今日はhokkaidoujinさんの案内で行った中古車屋さんで見た、バラバラにされたMassey Ferguson MF135他、「撮りトラ」です。
見慣れたMFが見慣れない姿で横たわっています。これからどこか輸出されるため、バラバラにされているのでしょう・・・日本で役目を失った悲しい姿ではありますが、次のステージが待っているという希望もあります。
左の一台はMF135のようです。Fローダーで作業をしていたのでしょうか、ボンネットの上に何か取付けていたブラケットが見えます。シートはブルーでフォードのものに換えられていたのかもしれません。
こうやって見るとお腹が地面に付いてしまって、トラクターじゃないみたい。
お隣、右のMFはフロントのバッジが失われています。顔の裏にはラジエターが控えていたのですね。アミアミが外れている姿を初めて見ました。
2台とも外したボルトナット類はシートの上に置かれ、タイヤは後ろに重ねてきちんと積み上げられています。これからコンテナに積み込まれ、どこかへ運ばれるのでしょう。
これ、以前見たことがあります!
ちょっと長くなりますが、説明します。(英語は不案内のため雰囲気で理解しています。したがって、トンチンカンな部分があるかもしれません。)オーストラリア、ビクトリア州の博物館の運営団体である、Museums Victoriaが写真のアーカイブを作っています。オーストラリアに関する事なら何でも集めている感じで、この写真たちも1900年代初頭に作られた、元々あったオーストラリアの地場農機具メーカー、Sunshine Harvester Worksが最終的にMassey Fergusonの傘下になり、そこで作っていたのだか組み立てていたのだか、白黒のMassey Fergusonの写真を多数見ることができます。ただ、なぜかリンク切れが多いですが・・・
そこにこんな写真がありました。mf165の新品梱包写真! こんな風にやってきたんだ!
同じく梱包写真 大きな顔が入っています。なんだか仏像を運んでいるようにも見えます。こちらは傷などに留意して木枠なども使われていますが・・・
以前、禅(ZEN)と能(NOH)というタイトルで全農の中古トラクターの行く先の記事を書いた事がありました。その時orangetractortalks.comというクボタトラクターに特化したサイトから引用した写真です。新車のトラクターは上の白黒のようにコンテナに積まれてやってきて組み立てられ、働く場所がなくなると、今度はこのように解体され、パズルのようにまたコンテナに積まれて次の場所へ行く・・・というお話でした。
今のトラクターは大きいので、このようにコンテナに入ってこないかもしれませんが、昔は毎日のようにコンテナに入ったトラクターが組み立てられ、また、その新しいトラクターに押し出され、行き場を失った古いトラクターが解体され、コンテナに積み込まれていたのでしょうね。
コンテナは柔らかいもの固いもの、様々なものを運ぶ事ができます。コンテナ一個でいくら・・・と値段が決まっていますから、荷物の入れ方はある種芸術!見ていると時間を忘れてしまいます。
冷蔵庫いっぱい
なんとラジカセいっぱい・・・回収業の人はこういう風にしているんですね
反射式石油ストーブいっぱい!
クルマ!とその部品。なぜかウレタンむき出しのシート。
そのクルマ丸ごと!かっちょいいなあ・・・
軽トラでしょうか?このように斜めに重ねて多数入れようとしているのでしょう
自転車いっぱい!
車台いっぱい!
縦に起こして鉄クズ?を詰め込んでます。なんでもアリですね。
今日はこんなところです。また明日!
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