ書かれているので、このカタログはKC型のカタログで、KCⅡ型ではないと判断しています。(エンジン型式末尾の記号は登録で省略されていることは多いのですが)
シートに記入します。1958年でも最後の方ですね。幸運機を作るメーカーは多く(儲かると思ったのでしょうか?)それぞれが俺が俺がと作っていた感じで、それこそKC型のシャフトドライブなど機構も姿もユニークなものが多いです。
シートに記入します。1958年でも最後の方ですね。耕運機を作るメーカーは多く(儲かると思ったのでしょうか?)それぞれが俺が俺がと作っていた感じで、それこそKC型のシャフトドライブなど、機構も姿もユニークなものが多いです。もちろん、比べるのがとにかく手間のかかる人力や畜力ですから、使い勝手などは二の次であったというのもあると思います。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

ここのところカタログ続きで、図らずも1990年だい初頭1800番台の地層を休める結果となっています。今朝はこんなところです。それではまた明日!

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