10アール当り10〜20分で完全に代掻きをやってのけます。1970年、シバウラ総合カタログ

今日は「昔のカタログシリーズ」、トラクター狂さんが全国のシバウラファンのために、S30DのカタログS−1500のカタログに続き秘蔵のカタログ、1970年(昭和45年)の『シバウラ《農用》トラクタ 総合カタログ』その2です。

 

まずはS-1400とS-30Aのページです。例によって特長がユニークに語られています。
まずはS-1400とS-30Aのページです。例によって特長がユニークに語られています。

 

決定版といいながら特長は言うことなしの簡潔で短いもの。

 

S-1400 中形ホイール24PS

■特長■

弊社がほこる空冷中形汎用トラクタの決定版で、

  • エンジンはトラクタ用としてわが国最高水準をゆく空冷ディーゼル搭載。

  • 排気量1335cc、24PSと余裕のある出力。

  • シバウラ独特のドラフトコントロール装置で強大なけん引力を出す。

  • 前進10段、後進2段のミッションであらゆる作業に適した速度が得られます。

 

そして個別のカタログでおなじみS-30A・・・30馬力からは大型の分類なのですね。最上位機種だけに中形トラクターがただの「シバウラがほこる」から「シバウラが内外にほこる」へと賛辞も最上級になっています。

 

S-30A 大型ホイール30PS

■特長■

シバウラが内外にほこる大型トラクタで、

  • 強力で始動性、耐久性抜群の水冷ディーゼルが搭載されています。

  • 前進8段、後進2段のミッションはあらゆる作業に適応出来ます。

  • エンジン直結の油圧ポンプはクラッチと無関係に作動するので至便です。

  • 軽量にもかかわらずシバウラ独特のプルコントロール装置で40PS級のけん引力を出す。

  • フートアクセルでトレーラー作業にも使い易いです。

  • 軽量なSRT-6Aロータリをセットすれば40〜50PS級の仕事をします。

 

個別のカタログでは12個あった特長が6個に間引きされています。

 

後期型S-30Aエンジン。油圧ポンプの回転取り出し部分。プーリーのセンターから直接!ベルト交換が大変だそうです。
後期型S-30Aエンジン。シバウラ自慢の「エンジン直結の油圧ポンプ」の油圧ポンプの回転取り出し部分。プーリーのセンターから直接!ベルト交換が大変だそうです。

 

後期型S-30Aエンジン。回転取り出した先はどうなっているんだろうと思ったら、ちゃんと写真も送ってくれました。
回転取り出した先はラジエターの下を通ってフロントにあるポンプを回しています。このトラクターは油圧とミッションは別タンクだそうです。

 

昭和45年、1970年、今から50年近く前のカタログですが、写真が多用されていて、それが若干不鮮明なことを除けば今のカタログとそんなに変わりがありません。今と同じように作業風景の写真があって、使っている作業機の説明がなされています。
昭和45年、1970年、今から50年近く前のカタログですが、写真が多用されていて、それが若干不鮮明なことを除けば今のカタログとそんなに変わりがありません。今と同じように作業風景の写真があって、使っている作業機の説明がなされています。ロータリ作業の写真、ホイールがすごく大きく見えます。その割にタイヤの直径は変わっていない感じなので、扁平タイヤ?ということでしょうか。

 

●代掻
当社推奨の水田車輪又は湿田車輪を使用し、ロータリ又は水田ハロー(作業巾2,100mm)を使用すれば10アール当り10〜20分で完全に代掻きをやってのけます。(条件の良い所ではロータリのみで水田車輪を使用しなくても作業可能です。)

 

歩行式のトラクターに比べたら画期的だったのでしょう。「やってのけます」と書かれている代掻き。今と比べるとどうなんでしょう・・・

 

代掻きには湿田車輪とか水田車輪が必要だとされているのは、当時は深い田んぼが多かったということですよね。

 

これのことですよね。ストレーク車輪。中古品で¥83,000
これのことですよね。ストレーク車輪。中古品で¥83,000

 

『ストレークに引っかかった・・・クボタトラクタアタッチメント「昔のカタログ」』にもあったように、昔のカタログにはトラクターの湿田対策品がカタログに載っていました。今は見ないですけど。

 

今日は「昔のカタログ」シリーズ、1978年(昭和53年)クボタ トラクタ Lシリーズの アタッチメントカタログです。
フロートタイプではないですが、クボタアタッチメントカタログでもストレークが載っています。

 

デビッドブラウン885 気になるのはこの部分。ウエイトともとれますが、爪がパタンと反対側に倒れそう・・・スパイクとかグリップを増す装置? 
以前デビッドブラウン885に付いているのを見ました。

 

スピードスプレーヤーなどもあったんですね。これはモーレツにオペレーターがクスリに巻かれている・・・ ●スピードスプレーヤー SS-60 果樹園から水田まで多方面に使用できる小型で軽便なSSです。 タンク容量 600ℓ 作業能率 12ha/day 吐出量 2.3〜11.5ℓ/min
スピードスプレーヤーなどもあったんですね。これはモーレツにオペレーターがクスリに巻かれている・・・
●スピードスプレーヤー SS-60
果樹園から水田まで多方面に使用できる小型で軽便なSSです。
タンク容量 600ℓ
作業能率 12ha/day
吐出量 2.3〜11.5ℓ/min

 

すごくきれいな写真ですよね。運転しているおじさん、今はどうしてるかなあ・・・
すごくきれいな写真ですよね。運転しているおじさん、今はどうしてるかなあ・・・

 

巡回中のシバウラサービスカー・・・どこのどんなトラックか一所懸命画像検索で調べたのですが、よくわかりませんでした。

 

昔は横目2灯のトラックって、ものすごく普通だったんですね。今日はとりたてて発見もなく終ってしまった・・・残念。

 

シバウラのカタログ、後ちょっとだけ続きます。

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“10アール当り10〜20分で完全に代掻きをやってのけます。1970年、シバウラ総合カタログ” への2件の返信

  1. トラクター狂さん おはようございます

    ああ!それに違いありません
    すっきりしました
    ありがとうございます!

  2. 写真のサービスカー、いすゞの初代エルフじゃないですかね?

    ヘッドライトが丸目4灯なので、後期型だと思います。

    この頃のトラックはデザインがいいですね!!

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