今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、デビットブラウントラクター 2Dツールキャリア「撮り虎」です。
以前も『後ろが前のユニークな形、デビットブラウン2Dツールキャリア・・・「撮りトラ@土の館」』で紹介していますが、今回は播種機に注目です。
機種名:デビットブラウン
形式・仕様:2D 14馬力
製造社・国:デビットブラウン社 イギリス
導入年度:1962(昭和37)年使用経過:4サイクル空冷ディーゼルエンジン。1956(昭和31)〜1961(昭和36)年の6年間製造され、日本に3台導入され、北海道1台、本州には2台納入された。
作業機の昇降は2本のエアシリンダで行い、プラウ、カルチベータ、播種機を中央に取付けて作業した。
中央農業総合研究センター所蔵
ここまでには2014年の写真ですが、ここからは2016年の写真です。
WEBのヒストリーを見てみると、1970年代初頭にStanhay社とWebb社の合併で生まれた会社とあり、2010年には親会社の破綻で身売りも経験しているようです。
このツールキャリアが生まれた1956(昭和31)〜1961(昭和36)年あたりではきっと合併前、Stanhay社単独の製品だったのでしょう。
そのStanhay社が一体いつ生まれたか・・・ということは現在のWEBサイトには出ていません。もしかしたら合併するにあたり、両社の融和というものを重視して歴史にフタをしてきたのかもしれませんね。
デビッドブラウンにせよ、このStanhayのせよ、50年以上の間に売られて親が変わったり、合併したりといろいろ変化がありました。そう考えると50年変わらずに会社を維持して行くというのは相当大変なことのようです。
日本の農機メーカーではあまり合併とか身売りとか聞かないように思いますが、それは世界の端っこで嵐も届かないということなのでしょうか、それともこれから嵐がやってくるのでしょうか・・・