今日は久々の、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、ファーガソントラクター、TEF-20 タイプ 27馬力「撮り虎」です。
なんと1954年!見るからにイギリス車らしい、繊細でシャープなのに全体としては丸みを帯びた暖かいカタチをしています。
ファガソントラクタ
1954年(昭和29)マッセィファーガソン社(イギリス)
TEF型 27馬力
1955年(昭和30) 東藻琴村 橋本行雄 導入
当時は馬が主役の時代、トラクタは珍しく賃耕に頼まれて昼夜活躍し、2年間で100万円のトラクタ代金が払えたほど働いたという。
使いやすく性能もよく評判の高い機種であった。
のちに伊藤が入手自家保存していた。同型は8年間に道内で56台導入された。
FERGUSON TRACTOR
YEAR:1954(Showa 29)
Model: TEF
Manufacturer:Ferguson(England)
output:27psIn 1953(Showa 28) this tractor was purchased by Mr. Yukio Hashimoto of Higashi Mokoto-mura. In the times when horses accomplished most of the work, the use of a tractor was very uncommon. It was used day and night, creating an increase in production to the point he was able to pay off the 1,000,000 Yen bill for the tractor in 2 years. Being easy to use and its multipurpose functions made it a very popular model. Eventually it came into the hands of Mr. Itoh, Who has preserved it at his home.
Duaring the 8 years production of the model, 56 were purchased in Hokkaido.
日本語部分には1954年と書いてありますが、導入したのは1955年と書いてあります。ただし、なぜか英訳部分の本文では1953年に購入とあります・・・どっち?
TEF20タイプは調べてみるとなんだか色々細かいタイプがあるみたいで、1948-1956 1.9Lもしくは2.1Lの4気筒ディーゼルエンジンを積んでいて、馬力も20馬力から28馬力までの記載があり、どうも定かじゃないです。
エンジンは1947年にスタンダードエンジンがコンチネンタルのエンジンにリプレイスされ、このモデファイされたバージョンはTEA20と呼ばれた・・・という表記を見つけました。
スタンダードエンジン???
スタンダードエンジン??? ポピュラーなエンジンという意味ではないの? と、調べてみると、1903年にコベントリーで設立されたスタンダード・モーター社という会社があったようなのです。
このファーガソントラクタがTEFなら、エンジンはスタンダード・モーター社製なのかな・・・
なんとなく、ファーガソントラクタにも通じる形です。これは1946年製と、ちょっと古いですが、同じ年代のクルマとしては・・・
山葵さん おはようございます
ありがとうございます!
煙が出るからスモークチョークなんですね
ケッチンで始動とは・・・
でもどこかで聞いたような気がします・・・
発動機の始動だったかもしれません
発動機のシャチ さんに聞いたのかな
携帯から失礼します。
スモークチョークですが、メーカーによって色々な表現があります。
いすゞではフューエルリッチレバーだったりしますが
原理はどれも一緒で、列型プランジャのコントロールラックの最高量噴射位置を始動するときだけ更に移動させて
超最大量噴射で燃焼室内に油膜を作りだして始動しやすくするものです。
クボタのディーゼル発動機でジェットスタートボタンというのがありました。
これはインテークに軽油を垂らす仕組みです。
軽油を吸い込ませてクランクをいったりきたりさせるとクランクが軽くなって、そのうち軽いケッチンが起こりマフラーやエアクリーナから煙が出ます。
それから勢いよく始動させると真冬でも簡単に動き始めます。
ゼトアトラクターの説明書にはスモークチョークと書かれていたので、私は似たようなギミックをスモークチョークと呼んでいます。
山葵さん おはようございます
何だか詩的な感じがします
白いスイッチはウインカーで光るんですね!!!!
見てみたいです!
リレーなどを使っていないから、スイッチもばかでかかったのでしょうか
スモークチョーク?? 調べてみたのですが、よくわかりませんでした
何でしょう・・・霧状の燃料を生で送り込むような機構なのかなあ・・・
ターンバックルはロアリンクの振れ止めです。チェックチェンともいいます。
MF135とかもチェックチェンが分裂していて、作業機のピンにロアリンクの目玉と一緒に固定。
結構めんどくさいやり方ではありますが、プラウなんかを使うときは必要ないので
これでいいのかも??ロアリンク内側の鎖でタイヤに干渉しない程度に位置決めされていますね。
メーター周りの左ひざ部分の白いスイッチ(6時位置にノブ)は、ウインカーですね
点滅に合わせて白いスイッチがピカピカ光ります。メーカーに関係なくいろんなトラクターに
くっついています。
右側は消去法でライトと推理しました。
噴射ポンプにスモークチョークが付いていますね、予熱装置が取り付けていないのでしょうか?
石油発動機の時代なので取り扱いも暢気なものだったのでしょうね
寒けりゃオイルパンの下で焚き火して、冷却水はヤカンで沸かしてバッテリーは家で温める。
そんな時代を駆け抜けたトラクターですね。