毎日ネットオークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1971年型式認定のコンバイン、サトー・ヤングエースH50のカタログです。なんと、乗用コンバインはイセキ、コンマ、クボタ、三菱、サトー同時に認定されているのでした。販売開始はおそらく認定順なのでしょうが、当時コンバインの開発競争が月違い、日違いの苛烈なものだったことが想像できますよね!
【サトーH50のカタログ】
これを見ると、刈り取った稲は運転者の横に行く感じ・・・現在のコンバインとは少し違いますね。
【能率の比較対象は手刈り!!】
【シートに記入します】
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
【ライバルは皆同日に認定】
表を眺めていると、先日紹介した国産初の自脱乗用コンバインではないかと思われるイセキH660Rと同年同日認定となっています。クボタのHJ-4もそうですし、そのほかにも資料を眺めると同日認定コンバインがイセキ、コンマ、クボタ、三菱、今回のサトーH50と並んでいます。
発売したのはこの順だとしてもわずかな違いです。1970年代のコンバイン競争がいかに激しかったかがわかりますね!
これを見るとほぼ同じ構造ながら(クボタHJ-4だけは写真がなかったのでHJ-3の写真を載せています)イセキのHDシリーズだけは刈取部の進行方向右にハーベスターがついているんですね。三菱-サトー、コンマ-クボタ勢力は同じだったでしょうから、イセキのみ進行方向右ハーベスタ。他は皆進行方向左ハーベスタだったことになるでしょうか?
特許とかそういうのが絡んでいるのでしょうか、興味深いです。
今朝はここまでです。暑い日が続きます。水分とって頑張ってまいりましょう・・・それではまた明日!!