緑もある?1979年型式認定ヤンマーYM3810「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとオークション画像で見る「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1979年運輸省型式認定のヤンマーYM3810です。同時に緑で四駆のYM3810Dも見つけたのですけど、青ガエルのヤンマーが生存していた’74〜’76からは少し外れているので、こちらはのちにペイントされたものかもしれません。かなりオリジナルっぽいですけど。

ネットオークションで見つけてきた、ヤンマーのYM3810です。困ったちゃん眉毛が印象的な燃える男の「赤いトラクター」です。
ネットオークションで見つけてきた、ヤンマーのYM3810です。困ったちゃん眉毛が印象的な「燃える男の赤いトラクター」です。
残念ながらフェンダーの裏というわかりにくいところに型式銘板が付いているので写真はありません。番号は資料から探しました。
残念ながらフェンダーの裏というわかりにくいところに型式銘板が付いているので写真はありません。番号は資料から探しました。
面白いのはこの四駆のYM3810Dです。なんと緑!1974年にYM1300、YM1500、YM1700、YM2000の緑バージョンが出たのは間違いありませんけど、評判が悪く、3年ほどで赤に戻されています。YM3810シリーズは時期的に「燃える男キャンペーン」に入ってからの発売ですから「緑」というのは考えにくい・・・しかし、小さな写真ながらとても綺麗に塗られていて、オリジナルの線も捨てがたい・・・というか、ヤンマーの中の人に緑勢力が残っていたと僕が考えたい・・・という感じです。その方が面白いですから。
面白いのはこの四駆のYM3810Dです。なんと緑!1974年にYM1300、YM1500、YM1700、YM2000の緑バージョンが出たのは間違いありませんけど、評判が悪く、3年ほどで赤に戻されています。YM3810シリーズは時期的に「燃える男キャンペーン」に入ってからの発売ですから「緑」というのは考えにくい・・・しかし、小さな写真ながらとても綺麗に塗られていて、オリジナルの線も捨てがたい・・・というか、ヤンマーの中の人に緑勢力が残っていたと僕が考えたい・・・という感じです。その方が面白いですから。
ヤンマーも同じ頃、たくさんトラクターを出しています。きっとイセキと同じようにリソースの配分に苦労したと思います。イセキにとってのMB1100にあたる機種がこの中にもあったはず。
初めての方におさらいすると、1970年初頭、ヤンマーはアメリカ進出のために様々な方策をとっていて、その中でジョンディアと提携。アメリカでヤンマーのトラクターを売るタイミングで、これまで赤かったトラクターを緑にしてみたところ国内ではとっても不評だった→「ごめん!やっぱり赤ね?」と赤いトラクターキャンペーンを張ったのでは?というのが僕の想像でした。(あくまでも想像)

でも、「緑にしたーい!」という勢力がヤンマーに残っていて、時々緑のヤンマーを出して様子を見ていたらちょっと面白いな・・・などと思ってしまいます。

脱線はこれくらいにして、資料からYM3810の番号を拾ってみるとこうです。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1238号
ヤンマー YM3810型

また、緑のYM3810Dは

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1239号
ヤンマー YM3810D型

となっています。

シートに記入します。YM3810のエンジンは3気筒の3T34T。多分38馬力なのだと思います。最後にTのつかない3T34型は30馬力ですから、このTはターボ付きということを表しているのでしょうね。奇しくも上に載ってるイセキもターボエンジンです。
シートに記入します。YM3810のエンジンは3気筒の3T34T。多分38馬力なのだと思います。最後にTのつかない3T34型は30馬力ですから、このTはターボ付きということを表しているのでしょうね。奇しくも上に載ってるイセキもターボエンジンです。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

あっ!もうこんな時間!!もう終わりにしなければ・・・それではまた明日!

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