6年の時を経て年代を絞れた。1962or1963年型式認定スズエCN型

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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は手持ちの資料で1962(昭和37)年もしくは1963(昭和38)年農耕作業用軽自動車型式認定と判明した、鈴江農機製作所の耕うん機スズエCN型です。

スズエCN型をSさんのところで見たのが2016年・・・大体の年代がわかるのに6年を要しました。(と言ってもずっと探していたわけじゃないですけど)写真がまあまああるので時間のある方は見てください。
ズズエCN型です。この距離で見るとただの古い耕耘機ですけど、細部をよく見ると、仕上げに凝った高級品の作り・・・当時耕耘機がステータスだったことがよくわかります。
ズズエCN型です。この距離で見るとただの古い耕耘機ですけど、細部をよく見ると、仕上げに凝った高級品の作り・・・当時耕耘機がステータスだったことがよくわかります。
この銘板などもその証左。真鍮製エッチングの銘板は黒と白が色入れされた2色使い!!多色使いの真鍮銘板は60年代にしか存在しません。スズエCN型耕耘機という文字が読めます。気になるのは完全防水というのはともかく、「特許乗用型」の部分・・・どう見ても歩行型の耕耘機なのですが「特許乗用型」とはどういう意味でしょうか?
この銘板などもその証左。真鍮製エッチングの銘板は黒と白が色入れされた2色使い!!多色使いの真鍮銘板は60年代にしか存在しません。お金と手間がかかるこのような銘板をつけられるほど耕耘機は高かったのでしょうし、数も出ていなかったのでしょう。

また、スズエCN型耕耘機という文字が読めます。気になるのは完全防水というのはともかく、「特許乗用型」の部分・・・どう見ても歩行型の耕耘機なのですが「特許乗用型」とはどういう意味でしょうか?
手持ちの資料でスズエCN型の農耕作業用軽自動車型式認定番号は農310号ということがわかっています。つまり、もし銘板がついていたら、軽自動車運輸省型式認定番号農310号スズエCN型となっていたはずです。前後にはサトーマイカーYB80、三菱CT83が見えますね。
手持ちの資料でスズエCN型の農耕作業用軽自動車型式認定番号は農310号ということがわかっています。つまり、もし銘板がついていたら、

軽自動車
運輸省型式認定番号 農310号
スズエ CN型

となっていたはずです。前後にはサトーマイカーYB80、三菱CT83が見えますね。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はここまで。大体の年代がわかって嬉しかった割りには短めでした。高級感溢れる細部の様子は2016年の方の記事を見てくださいね!それではまた明日!

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“6年の時を経て年代を絞れた。1962or1963年型式認定スズエCN型” への2件の返信

  1. 古鉄さん こんにちは
    いつもありがとうございます!
    なるほど!サドルがついていたのですね!
    そしてそれが特許乗用型だった
    面白いですねぇ・・・

  2. 鈴江の乗用型は、尾輪付近から取り外し可能な自転車のサドルのような椅子がついてました。
    尾輪が普通タイプだと乗り心地が悪いのと多分、乗ったままだと小回りも効きにくかったと思われます。
    なので殆どの機種の乗用装置が取り外されて乗用装置まで現存している鈴江はあまり見ません。(^^;)(もしかしたらオプションだったのかも??)
    他のメーカーも耕運機に乗用装置を取り付けたりしたものありましたが、あんまり普及しなかったようですね。

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