イタリアに自転車を乗りに行っていた友達が現地で撮った写真を送ってくれました。単気筒ディーゼルでランディーニというメーカーだと聞いたそうです。
戦前のものばかり並んでいそう・・・全部にキャプションが付いていそうです。近くで見たいっ!
これがそのランディーニ。ちょうど前輪の上あたりにLANDINIと書いてありますよね!ランディーニといえばマッセィファーガソンやイセキでおなじみのイタリアの会社です。鉄車輪でずいぶん古そう。ずいぶん昔からトラクターを作っていたんですねぇ・・・。調べてみると、ランディーニ(Landini SpA)はイタリアの長靴の根元あたりにある、Fabbricoという街で1884年にジョバンニ・ランディーニによって創立された農機メーカーだそうです。
早速いつ頃のものか調べてみます。きっとこれですね!スーパー・ランディーニ。送ってもらった写真ではよくわからなかったのですが、焼玉横倒しエンジンだということがわかります。発動機と同じレイアウトですね。ラジエターも自然循環式だと思います。鉄車輪は道路走行用と畑用が組合わさったハイブリッドタイプなんですね!
ああ!水はラジエターのキャップを開け、水を入れるると、まずストンとシリンダー廻りに落ちるんだ!そのあと熱くなった水が上に上がってラジエターで冷される・・・これがもし立形エンジンだったら自然循環式の水冷だと難しいですね。シリンダーが寝ているのはこういう理由だったんだ!
ネットで見つけたストーリコ・デイ・トラットリ博物館?というのでしょうか。そのWEBページでスーパー・ランディーニのスペック。スーパー・ランディーニは年式によって少しずつ違うみたいですね。1939年型。12200cc単気筒40/45馬力 この時の回転数と同じかはわかりませんが、最大回転数が620rpm 化け物のようなエンジンです。焼玉2ストロークエンジンのことをイタリア語でTESTA CALDA 2 TEMPIというんですね!
ほぼ同じ形の1/32模型も見つけました。31.5ユーロ
アマゾンでユニバーサルホビーの1/16モデルを見つけました。ちょうど同じ形です。なんと 19,000円!
Super Landini 1934 トラクターフィギュア 台座付 1/43だそうです。1934年型なんですね。
こちらもネットで見つけた図面。空気はボンネットを貫通しているオイルバスフィルターを通してクランクケースから吸っているんですね。前に見たランツブルドックと同じような構造です。形も似ているなあ・・・
ランツブルドッグトラクタ 1953年(昭和28) ランツ社製 (ドイツ) 単気筒2サイクル焼玉エンジン 自重5tn こちらはスーパー・ランディーニに比べるとずいぶん新しい。ランツのエンジン
同じような構造ということで、ここではランツの焼玉エンジンを横から見ています。ピストンの右端にあるのが黒い玉。簡単、故障知らず・・・って謳ってますね。
これがその焼玉部分。
これは左側面から見た図。すると、この上の部分は何があるんだろう・・・ランツブルドッグ、ずいぶんでかいけど・・・
こんなのも見つけました。水冷なんですね・・・ラジエターは横向きで、石油発動機みたいにファンも付いています。水と燃料がエンジンの上のスペースに納まっています。
それからランディーニといったら、イセキやMFを思い出しますよね!
Landini Globus 55 は1999〜2004年製、エンジンはパーキンス2.7L3気筒ディーゼルエンジンの55馬力/2300rpm ミッションはシンクロ付きシャトルタイプで前・後進30段だそうです。
同じくLandini Globus 55 サイドパネルの形状やお顔が少し違いますが、マフラー形状、エンジンフード、キャビンなど、よく似ています。
そしてこちらはiseki tractor TR55。何を隠そう(隠してないけど)ランディーニ製です。
そしてこちらはマッセィファーガソン。目の部分が少し違うだけで、イセキのTRと外観はまったく一緒。しかし、イセキのほうが稲作も推していたのに比べ、MFほうは表紙の写真を見る限り畑オンリーですね。
以前このようなものも見つけました。マッセィファーガソンとランディーニは昔から仲が良いみたいです。
ネットで見つけたランディーニ8500。MF194にあたります。ランディーニ8500はパーキンス4.1L4気筒ディーゼル80馬力だそうです。
これもネットで見つけたランディーニ7500のカタログ表紙写真。MFだと184にあたり、パーキンス3.9L4気筒ディーゼル70馬力だそうです。
時間がなくなってしまいました。続きます!
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