今日は昨日の続きでクボタ教のNさんに送ってもらった、1969-1970年以降のものと思われる井関農機のカタログ、昔のカタログシリーズです。TM1200が載っているのは初めて見ました!
TM1200のスペックは、空冷ハイオクタン灯油エンジンKF1310 552cc 12馬力。重量はロータリー込みで585kg、前進6段、後進2段のギアを備えていました。
田植機PC20は円筒部分が比較的よくわかる写真が使われているのも興味深いです。社史で使われているのはもう少し横から見た写真でした。
スペックは・・・
- 型式名称:ヰセキPC20動力田植機
- 種類:土付マット苗円筒分離型専用機
- 重量:90kg
- 変則段数:前進2段後進2段(ダブルテンション)
- 育苗方式:箱育苗・散播マット苗方式
- 苗供給方式:マット苗を円筒板に巻き、苗タンクに入れる
- 植付け方式:2条並木植え
- 条間:33cm
- 株間:(12)、15、18cm
- 株数:(83.5)、67、56/3.3㎠
- 一株本数:3-5本
- 苗使用量:15-17箱/10アール当り
- 能率:60分〜80分/10アール当り
となっています。マット苗を円筒に巻くのですね。もし、このタイプが主流になっていたら今現在の多条植えで幅の広い田植機にはなっていなかったのでしょうねぇ・・・
スペックは・・・
TB1700が空冷4サイクルディーゼルKD1700型 822cc 16.5馬力
TB1400が空冷4サイクルディーゼルKD1400型 673cc 14馬力
となっていました。
それよりも、この見開きのページの上の写真が注目です。並んだ田植機、トラクター、コンバイン、耕うん機、脱穀機、バインダーと稲作機械化一貫体制の確立を大きく謳っています。
外国製で高価な大型トラクターが畑作から導入され、ずっと大きなところばかりを相手にしていた機械化は、この1970年あたりで2条植の田植機に象徴されるような規模が比較的小さな稲作農家も関係する、稲作機械化一貫体制までやってきた・・・ということなんですね。
う〜ん・・・感慨深い・・・
今日はこんなところです。また明日!