同業他社がたくさんある場合に、農業機械はユーザーからは同じように見えてしまいます。(例えば田植機だったら「苗を植える機械」なので、同じような形になるのは仕方ないです。)
そこでその機械とメーカーを回りに印象づけようと考えられたのが、機械の型式、名前とは別につけられた「愛称」でした。
昨日はあまりうまく書けなかったので、今日はその続きです。
田植機の「さなえ」
それは「機械に人の名前を付け、具体的な顔としてイメージキャラクターを立てる」という、一種の発明だったのだと思います。
その成功体験が次の愛称に繋がったのではないでしょうか?
ヰセキコンバイン「太郎」
耕うん機の「大作」
イセキのお名前は田植機とトラクターが有名だと思うのですが、この、「さなえ」「太郎」「大作」が初期のお名前トリオなのだと思います。
この後にトラクターに愛称が付けられたと思う理由は下の写真から来ています。
トラクタの決定版、ヰセキトラクタの新シリーズが完成しました。さわやかなアイアンブルー・精悍なデザイン・豊富な形式・強力なパワー—–この新型トラクタの発売を記念して、広くみなさまから、ペットネームを募集いたします。
ヰセキ製品には「太郎」、「さなえ」「大作」など、既にすてきな名前が付いています。ヰセキトラクタにふさわしい、すばらしい名前(愛称)をお寄せください。
このように、イセキの「耕太」は公募で名付けられたのです。「耕太」と名付けた人は沖縄海洋博に行ったんですねぇ・・・
トラクター「耕太」
トラクター「耕二」
小さい太郎、コンバインの「小太郎」
イセキは2匹目、3匹目のドジョウを狙い、各ジャンルに全部人の名前を付けてしまいました。成功したのもあるでしょうし、イマイチだったものもあるでしょう。
なんだかこういうのって「自家中毒」のようなところがあって、各ジャンルを揃えるのは正しいと思うのですけど、最後は皆埋没してしまう感じ、ありますよね?
メーカーの中で同じようなものが溢れ、業界の中で同じようなものが溢れ、時代の中で同じようなものが溢れる・・・
結局その中でどうにかしようともがくうちにねじのぶっ飛んだものができる・・・
今日はこんなところです。また明日!