
今日はShioikaさんに送っていただいた(いつもありがとうございます!)、1973年のシバウラ四輪駆動総合カタログの「昔のカタログシリーズ」です。いわゆる末尾「-0」シリーズというわけなのですが、表記は明らかに0(ゼロ)なのに、本人申告はO(オー)・・・長年周囲を悩ませた謎は本人申告によって解決したのでした。


とあります。運輸省型式認定番号一覧表を見てもらえばわかりますが、1973年時点で車はもちろんトラクターも四駆は一般に珍しいほう。そのメリットをこのように大げさに主張する必要があったものと思われます。
そして何より、リセール時や観察者を混乱させた四駆表記の「-0」(四角いゼロの表記もあいまって、中には「-D」と間違う様子も見られました)が、本人申告によって「オー」だと明かされています。
どう見ても700や1000、1500に使われているゼロのフォントと同じものが使われているのですが、本人が「オー」と呼んでいるのでそうなのでしょう。まあ、電話番号などでは「0」を「ゼロ」と呼ばず、「オー」と呼んだりするのでそういうことかもしれません。
「零シリーズ」「ゼロシリーズ」「オーシリーズ」・・・この中では確かに「オーシリーズ」が一番しっくりきます。



●15馬力クラストしては最初に2気筒水冷ディーゼルエンジンを採用。4輪駆動によりさらにエンジン馬力をロスなくフルに生かせます。
●騒音、振動が少なく、燃料消費量も少なくてすみます。
●小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。

●小型・軽量・強馬力の2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。21馬力をフルに生かす驚異のパワーです。
●自動戻り装置およびメカニカルポジション付きですから作業操作がラクにできます。ご希望によりプルコントロール装置も取付けられます。
●前進6段、更新2段に変速できますからキメの細かい作業ができます。
馬力が強い、強馬力って初めて聞きました。21馬力は21馬力。それ以上でもそれ以下でもないので、「21馬力をフルに生かす驚異のパワー」というのはちょっとわからないです。
・・・とまあ・・・人のことは言えません。きっと徹夜が続いていたのでしょう。

●25馬力2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。4輪駆動によりロスのない働きをします。
●シバウラ独自の球形燃焼室を採用。完全燃焼で経済性抜群です。
●効率のよいオールスピードガバナーを採用。どんな運転条件でも安定した回転が得られます。
●セミハイラグ大径タイヤを使用。走行性能、作業性能とも一段とアップしました。
●変速は前進9段、後進3段の強力な多段ミッション。多種多様な作業がキメ細かにできます。
ここで思い出して欲しいのは、S700に「小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。」と書いてあったこと。見ると、S700だけ座席がラーメン屋の椅子形状なんです。





今日はこんなところです。また明日!!