今日は札幌農学校第二農場で見た1954年生まれ、フランスのハンドトラクターSTAUB(ストウブと日本語表記されることが多いみたいです。)PP5Bです。
Wikipediaによれば・・・札幌農学校第2農場(さっぽろのうがっこうだいにのうじょう)は、北海道札幌市、北海道大学構内にある施設。ウィリアム・スミス・クラークの大農経営構想に基づき、明治時代に建てられた木造の畜舎などの建築物群が位置する。また、施設は「模範的畜舎」を意味する「Model Barn(モデルバーン)」という名称でも知られる。一部建造物は内部が一般公開され、北海道開拓時代の農具など展示されている数々の資料を無料で見学することが可能である。
とありますが、その素晴らしい木造校舎の中に展示されていた機械の話です。
性能はどんなもんだろう・・・と調べて見つけたサイトによると・・・
STAUB PP5BはバーナードW112空冷4サイクル単気筒500cc8馬力/2300rpm
とあります。ガソリンなのかディーゼルなのか書いていないような気がしますが、写真を見るとキャブレターらしきものが見えるので、ガソリンエンジンなのかもしれません。
上で見つけたサイトによればStaub PP5 Bは1952年から1971年まで製造されたロングセラーだそうです。僕の見た機体は初期のものというわけですね。また、湿式の自動遠心クラッチという構造を持っていたようです。
よく考えたら、日本ではこの6〜7年後くらいに出てくるワンボディ(ホンダF150やヰセキKF850等)の耕耘機(というより、二輪トラクター?)です。さすが、進んでいますね!
↑屈強な男性が操作しています。ただ、直線ではそんなに力は要らないようです。
スターターモーターらしきものにハンドルがついています。これを倒してエンジンを掛けるんですかね???
初めこのロゴでメーカーを検索したのですが、STAUBなのかSTAUSなのかよくわからなくて苦労しました。どうもSTAUBがフランスの人名らしい・・・ということがわかり、何とかたどり着きました。
寄り道
ただ、最初に出てくるのはこのロゴばかり。フランスのキッチンウエアの会社のようです。Wikipediaで調べてみるとストウブ(staub)はフランス・アルザス地方の調理器具メーカー。黒い厚手の鍋「ピコ・ココット」が有名。蓋の裏に付いているピコ(突起)が、素材から出る蒸気を再び水滴化し、ふっくらしっとり仕上げる仕組みを特徴とする。
ストウブはよくル・クルーゼと対比される。どちらもフランス製の鋳物ホーロー鍋。ル・クルーゼが女性好みのカラフルでおしゃれな鍋とすると、ストウブはシェフの愛好家が多く、機能重視で、男性的デザインという違いがある。 とあります。
ル・クルーゼしか知らなかったなぁ・・・
ちゃんと日本語のサイトもあります。なかなかステキ!
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ブランドだけは何とか残っていました。なかなか見つからなかったのは、同じ名前の鍋が有名だったのと、老舗ではあるものの、大手に買われてしまい、主体が別の会社になっているためだったと思われます。Wikipediaによれば、Staubは1906年にジョセフ・ストウブによって創立されたティラーの会社で、1922年以降は息子に引き継がれましたが、1984年以降所有者がコロコロと変わり、2003年にEmakグループに買収され、現在に至っているそうです。
ネットで見つけた写真です。いい感じですよねえ・・・
脱線
これもネットで見つけた写真。最近のものでしょうか・・・アーティキュレート式ですね!アーティキュレートはぶどう畑で需要があるというのを読んだことがあります。フランスといえばワインですから、納得ですよね!
何だかカッコイイ!欲しい!
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バーナードモータース
PARISと書いてありますね!Wikipediaによれば、バーナードモータースは1920年にアウグスト・バーナードによって創立された主に農業用、工業用のエンジンを作るメーカーだそうです。そして現在も存在しているようです。
webサイト見つけました!
バーナードモータースは発動機を作っていたということなのでしょう。でも、日本の発動機とはかなり感じが違います。「エンジンになってもやっぱりフランス人」という感じ!!フルカバードで運搬用の車輪つき。なんだかオシャレに見えませんか??
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