独特の雰囲気!農薬などの薬剤のネーミング@ダイナミックフェア2019

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昔の写真を整理しています。
用事が重なり行けなかった、ダイナミックフェア2019(JAグループ茨城の第45回農機・生産資材大展示会)

O特派員に写真撮影をお願いしていた残り、景品のある輪投げをしていたり、便利グッズや小物と農薬などの薬剤が展示され、いつも不思議な雰囲気を漂わせている倉庫内のブースです。

天井が高く、照明も暗め。その中でひしめき合う様々な薬剤ののぼりやポスター。明るい屋外展示からここに入ると、そのコントラストが強烈に感じられ、まさに異空間。
天井が高く、照明も暗め。その中でひしめき合う様々な薬剤ののぼりやポスター。明るい屋外展示からここに入ると、そのコントラストが強烈に感じられ、まさに異空間。
だって、展示されているものの名前がすごいんですもん。何のクスリかわかりませんが、「バッチリLX」に「サラブレッドKAI」ですよ?
だって、展示されているものの名前がすごいんですもん。何のクスリかわかりませんが、「バッチリLX」に「サラブレッドKAI」ですよ?
左から、水田多年生雑草防除剤「バサクラン」、水稲一発処理除草剤「アッパレZ」、水稲一発処理除草剤「ジェイフレンド」、「防人」で縞葉枯病を防除・・・など、様々な思惑でつけられた名前が並んでいます。
左から、水田多年生雑草防除剤「バサクラン」、水稲一発処理除草剤「アッパレZ」、水稲一発処理除草剤「ジェイフレンド」、「防人」で縞葉枯病を防除・・・など、様々な思惑でつけられた名前が並んでいます。
「防人」の袋です。
「防人」の袋です。
商品を探してみました。なるほど!水稲の『防人』という意味だったんですね!!対して『箱維新』というのもおもしろい・・・このラインは飛鳥平安から江戸末期までの「日本を守る」というコンセプトで名付けられているんだ!
商品を探してみました。

なるほど!水稲の『防人』という意味だったんですね!!対して『箱維新』というのもおもしろい・・・このラインは飛鳥平安から江戸末期までの「日本を守る」というコンセプトで名付けられているんだ!
「バッチリLX」。う〜ん・・・確かに薬剤って品物を見ただけでは名前も、その効果も思い浮かばないし、パッケージもこのような袋では全く何もアピールできません。そういう条件では商品の「名前」ってすごく大事です。のぼりやポスター、フライヤーなどの宣材をたくさん使うのも頷けます。
「バッチリLX」。う〜ん・・・確かに薬剤って品物を見ただけでは名前も、その効果も思い浮かばないし、パッケージもこのような袋では全く何もアピールできません。

そういう条件では商品の「名前」ってすごく大事です。のぼりやポスター、フライヤーなどの宣材をたくさん使うのも頷けます。
やはりネットで探してみました。
やはりネットで探してみました。
「バッチリLX」と「アッパレZ」は同じ会社でした。こちらは肯定的なニュアンスで言い切るカタカナ4文字縛りといった感じです。ちなみに「ジェイフレンド」と「サラブレッドKAI」も同じ会社です。こちらは少しパンチが落ち気味。
「バッチリLX」と「アッパレZ」は同じ会社でした。こちらは肯定的なニュアンスで言い切るカタカナ4文字縛りといった感じです。

ちなみに「ジェイフレンド」と「サラブレッドKAI」も同じ会社です。こちらは少しパンチが落ち気味。
こちらは一発処理除草剤「カチボシ」。ただの紙袋では会社も効果も全く想像できません。「防人」も「バッチリLX」も「カチボシ」も一緒に見えます。だからこそ縁起の良い名前や、いかにも効きそうなカタカナの長い名前、各社工夫を凝らして名前を付けているのでしょう。
こちらは一発処理除草剤「カチボシ」。ただの紙袋では会社も効果も全く想像できません。「防人」も「バッチリLX」も「カチボシ」も一緒に見えます。だからこそ縁起の良い名前や、いかにも効きそうなカタカナの長い名前、各社工夫を凝らして名前を付けているのでしょう。

この会社もおもしろいです。除草剤にカイリキZ、ゴウケツ、ビンワン、キマリテ、カチボシ、ウィニングランなど、いかにもな名前が並んでいます。

こちらも凄い!「ガンガン」「トップガン」「ベンケイ」「ナギナタ」「コメット」・・・きっと、いや、間違いなく大まじめです。いつも思うのですが、名前を決める会議を傍聴したいです。膨大な数の候補の半分以上がこういう名前で、権利関係を調査した上でそれをみな分析と共に理由を真剣に口にするわけです。
こちらも凄い!「ガンガン」「トップガン」「ベンケイ」「ナギナタ」「コメット」・・・きっと、いや、間違いなく大まじめです。

いつも思うのですが、名前を決める会議を傍聴したいです。膨大な数の候補の半分以上がこういう名前で、権利関係を調査した上でそれをみな分析と共に理由を真剣に口にする・・・真剣な討議の中で飛び出すヘンテコなカタカナたち・・・間違いなくシュールなはず。

「ドンドン」とか「ピンビン」とか「シャンシャン」とか、「ゴウチン」とか「センメツ」とか「ソウドリ」とか・・・出席者がそれぞれ発言するわけです。おもしろいわぁ。

そして、ツルの一声か、投票か・・・どんな風に決まるのかにも興味があります。

独特の文化か

なんとなーくのいかがわしさと、おどろおどろしさ。ほんのちょっとの暗さ。(個人の感想です)これらがミックスした独特の感じ、薬の新聞広告(特に昔のもの)に通じているような気がします。

「試してみないと効果はわからない」「見た目では比べられない」そんなところで似たような雰囲気になるのかもしれません。

[Image 2834] 2834 大阪毎日新聞 巻号未詳、10 面、昭和 13 年 11 月 24 日発行 大阪、大阪毎日新聞社 三共製薬「ヨゥモトニック」は左横書きです。
[Image 2834] 2834 大阪毎日新聞 巻号未詳、10 面、昭和 13 年 11 月 24 日発行 大阪、大阪毎日新聞社 三共製薬「ヨゥモトニック」は左横書きです。
484 大阪朝日新聞 第 16649 号、3 面、昭和 3 年 3 月 28 日発行 大阪、大阪朝日新聞社 本当に止まりません。昭和に入りまだ右横書きです。強壮剤「トッカピン」淋病の薬の広告がやたら多いというのが何かを暗示していそう・・・
484 大阪朝日新聞 第 16649 号、3 面、昭和 3 年 3 月 28 日発行 大阪、大阪朝日新聞社 本当に止まりません。昭和に入りまだ右横書きです。強壮剤「トッカピン」淋病の薬の広告がやたら多いというのが何かを暗示していそう・・・
17 大阪朝日新聞 第 6863 号、8 面、明治 34 年 3 月 18 日発行 大阪、大阪朝日新聞社 森下南陽堂 梅毒藥の大發見「毒滅」毛のはへる藥「毛養液」・・・ダメだ・・・おもしろすぎます。ただ明治の頃は左横書きの広告は見当たりません。
17 大阪朝日新聞 第 6863 号、8 面、明治 34 年 3 月 18 日発行 大阪、大阪朝日新聞社 森下南陽堂 梅毒藥の大發見「毒滅」毛のはへる藥「毛養液」・・・ダメだ・・・おもしろすぎます。ただ明治の頃は左横書きの広告は見当たりません。

どうです?何となく似た雰囲気がありませんか?今健康でも将来病気になるかもしれませんし、ケガをするかもしれません。

購読者がなんとなく持っている不安をそれとなく煽り、キッパリスッキリな名前と解決策で購入を促す・・・そんな送り手側の心理があるかもしれません。あくまでも僕の推測ですが。

日本最古の左横書きを探しています。興味のある人はこちらもどうぞ!

全然関係ないですけど、昔の新聞広告は性病に関係する薬の広告が多く載っているのも、購読層が壮年男性で、彼らが「今そこにある危機」として認識していただろうことが想像できておもしろいです。

というわけで今日はここでおしまいです。また明日!

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