今日は昨日の続きでLandini スーパー・ランディーニ、イタリアからの「撮りトラ」です。
これがそのランディーニ。スーパー・ランディーニという1939年のモデルだと思われます。スーパーランディーニは2ストローク単気筒ディーゼル12200ccで、45馬力というモンスターマシン。ランディーニ(Landini SpA)はイタリアの長靴の根元あたりにある、Fabbricoという街で1884年にジョバンニ・ランディーニによって創立された農機メーカーだそうです。
ネットで見つけた写真です。昨日この写真を見て、焼玉部分にパイプが繋がっているので、水を入れるると、まずストンとシリンダー廻りに落ち、そのあと熱くなった水が上に上がってラジエターに上がり、ファンで冷される構造になっていると気がついたのですが・・・
さらにネットで写真を探してきました。
これは焼玉(シリンダーヘッド)を外した状態の写真だと思うんです。ヘッドのほうにまで水が廻る、本格的な構造だったことがわかります。その上ですぐにラジエターコアに繋がるようです。
これが少し上から見た写真。シリンダーはジャブジャブ水に浸かっていたんですねえ・・・右脇にでっかいドレンコックが見えます。メンテナンスは楽そうです。
ウロウロしているうちにこんなサイトを見つけちゃいました。スーパーランディーニの1/6.7モデルを作っています。何台か作っているところを見ると、販売していると思うのですが・・・
これがめちゃめちゃ凄いです。キャスト部品を多用した重量感溢れるモデル。模型と言うかホンモノです。
銘板に二枚重ねのシートスプリング。シフトパターンまで!
ちゃんと変速できるのではないでしょうか?
焼玉部分もちゃんとできています!
塗装前のキャスト部品でしょうか・・・さすが2スト単気筒。部品点数が少ないですね。
大きさが実感できなかったのですが、この写真を見ると何となくわかります。
おおー!
ファンもちゃんと付いてる!エンジンも動くのだろうか?
もう自分が作ったわけでもないのに「見て!」「見て!」と言いたい気分です。
箱も
スキがありません。
すごいなあ・・・これを作るのに何年もかかったみたいだけど、楽しそう。
きっとホンモノが買えるくらいのお値段なんでしょうね。でも、ホンモノの新品はもう買うこともできません。
こういうのができるのも、資料があるからですよね。日本の製品についてモデラーは、資料を手に入れることができているだろうか・・・おまけ
ネットで見つけた写真です。レースかなにかをやっているのかと思って興味を惹かれました。調べてみると、これはランディーニブランドの誕生130周年をランディーニが所属するArgo Tractors Groupが開催した、130時間耐久テストの写真なんだそうです。
(Argo Tractors GroupとはLandini,McCormick,Valpadanaと、僕にはなじみのないトラクターブランドの集合体でした。)
「レースをやっている」と思ったのは、四駆のコースを使っているからなのでした。
そして、これは面白い試みで、『130時間で走った距離に1キロあたり1ユーロを協賛スポンサーが払い、集めたお金はランディーニのふるさと、イタリアのFabbricoに寄付する』というものでした。
130時間で走った距離は992km、平均速度は7.6km/h、トラックを171周だそうで、集めたお金は8,000,000ユーロですって!おもしろいですね!
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