トヨタ耕うん機KB-Ⅱは多分1961年型式認定。苦し紛れの資料突き合わせ「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝はここのところスランプで実機が見つからないため、いつもと違った方法、資料の突き合わせで運輸省型式認定の特定です。特定したのはトヨタの耕うん機KB-Ⅱ型です。

不鮮明な資料画像でトヨタ耕うん機KB-Ⅱです。トヨタと言っても、製造元?は株式会社豊田自動織機製作所のようです。
不鮮明な資料画像でトヨタ耕うん機KB-Ⅱです。トヨタと言っても、製造元?は株式会社豊田自動織機製作所のようです。
KB-Ⅱは耕うん、牽引兼用型で、文字通りKB型の改良型として誕生したようで、エンジンは7馬力でした。
KB-Ⅱは耕うん、牽引兼用型で、文字通りKB型の改良型として誕生したようで、エンジンは7馬力でした。

「なんだ、自動車のトヨタじゃないのか」という声が聞こえるようでキャプションには・・・

トヨタ耕うん機は豊田自動織機の古き伝統とトヨタ自動車の最新の技術から生み出された画期的な耕うん機です。例えばKA、KB、KC共に自動車技術を生かした完全直結型で機械効率を高め、コンパクトなデザインは優れた機能美の裏づけがあればこそです。またKB、KCのエンジンはトヨタの技術陣が日本で初めて完成した2サイクル空冷石油エンジンを搭載しており、燃料費はガソリンの半値ですみます。

農業機械図鑑第7集

こんな感じでトヨタ自動車との関係をアピールしています。

運輸省型式認定番号は・・・

手持ちに資料によると

軽自動車
農耕用軽自動車型式認定 農182号
トヨタ KBⅡ型

ということになりそうです。認定年はおそらく1961年。60年代ですからもし実機があり、銘板が付いていたとすれば軽自動車表記になっていたことでしょう。

また、エンジンはトヨタTE-18型で、型番から想像するに180ccクラスでしょうか?これはカタログにあるように空冷灯油エンジンだったのでしょう。

シートに記入します。オークションで実機が見つからない時はこんなスタイルが続きそうです。でも、1960年代初頭の農機は面白いですね。60年後半になると一気にメーカーがしぼられてつまらなくなりますが、50年代後半60年代前半は本当にたくさんのメーカーがあってとても面白いです。
シートに記入します。オークションで実機が見つからない時はこんなスタイルが続きそうです。でも、1960年代初頭の農機は面白いですね。60年後半になると一気にメーカーがしぼられてつまらなくなりますが、50年代後半60年代前半は本当にたくさんのメーカーがあってとても興味深いです。絞られてなくなってしまったメーカーの一つがトヨタだったということなのでしょう。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はこんなところです。天気が悪くて朝が暗いとなんか起きられず、遅くなってしまいました。それではまた明日!

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