このカタログの表紙最高!KIMCO574HS/465/455「昔のカタログ」

今日はFBのTさんに提供いただいたコマツインターナショナルトラクター、574HS/465/455「昔のカタログシリーズ」です。Tさん、ありがとうございます!!

たくさんのモデルが詰まっている総合カタログだと思います。その表紙ですが、これがなんとイラスト、絵画です!! 唯一無二、オリジナリティに超溢れた表紙。こんなの見たことがありません。かわいらしくデフォルメしていますが、やりすぎていず、インターナショナルトラクターの特長をとても良く表していますよね!これはいいなあ・・・この絵が欲しいです。
前回から引き続き登場、たくさんのモデルが詰まっている総合カタログ表紙です。広い草原にぽつんとインター君。商品はもちろん、空間をも感じさせるステキな絵です。
唯一無二、オリジナリティに超溢れた表紙。こんなの見たことがありません。かわいらしくデフォルメしていますが、やりすぎていず、インターナショナルトラクターの特長をとても良く表していますよね!これはいいなあ・・・

変速操作がレバー1本でOK。トラクタの運転を信じられないほど楽に、やさしくしました。面倒なクラッチ操作はもちろん、ギヤーチェンジの必要もありません。すべてがレバーを操作するだけで、トラクタを思うがままに動かせます。さすがインターナショナルだと唸らせた、この働く高級車。画期的な運転機構が認められて、日本でも根強い人気を呼んでいます。 とあります。自社のマニュアルトラクターとの兼ね合いが難しくなるのにもかかわらず、クラッチ操作やギアチェンジをあっさり「面倒」と切り捨てているところがなかなか興味深いです。 前々から「HSってなんだろう」と思っていたのですが、これを見てわかりました。ハイドロスタティックの略だったんですね!
574HSのスペックは、立形水冷4サイクル4気筒ディーゼル、3911cc 75.6馬力/2400rpmとなっています。変速操作がレバー1本でOK。トラクタの運転を信じられないほど楽に、やさしくしました。面倒なクラッチ操作はもちろん、ギヤーチェンジの必要もありません。すべてがレバーを操作するだけで、トラクタを思うがままに動かせます。さすがインターナショナルだと唸らせた、この働く高級車。画期的な運転機構が認められて、日本でも根強い人気を呼んでいます。

とあります。自社のマニュアルトラクターとの兼ね合いが難しくなるのにもかかわらず、クラッチ操作やギアチェンジをあっさり「面倒」と切り捨てているところがなかなか興味深いです。
前々から「HSってなんだろう」と思っていたのですが、これを見てわかりました。ハイドロスタティックの略だったんですね!

ここまでわかったのでさらに突っ込んで調べてみます。ハイドロスタティックはhydrostaticということでしょう。でも、google先生は静水としか答えてくれません。

hydrostaticsだと流体静力学になって、Wikipediaによれば

流体静力学(りゅうたいせいりきがく、fluid statics, hydrostatics)は静止流体についての科学であり、流体力学の一分野である。流体静力学という用語は通常、対象物の力学的取り扱いを指し、流体が安定した平衡下の状態についての研究を含んでいる。仕事をする流体の活用は水理学と呼ばれ、動的な流体についての科学は流体動力学と呼ばれる。

ということでした。油圧であれば一般的にhydraulicとなるのにどうしてでしょう・・・と謎はさらに深まるのでした。

コマツインター465は、465スタンダード、465CS、465GSの3グレードで、すべて立形水冷4サイクル4気筒ディーゼル2701cc(←読みにくいため、この数字はちょっとアヤシイです) 54馬力/2400rpmとなっています。
コマツインター465は、465スタンダード、465CS、465GSの3グレードで、すべて立形水冷4サイクル4気筒ディーゼル2701cc(←読みにくいため、この数字はちょっとアヤシイです) 54馬力/2400rpmとなっています。
コマツインター455は、455スタンダード、455CS、455GSの3グレードで、すべて立形水冷4サイクル4気筒ディーゼル2524cc(←読みにくいため、この数字はちょっとアヤシイです) 54馬力/2400rpmとなっています。
コマツインター455は、455スタンダード、455CS、455GSの3グレードで、すべて立形水冷4サイクル4気筒ディーゼル2524cc(←読みにくいため、この数字はちょっとアヤシイです) 46馬力/2400rpmとなっています。
性能、経済性ともに抜群!
1975年のものではないか?と推定される、以前紹介したコマツインター末尾4シリーズのカタログです。エンジンは末尾5シリーズと同じものを使っているような気がします。どちらが古いカタログなのでしょうか・・・

車両以外にも興味深いものを見つけました

カタログの裏表紙にある何だか古そうな本社ビル?の写真
カタログの裏表紙にある何だか古そうな本社ビル?の写真
拡大してみると、な、な、なんと!巨大なブルドーザーが乗っている・・・ように見えませんか??? 本物なのか、ハリボテなのかわかりませんが・・・ 何だか黙ってすごいことをしています。
拡大してみると・・・
な、な、なんと!
巨大なブルドーザーが乗っている・・・

ように見えませんか???
本物なのか、ハリボテなのかわかりませんが・・・
黙ってすごいことをしています。

 ↑なんと今も当時のままちゃんと存在しています!

Wikipediaにも「コマツビル」として載っています。 しかし、巨大ブルドーザーは現在は乗っていないみたいです。
Wikipediaにも「コマツビル」として載っています。
しかし、巨大ブルドーザーは現在は乗っていないみたいです。

ただ、塔屋の上には何か乗せるようにできていたらしく、Wikipediaにこのような写真が載っていました。 コマツのWEBページによれば、これは屋上モニュメントというもので、題してSPACE 「いのちの森」というそうです。 2001年5月、創立80周年を記念して、東京港区の本社ビル屋上に、環境との調和をテーマとした空間“ SPACE 「いのちの森」” を設置しました。“ SPACE 「いのちの森」” は、屋上モニュメントと、3つの庭園で構成されています。 とありました。 詳しくはコマツのWEBページでとうぞ!ただし、巨大ブルドーザーのことは載っていませんでした。
ただ、塔屋の上には何か乗せるようにできていたらしく、Wikipediaにこのような写真が載っていました。
コマツのWEBページによれば、これは屋上モニュメントというもので、題してSPACE 「いのちの森」というそうです。2001年5月、創立80周年を記念して、東京港区の本社ビル屋上に、環境との調和をテーマとした空間“ SPACE 「いのちの森」” を設置しました。“ SPACE 「いのちの森」” は、屋上モニュメントと、3つの庭園で構成されています。

とありました。
詳しくはコマツのWEBページでとうぞ!ただし、巨大ブルドーザーのことは載っていませんでした。

その他カタログのイメージ写真

1831年、アメリカ人マコーミックが、1台の刈取機を完成しました。性能もパワーも、ごく初歩的なマシンでしたが、機械の力で農業を効率の良いものにしようとする、初めての試みでした。今日、世界最大の機械総合メーカーへと発展したインターナショナル・ハーヴェスタ社の原点は、実はこの世界最初の刈取機にまで遡ることができるのです。まさにインターナショナル社の歴史は、農業機械化の発展史であったわけです。さて、インターナショナルのトラクタが、日本に初めて登場したのは大正5年。半世紀も前の出来事でした。以来、パワフルで高性能なインタートラクタは、農業効率化を象徴するブランドとして、すっかり親しみ深いものとなったのです。 とあります。
1831年、アメリカ人マコーミックが、1台の刈取機を完成しました。性能もパワーも、ごく初歩的なマシンでしたが、機械の力で農業を効率の良いものにしようとする、初めての試みでした。今日、世界最大の機械総合メーカーへと発展したインターナショナル・ハーヴェスタ社の原点は、実はこの世界最初の刈取機にまで遡ることができるのです。まさにインターナショナル社の歴史は、農業機械化の発展史であったわけです。さて、インターナショナルのトラクタが、日本に初めて登場したのは大正5年。半世紀も前の出来事でした。以来、パワフルで高性能なインタートラクタは、農業効率化を象徴するブランドとして、すっかり親しみ深いものとなったのです。とあります。大正5年が半世紀前と書かれています。大正5年は1916年なので、プラス50では1966年。載っているトラクターがそんなに古いとはとても思えないので1970年〜1975年あたりのカタログでしょうか・・・

テキストの中で、インターナショナル・ハーヴェスタ社→インターナショナル社、インターナショナルのトラクタ→インタートラクタと長いカタカナがだんだん省略されて行くさまが面白いです。

今日、規模の拡大と効率重視をめざす農業にとって、大型トラクタの必要性はますます高いものになっています。しかし、大型トラクタといえば、つい最近まですべてが輸入機で、国産化の期待はつのるばかりでした。その中で、いち早く日本の農業効率化に取り組み、日本の風土に合った大型トラクタの開発をめざしたのが、小松インターナショナルです。エンジンも操作性も運転感覚も、大型トラクタは独自の工夫と技術が要請されます。道は決して平坦ではありませんでした。昭和46年、地道な研究とひたむきな情熱は、ついに初の国産大型トラクタの開発に成功。世界の土を踏んできた経験を、日本のメカに変えた画期的な1頁を開いたのです。 今、信頼のブランドは日本の大地を駆けめぐり、農業効率化の担い手として活躍を続けています。 と書いてあります。MOKAとあるのは近年閉鎖で話題になったコマツ真岡工場なのでしょう。
今日、規模の拡大と効率重視をめざす農業にとって、大型トラクタの必要性はますます高いものになっています。しかし、大型トラクタといえば、つい最近まですべてが輸入機で、国産化の期待はつのるばかりでした。その中で、いち早く日本の農業効率化に取り組み、日本の風土に合った大型トラクタの開発をめざしたのが、小松インターナショナルです。エンジンも操作性も運転感覚も、大型トラクタは独自の工夫と技術が要請されます。道は決して平坦ではありませんでした。昭和46年、地道な研究とひたむきな情熱は、ついに初の国産大型トラクタの開発に成功。世界の土を踏んできた経験を、日本のメカに変えた画期的な1頁を開いたのです。
今、信頼のブランドは日本の大地を駆けめぐり、農業効率化の担い手として活躍を続けています。と書いてあります。
MOKAとあるのは近年閉鎖で話題になったコマツ真岡工場なのでしょう。

拡大してみます。、まわりはなにもありませんねえ・・・
拡大してみます。、まわりはなにもありませんねえ・・・

 ↑今や場所もよくわからなくなってしまいました。跡地はこれかなあ・・・

今日はこんなところです。また明日!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“このカタログの表紙最高!KIMCO574HS/465/455「昔のカタログ」” への4件の返信

  1. hyoukou240mさん こんにちは
    なるほど!トランスミッションを省略したんですね!

  2. 山葵さん 今年もよろしくお願いいたします!
    うううう・・・ドッグクラッチとマニュアルミッションから抜け出せない身としては
    ちょっと油圧やCVTの話は難解すぎます・・・
    でも、大きすぎるパワーの場合は、原始的な変速や動力の伝達は限界を迎えるという話は興味深いです
    学校の実験であるものを合成する時に、倍々でレシピ?を増やして行って成果物を大量に得ようとしたのですが
    ある分量を越えるとうまく行かなくなり、最後は爆発したりしたことを思い出しました
    研究室でちょっと作る時はうまく行っても、工場レベル、プランとレベルだと別の難しさ・・・
    的なことなのかな・・・と想像します
    おもしろいですね!

  3. HSではなく、HST(Hydraulic Static Transmission)ならウィキ先生にも出てますね。

  4. すっかり遅くなりましたが明けましておめでとうございます、今年も宜しく御願いします。

    574HS、エンジンは674と同じみたいですが、あくまでも574HS。
    油圧ポンプの吐出量はそのままに逃がし量を変化させて油圧モーターで駆動させる
    この時代の無段変速機ならスペックダウンはしょうがないといった感じです。
    最近の無段変速機はプラネットギアのブレーキリングを油圧で無段変速させたり
    可変斜板ポンプを使って吐出量制御で変速できるようになって、効率はかなり向上しました。
    それでも噛み合い式変速機にはかないません。一番可能性の高いのは
    日産が開発したエクストロイド変速機なのかと思われます。

    それとは逆に、
    1000馬力を超える車両のギア変速や摩擦クラッチは物理的な限界を迎えるそうです。
    次元を超えた強度が求められるため無駄に巨大化するほかないとか。
    身長が倍になると体積が6倍になって重さが9倍になる、みたいな理論で
    ガンダムはいつまでたっても完成しないとか、恐竜サイズの生物が陸上に存在しない
    理屈に通じるなかなか奥の深い物理の謎を垣間見る感じがします。

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