多面的機能支払交付金による活動では、異常気象時の見回りをしなくてはならないことになっています。昨日、会長さんと田んぼやその回りを見回ってきました。
農用地や
水路(水路に見えないっすね。でも水路です)
こちらも水路。サイレージがたくさん落ちてしまっています。道路には膨大なワラ屑。
農道の点検など、ざっと見てきました。
大量のワラ
田んぼに浮いた稲刈りあとのワラが、北東の風に吹き寄せられ、最終的に排水路に向かったのでしょう・・・一部の田んぼには大量のワラが溜まっています。
小排水路にもこんなにワラが・・・これは取り除かないとならないですよねぇ・・・
この排水路も人が積み上げたようにきっちりワラが乗っています。
水を落とすバルブがミノムシ状になっています。
こちらも・・・
↑最初に石川川から流れ込んだ水が田んぼに向かった地点では・・・
大排水路のフェンスが排水路に向かって倒れています。川から溢れた水が落ち込んでこのようになったと思われます。
これ、当時現場にいたので倒れた瞬間を見ました。
フェンスに掛かった水圧で基礎ごと引っこ抜かれています。
その大排水路、県道をはさんで田んぼ側から見ています。ガードレールの向こうが排水機場です。中央にくぼんだように見えるのが水路。左右に高く見えているのが農地なのですが、どちらも厚くワラに覆われていて境目がわかりにくいです。
これらのワラ、排水機場のゴミ揚げマシンで揚げきるのでしょうか・・・
そういえばその排水機場のゴミ揚げマシン、トタンが引っ掛っていました。
同じ場所を角度を変えてみています。奥が大排水路。そして手前に小排水路が来ているんですが・・・
その小排水路
ゴミもたくさん打ち上げられています。
その中には魚も・・・15cmほどのボラでしょうか?
ワラに関していえば、ここが島地区で一番ひどいでしょうか・・・
その一番ワラの多いところにあったのはSさんの畑。ワラを踏み抜いて水路に落ちないか、ビクビクしながら歩きます。
畑とは思えない風景です。Sさん、大根とか、◯◯(忘れた)の種を播いたのにダメだわ・・・と言ってました。
その畑のオクラもこんなことに・・・
そのオクラ越しに県道を見ています。
と、見回していたら、島地区の揚水機場のフェンスが倒れているのを発見。
こちらも基礎が抜けています。水の力はすごいなぁ。
Sさんのハウス周辺
流れの強かったSさんのお宅。居宅は無事だったようですが、それより低いハウスや倉庫に水が流れ込んだそうで片付けに追われていました。
人が立っている場所は、ブロックで囲まれた下屋になっていたそうです。
赤いラインまで水が来たそうです。(うっすらと線になっていました。)倉庫にあった手工具類、耕耘機などが水に浸かってガッカリされてました。少しずつ増えたそれらを一度に揃えたら大変な金額になります。それを考えるとドヨーンとした気持になるのはとてもよくわかります。

ハウスの下もえぐられてしまっています。
もちろんハウスの中のキュウリもダメに・・・
葉物も同じくです
これはほうれん草でしょうか?Sさんはあちこちのスーパーに野菜を出しています。その野菜ファンはしばらくSさんの野菜が食べられません。
露地の畑も激しく水が流れています。
生姜が洗われていますね。
道路の様子
アスファルトの上を水が流れると、境目で土が流失してしまうようです。
ここでは法面がそっくり流れてしまい、水道の引き込み管が見えていました。
道路は歩道が壊れています。
水は左から右に流れたようで、歩道のアスファルトが右にずれています。
アスファルトの下を水が潜ったのでしょうね。
こんなふうでしたから・・・
それで全部右にずれてしまいました。

この畑はホクホクに耕うんされていたのですが、砂利が流れ込んでいます。
う〜ん
震災の時もそうでしたが、何人ものおじいさんがこのようなとき『よくよくイタズラされちゃったなぁ』『しゃぁんめ(しかたがない)』と言います。
僕は事態をニュートラルに受入れるこの言葉というか、その態度が大好きです。誰かを批判するでもなく、ものすごく前向きでもないけど、あきらめの気持でもない言葉・・・
主語がないので文句をいう対象も恨む対象もない・・・運命のイタズラなどという言葉もありますが、今おかれている事態を「イタズラ」と、ちょっとユーモアも含んだ言葉で語れるのは、心が健康だからだよなぁ・・・と思うのです。
今日はこんなところです。また明日!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事: