
毎日サクッとオークション画像で見る「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は不確かながら1965年運輸省型式認定のコマツLM600ではないかと僕が考える耕運機です。理由は資料からLM600という、耕運機かトラクターかわからない製品が存在していることがわかっていて、コマツの製品と思われるこの機体のエンジン型式がLM600と同じだからです。

先進的と言っても、クボタのホームテーラーKA型などがすでに出ていますから、「形が新しいからLM600ではない」という理由にはならないと思います。
残念ながら「愛国号」と書かれ、茨城テイスト(茨城出品ではないかもしれませんけど)に全塗装されていて、なんという機種だったのかは車体から確認することはできません。


また、注目はエンジンで、少なくともコマツで売っていたものと思われます。

運輸省型式認定の資料では、LM600のエンジンが全く同じ形式の1E65B-2なんです。これまで僕はLM600はまだ見ぬコマツの中・小型乗用トラクターだと思っていました。LM600は耕運機だったのです。(・・・と考えて良いのではないでしょうか?)


ただの数字、型式に過ぎなかったLM600が、実際に誰かが使い、売られていた「キカイ」となった瞬間です。(当社比)
もし、これに運輸省型式認定番号銘板がついていたら・・・
小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農467号
コマツ LM600型
と書かれていたはずです。同じく姉妹機のLM500というのがあったはずですが、こちらはまだ見つかっていません。もしかしたら永遠に見つからないかもしれませんけど・・・
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今日はこんなところです。それでは遅々として進まない現在の仕事に戻ります。また明日!