居場所が確定！サトーSM-T13J（三菱D1450P）/SM-T13FDJ（三菱D1450FDP）「朝1分の農機考古学」

毎日ネットオークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握！「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1979年型式認定サトーSM-T13J（三菱D1450P）とサトーSM-T13DJ（三菱D1450FDP）です。側から見れば三菱製としか見えないトラクターですが、佐藤造機として型式認定まで受けているのでした。これまで存在は認識していましたが、表の中でやっと居場所を確定です。

【サトーSM-T13J（三菱D1450P）】

Dトラ：三菱D1450リモート「撮りトラ」

以前伊藤産機さんに写真を撮ってもらった三菱D1450（と当時は考えていたもの）です。

どう見たって三菱のトラクター・・・（これまではサトーのトラクターは白でした） — どう見たって三菱のトラクター・・・二駆のD1450です。（これまではサトーのトラクターは白でした）

ただ、当時謎だったのはこの銘板です。製造業者として佐藤造機が書かれています。そして型式名が三菱としては珍しい書き方となっています。残念なことに運輸省型式認定番号名版は付いていなかったものの、資料を眺めていてこのトラクターの居場所に気がつきました。運輸省型式がT13Jというサトーのトラクターを見つけたのです。 — ただ、当時謎だったのはこの銘板です。製造業者として佐藤造機が書かれています。そして型式名が三菱としては珍しい書き方となっています。残念なことに運輸省型式認定番号銘板は付いていなかったのですが、資料を眺めていてこのトラクターの居場所に気がつきました。運輸省型式がT13Jというサトーのトラクターを見つけたのです。

白くないサトーのトラクターは盲点でした。暫定ではありますけど、外見はD1450と見えるこのトラクターは・・・

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号　農1203号
サトー　T13J型

として良いと思います。1979年型式認定でした。

【サトーSM-T13DJ（三菱D1450FDP）】

そして今回見つけたのがこちら。外見からは三菱D1450FDとしか見えないトラクターです。 — そして今回見つけたのがこちら。外見からは四駆で三菱D1450FDとしか見えないトラクターです。

SM-T13Jと同じく運輸省型式認定番号銘板はついていなかったのですが、この銘板・・・先のサトーST-T13J（運輸省型式T13J、外見は三菱D1450）と同じような書き方に、三菱伝統の四駆表記「FD」が付け加えられています。 — SM-T13Jと同じく運輸省型式認定番号銘板はついていなかったのですが、この銘板・・・先のサトーSM-T13J（運輸省型式T13J、外見は三菱D1450）と同じような書き方に、三菱伝統の四駆表記「FD」が付け加えられています。

同じく暫定ではありますけど、外見は三菱D1450FDと見えるこのトラクターはサトーが型式認定を受けた・・・

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号　農1204号
サトー　T13DJ型

として良いと思います。続き番号の1979年型式認定でした。

本当にややこしいです。かなり詰めることのできた1979年の表ですが、残っているのはこのような難敵ばかり・・・色々根拠をあげましたけどわかってもらえるかなぁ・・・

もっとややこしいことに、翌年の1980年には三菱としてD1450/D1450FDの型式認定を受けているのです。これまでは三菱が先でサトーが後という並びでしたが、D1450/FDにはその法則が当てはまりません。三菱とサトーの関係、これまでは形の上では三菱→サトーの一方向だけだと思っていましたが、もしかしたら双方向OEMだったのかもしれません。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

（ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています）← Click here for the English version.

追記：今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします！

今朝はここまでです。それではまた明日！

居場所が確定！サトーSM-T13J（三菱D1450P）/SM-T13FDJ（三菱D1450FDP）「朝1分の農機考古学」

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