毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1988年運輸省型式認定ホンダの乗用管理機(農業トラクター)マイティ13Rです。1985年にホンダはマイティ11を出していますが、こちらがフルタイム4WD/4WSという豪華装備だったのに対し、マイティ13Rはパートタイム4WDのオーソドックスなものとなっています。
なんかフツーのトラクターになってる!
マイティ11のプレスリリースを見ると
「マイティ11」は、このクラス初の4輪操舵(4WS)(※1)十常時4輪駆動(フルタイム4WD)(※2)を採用し幅広い作業に優れた小回り性と抜群の機動力を発揮するものである。
ホンダ「マイティ11」を発売
マイティ13Rでは
駆動方式は、土や路面を、しっかりグリップする4輪駆動(パートタイム4WD)方式を採用。変速段数は、前進8段・後進4段(副変速機使用)の変速機構により作業内容にマッチした車速とパワーがきめ細かく選べるものとなっている。
13馬力新エンジンを搭載 水田作業に優れた威力を発揮するホンダ「マイティ13R」を発売
・・・と、なんだか馬力は上げたけど、「先進装備はみんな捨て去った」みたいな書き方になっています。独特のパッケージと値段で既存農機メーカーを震え上がらせた、ホンダの黒船F150と同じように、驚きの装備テンコ盛りのマイティ11だったのですが、「そこまでいらんわ」と言われたのでしょうか・・・
値段は11が699,000円〜949,000円なのに対し13Rが638,000円〜798,000円となっています。安くなってる!!
作る側はできちゃうから、色々すごいのつけたい・・・でも、販売側は「ユーザーには驚き装備より、馬力をあげて値段を下げたほうがウケる」そんな販売側の判断が勝利した結果こうなった・・・そんな感じなのでしょうか?
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
いやーーーー寝坊で慌てました。今日はここまでです。それではまた明日!