なんと今日はモロッコからの「撮りトラ」 です!
「日本に帰ってきてから送ってもらった」のではなく、現地からダイレクトにやってきた撮りトラ写真たち、通信事情とか機器の発達あってのことで何だか時代を感じますねー。
モロッコのAfrica twin epic tour 2018 を取材中(遊びじゃないと思います。多分仕事。たぶん。)のH編集長が写真を送ってくれました。(SAME Explorer Special 100 SAME Explorer 100Sと表記されることが多いみたいです。) ツアー中、余計な写真を撮るのはしんどいと思いますが、「撮りトラ」 のことを頭に入れていてくれてありがとうございます! ツアーが5/11-5/19ですから、ゴールしたホテルから送ってくれたのでしょう。お疲れのところ、重ね重ねありがとうございます!
ヨーロッパ・ホンダ/スペインが主催するツアー なんですかねえ・・・「¡COMIENZA LA II EDICIÓN!」と書いてあるので、2回目なのでしょう。モロッコを文字通りのアフリカツインで走れるなんてうらやまし過ぎます!!6割がOFF、4割が鋪装ですって!
こんな感じで2台あったみたいです。奥がSAME エクスプローラー100S、手前がSAME エクスプローラー85Sのようです。
ちょっと拡大してみます。アフリカツイン(正式にはホンダCRF1000L Africa Twin) が並んでいます。いい感じに汚れてますね。いいなあ。初めはホテルか何かかと思ったのですが、よく見たらガソリンスタンドですね。
メッセージには
北部のフェズに近い山間部のアルーという町で撮影しました。三輪オートが現役で走り回る感じの街でした。
とありました。目の前にはなだらかな丘があって、住宅なのか建物がかなり建っていますね。
そして背後はほとんど何もない状態です。この機体は先の給油写真で手前にあったSAME エクスプローラー85Sです。
なんだかここがどこだか実際にグーグルマップで特定したくなりました。アルーという町はすぐわかったのですが、数件しかないガソリンスタンドのどれもこの風景に合致しません。
「きっとアルーという町の手前、もしくは通過したあとにガソリンスタンドに入ったのだろう」と考え、ルートは6割がオフロードだから、地中海を渡ってモロッコのナドールあたりからアルーを通過してエルラシディアに抜けるとあたりを付けて探してみました。
やたっ!見つけた! アルーの先、Timahdte(どう読むんだろう)という町にそれらしいところを見つけました。目の前が丘。裏が畑。遠くにちょっとした山があります。いかにも三輪オートが走り回りそうなひなびた町。回りは畑ばかりで農業も盛んなようです。
あと、ポイントはスタンドの緑の屋根形状ですね。大抵のスタンドは四角なのに、これはラウンドしています。この写真ではトラクターは停まっていませんが、背後の写真とも建物関係は合致しています。
アルーからエルラシディアに向かって20キロほど下ったところです。アーーーーースッキリした!
やっと本来の「撮りトラ」に戻ります。SAME Explorer 100S です。ROPS(ロールバー)のない男らしい形。安全のため必要とは言え、ないほうが 形としてはカッコイイ。
後の機械を拡大して見ると、イタリアのFORIGO社製。日本でよく見るロータリーとは少し違った形をしています。
FORIGOのWEBページ。 この機械かなあ・・・チェンケースの向きが違いますけど、きっと鎮圧ローラーは向こう側にチェンケースがあってそれで駆動しているのでしょう。まずロータリーを回して、その軸から動力を取出して鎮圧ローラーに伝えているようです。
SAME Explorer 100S いろいろ調べたかぎりにおいては、古そうに見えますけど現行モデル。4気筒4000ccの95馬力のようです。
SAME Explorer 100S Explorerのxが取れてE plorerになっちゃってますね。
ここでちょっとSAMEをおさらい
以前SAMEトラクターを見た時に少し調べてありました。ここでSAMEをちょっとおさらいです。
SAMEは1927年に創業されたイタリアの会社で、現在はドイツファールと一緒になって、SAME Deutz-Fahr という名前になっているみたいです。
ひょー! かっちょええー。違和感なく景色にトラクターが溶け込んでますね!
1959年にはこんなカッコイイの作ってたみたいです。SAME240DT
エクスプローラーに戻ります
こちらはSAME Explorer 85S 4気筒4000ccの84馬力のようです。
SAMEのWEBページ を見ると、ちゃんとこの形のものが載っています。ただ、現行モデルはこれ以外皆クモのような多眼系の若干丸みを帯びたスタイル。マフラーやエアクリーナーが高かったり、四角くてヘッドランプなどもハロゲンの仕様は、きっとアフリカなどの部品調達の難しい地域での使用を想定したものなのではないでしょうか?
そのページ のギャラリーには、まさにこのトラクターの写真があります。2015年ですって!
85Sのほうはシートの蛇腹が切れてしまったんですね。
今日はここまでです。また明日!
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