1965年型式認定クボタST18「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットオークション画像で見る「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1965型式認定クボタST18(エンジンUH3)です。1961年に姿がそっくりのT18(エンジンUH2)が型式認定されています。T18から4年後、排気量UPで同じ馬力で出たST18はT18の改良版かもしれませんね!

【クボタST18】

ネットオークションで見つけてきた、クボタST18です。国産最初の本格的乗用トラクターだと言われる、T15とそっくりのオールドスクールトラクター姿。状態もなかなか良さそうです。
ネットオークションで見つけてきた、クボタST18です。国産最初の本格的乗用トラクターだと言われる、T15とそっくりのオールドスクールトラクター姿。状態もなかなか良さそうです。
ピカピカですんでレストアしたのでしょうね。KUBOTAのエンブレムもくっきりしています。サイドのST18もはっきり見えます。
ピカピカですんでレストアしたのでしょうね。KUBOTAのエンブレムもくっきりしています。サイドのST18もはっきり見えます。
残念ながら運輸省型式認定番号銘板は写っていません。今日はオークション写真と資料をベースに進行します。代わりに車名の銘板。打刻でST18と打たれているのが見えます。
残念ながら運輸省型式認定番号銘板は写っていません。今日はオークション写真と資料をベースに進行します。代わりに車名の銘板。打刻でST18と打たれているのが見えます。

【ST18から4年前、1961年型式認定クボタT18】

以前見たT18です。そんなことはわからなくて写真を撮っているので(のちの写真検証中に判明した)なんとも「とりあえず感」がマンマンです。クボタT18は水冷2気筒UH2型ディーゼル18馬力〜20馬力、Oさんに提供していただいた資料によると1961年認定の運輸省型式認定番号、農245号でした。これはL15Rと連番になっています。
以前見たT18です。そんなことはわからなくて写真を撮っているので(のちの写真検証中に判明した)なんとも「とりあえず感」がマンマンです。クボタT18は水冷2気筒UH2型ディーゼル18馬力〜20馬力、Oさんに提供していただいた資料によると1961年認定の運輸省型式認定番号、農245号でした。これはL15Rと連番になっています。
T18のページ全部です。Lシリーズの記載に比べ、あっさりしたものです。T15も載っていません。想像するに「国産初」という部分においてT15はマイルストーン的に重要ではあったのでしょうけど、この扱いからすると、Lシリーズに比べてTシリーズは売れなかったのでしょうねぇ・・。売れなかったTシリーズの兄弟で「国産2番目」ということで、T18の情報をほとんど目にしない理由なのでしょうね。
以前紹介したT18のカタログです。Lシリーズの記載に比べ、あっさりしたものです。T15も載っていません。想像するに「国産初」という部分においてT15はマイルストーン的に重要ではあったのでしょうけど、この扱いからすると、Lシリーズに比べてTシリーズは売れなかったのでしょうねぇ・・。売れなかったTシリーズの兄弟で「国産2番目」ということで、T18の情報をほとんど目にしない理由なのでしょうね。
こちらは以前の記事

【いつも脚光をあびる1960年型式認定クボタT15】

昨日少しだけ話に出てきた国産初(←X ◎=国内初)の畑作用乗用トラクターT15です。手持ちの資料で、農耕作業用軽自動車型式認定番号が農175号と判明しました。
以前見た国産初乗用トラクターとされるT15です。手持ちの資料で、農耕作業用軽自動車型式認定番号が1960年の農175号と判明しました。

【1966年型式認定ST22からは随分顔が違います】

綺麗にレストアされたST22です。ST15に比べると影の薄いST18、そしてさらに影の薄い感じのST22です。したがって実機を見たことはありません。
綺麗にレストアされたST22です。
のちに1966年型式認定と判明しました。

【資料から1965年型式認定と判明クボタST18】

資料から番号を拾い出すと小型特殊自動車運輸省型式認定番号農485号クボタST18型となります。あ!表の馬力が20になっていますね!本当は18馬力です。あとで直しておきます。面白いのはL20とST18の排気量と馬力の関係・・・L20はリッター未満なのに、1.3リッターもあるST18より2馬力も大きいです。畑作用であるSTはピーク馬力より排気量の底力をとった感じでしょうか?
資料から番号を拾い出すと

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農485号
クボタ ST18型

となります。
あ!表の馬力が20になっていますね!本当は18馬力です。あとで直しておきます。面白いのはL20とST18の排気量と馬力の関係・・・L20はリッター未満なのに、1.3リッターもあるST18より2馬力も大きいです。畑作用であるSTはピーク馬力より排気量の底力をとった感じでしょうか?

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はこんなところです。もう朝から暑いです。それではまた明日!

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