ピクトグラムはユーザーへ最後の念押し@ダイナミックフェア2019

昔の写真を整理しています。

去年ライドアフリカツインと重なり行けなかった、ダイナミックフェア2019(JAグループ茨城の第45回農機・生産資材大展示会)。毎年行っていたのに抜けてしまうのは悔しいので、O特派員に写真撮影をお願いしていました。

今日はその中でも「注意・警告・危険」のピクトグラムです。

機械にはたくさんの注意書きが貼ってあります。(最近はとみに多いような気がする・・・)
機械にはたくさんの注意書きが貼ってあります。(最近はとみに多いような気がする・・・)これは注意。
中にはユニークなものが多く、僕もいつも注目しています。これは警告。ステッカーには右下に小さく番号が振ってあり、一番先に気になりました。上のステッカーは1E8500-97370、下のステッカーは1E8500-97360 部品番号かもしれませんし、別の意味があるのかもしれません。調べても何も出てきません。
中にはユニークなものが多く、僕もいつも注目しています。これは警告。ステッカーには右下に小さく番号が振ってあり、一番先に気になりました。上のステッカーは1E8500-97370、下のステッカーは1E8500-97360 部品番号かもしれませんし、別の意味があるのかもしれません。調べても何も出てきません。

このケガばかりしている危険ヒトに関しては僕もずっと注目していました。

そしてこちらは危険。ここにも番号が・・・D3 8750-315000 あ!これはネットで調べるとニプロのカルチウィーダーが出てきますので、製品の型番かもしれません。
そしてこちらは危険。ここにも番号が・・・D3 8750-315000 あ!これはネットで調べるとニプロのカルチウィーダーが出てきますので、製品の型番かもしれません。

これら「注意・警告・危険」のピクトグラムは、どういう違いで運用されているのか気になりました。

調べてみると、日本工作機械工業会のサイトに、「工作機械用警告ラベル設計ガイドライン」という、なかなか興味深いpdfがありました。

できる限りの安全を考慮した設計を前提に、ユーザーにあと一押し、念押しの情報「注意・警告・危険のピクトグラム」を与えることで、リスクを少しでも減らそう・・・という意図でこの黒いヒトたちのステッカーは貼られていたんです。

そのpdfによれば、当然のように「注意・警告・危険」の場合分けがされています。
そのpdfによれば、当然のように「注意・警告・危険」の場合分けがされています。
拡大してみますね。 注意:軽傷又は中程度の傷害を招くことがある状況 警告:死亡又は重度の傷害を招く可能性がある状況 危険:死亡又は重度の傷害を招くことがほぼ確実な状況 となっています。
拡大してみますね。

注意:軽傷又は中程度の傷害を招くことがある状況
警告:死亡又は重度の傷害を招く可能性がある状況
危険:死亡又は重度の傷害を招くことがほぼ確実な状況

となっています。
そしてこちらは危険。ここにも番号が・・・D3 8750-315000 あ!これはネットで調べるとニプロのカルチウィーダーが出てきますので、製品の型番かもしれません。
写真、戻ります。つまりこれは「死亡又は重度の傷害を招くことがほぼ確実な状況」ということになります。しかし、「けがをする恐れ」と書いてありますし、飛散物が小石のような表現ですし、なんだかぬるいです。

大げさにいうと、効果については半信半疑ながら「一応貼っておくか」と貼られている交通安全のお札感が拭えません。最後の一押し、念押しが誤用されているように思えます。
かくして「貼れるところには貼る」といった趣で「注意・警告・危険」が咲き乱れることになります。 もちろん、「塗れたネコを電子レンジで乾かす」という常識を持ったユーザーもいるわけで、設計者とユーザーの認識が違うという前提があるので致し方ない面があるのですけど・・・
かくして「貼れるところには貼る」といった趣で「注意・警告・危険」が咲き乱れることになります。

もちろん、「塗れたネコを電子レンジで乾かす」という常識を持ったユーザーもいるわけで、設計者とユーザーの認識が違うという前提を考えると致し方ない面があるのですけど・・・

過去の航空機事故や原発の事故では、じっさいにコトが起きた時、各種のワーニングや警報がそれこそ競うように光ったり鳴ったりしたために、トラブルの核心がかえってわかりにくくなった・・・などということもあったそうですから、ちょっと心配です。

刺激を入れ続けると麻痺します。

このような注意や警告が「風景」にならないよう、僕たちも注意しなくちゃ・・・と思いました。

今日はこんなところです。また明日!

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