今日は北海道の中古車屋さんで見たコマツインターナショナルトラクター、576「撮りトラ」です。どういうわけか整形手術を施されているのですが、その顔がユニーク!
その衝撃的なお顔がこれ。真ん中に元は白、もしくはグレーのプラスチックメッシュ。その周囲をコンテナの底なのでしょうね・・・元は赤だったと思われる赤のプラスチックメッシュが取り囲んでいます。術後しばらくはかなりカラフル、しかもボディとのマッチングもバッチリだったと思われます。何かしらの理由でこうなったのだと思いますが、顔を新たに形成するのに「遊びゴコロ」というか、「できるだけカッコよく、しかもお金をかけずに」という、工夫した感じがとても良く出ていて好きです。
オリジナルのコマツインター576の顔はこうです。ずいぶん印象が違ってしまっていますよね。
もう一つ写真を撮る時に「おっ!」と思ったのがココ。コンパクトで重量感あるマフラーがフロントローダーのブラケットに沿って配置されている?・・・と、思ったら・・・
ただ取り外してそこに置いてあるだけでした・・マフラーはエンジンフードを貫いて直立しているもののようです。
こうやって見るとまるで前方排気のように見えます。あらためて見ると、スッキリとしたスマートなパッケージのトラクターです。ゴチャゴチャしているところがありません。
スッキリしているといえば、僕はここも好きです。ゴチャゴチャしがちなオシリ部分を美しいリヤフェンダー一体型の燃料タンクが馬の鞍のようにフレームを跨いでいます。コマツインター576は農研機構の登録は1977年になっています。当時としてはかなりユニークだったのではないでしょうか?
以前紹介したコマツインターの総合カタログに576も載っていました。
576シリーズは66馬力
スタンダード、CS(スタンダードが前進8段後進4段なのに対して、前進16段後進8段)、そして四輪駆動のADの3グレードがあるようです。これも末尾4シリーズとはエンジンの排気量が微妙に違うような気がします。
再び顔に戻ってきます。なんとなくいつものようにヘッドランプの銘を拡大して確認してみます。
正面左のヘッドランプにはSTANLEYの文字が・・・上のほうにも何か書いてあるようですが読めません。
正面左のヘッドランプを拡大してひっくり返してみます。もしかしてヤンマー?ッス単レー製のヤンマー純正ヘッドランプ?
ネットで探してみると、ヤフオクでヤンマー純正ヘッドランプなるものが売られていました。これに違いありません。手元にあったヤンマーのヘッドランプを使ったんですね・・・
修理をしたり、改造したりする場合に純正品を使うという考え方もあると思います。一方、機能に関係ないのであれば、できるだけお金をかけずにあるものを工夫して使うという考え方もあるはず・・・・
結果的にオリジナルとはかけ離れたものになってしまっていますが、僕はこれはこれで好きだなぁ・・・と思うのでした。きっと手間はずいぶん掛かっていますよね?
今日はこんなところです。また明日!
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小松IHさん おはようございます
趣味であればお金もかけられるかもしれませんが
現役となると、掛けられる手もお金も限られているでしょうから
丈夫で長く働いてくれる事を祈るくらいしかできないですよね
いつまでも現役で働いてくださいっ!(祈)
福島県安達郡の576は、未だに現役ですwww部品が無い、直せる所が無いので、壊れたら終了ですが、、、