今日もトラクター狂さんに送っていただいた、クボタトラクターブルエースXB1「昔のカタログシリーズ」の続きです。
女性が出ているのは女性向けだからなのかな・・・
僕は意味もなく突然売り方に困って女性を送り込んできたのかと思ったのですが、小さな管理機なので女性でも簡単に操作できる・・・ということでターゲットが女性なのでは?というコメントをいただきました。
そういわれてみれば・・・
●らくらく運転のサイドセレクトレバー。
とか
●安心して作業できるイージーチェッカ。
オイルと電気系統の状態が一目でわかるイージーチェッカを装備。ゆったりとした気分でゆうゆう作業できます。
などと、今ではおなじみの「らくらく」「ゆうゆう」だの、「ゆったり」だの、およそ技術的なものとはかけ離れた(これの対極にランツのカタログがあります)身体的な言葉が並んでいます。
このイージーチェッカというのも、女性でも(女性はメカに弱いという前提が見え見えになってしまいますが)点検が簡単でわかりやすい・・・ということを表しているのかもしれません。
初めは「らくらく」「ゆうゆう」だの、「ゆったり」だの身体的な言葉を女性向けに使い始めたのかもしれませんが、今ではこのような言葉が「おじいさん、おばあさん向け」に使われているような気がしてなりません。
どこまでがカスタムタイプ特有の装備なのか(もしかしたら全部なのか)がよくわかりませんね。
カタログ考古学?妄想学?
カタログに書いてあった何かや、古いトラクターの部品を手がかりに、妄想することがわりと好きです。そう呼ぶとおもしろいのでこの場面では仮に考古学(妄想学?)としましょう。
実際とは違ってもトラクターはしゃべれませんから「違う違う!」と抗議したりしませんし、わりと自由に想像することができます。
ごく稀に『妄想は真実につながる→クボタT15の真実「撮りトラ@土の館」』の時のように当時を当事者から「違います」と言われることはありますけど。
というわけで自由に想像してみると・・・
エースの「A」はアステの「A」?
XB1が1983年発売でその5年後の1988年、似たような小型トラクター、アステが発売されました。
ASTE アステ Human Intelligenceと書いてあります。後に出てきますが、ASTEとはAsteroid(小惑星)の略だそうで、Human Intelligenceは人智などの意味があるようです。
アステな生活。
アステという名のトラクタ、誕生!日本の農業をリードするクボタから、トラクタの新星「アステ」誕生。
その洗練されたフォルムと斬新なメカニズムは、まさに時代の最先端。
静かでコンパクトなアステは、小型とは思えないほどの実力を、
あらゆる農業シーンで遺憾なく発揮します。
快適な仕事ができれば、生活も快適になる。それはもうアステな生活。
人がいて、アステがいて、輝く明日がある。
この続きが見たい方は『レトロフューチャー サターンの前身、宇宙の小型トラクター アステA17・・・「昔のカタログ」』のリンクで見ていただくとして、エース→アステと同じ「A」で始まる名前になっています。
しかも、マークもかなり似通ったもの。
なんだかブルエースの後継機的な印象を受けるんですよね。
XB1の「X」はサターンの「X」?
それから★つながりでXB1の「X」はアステと同じ頃、1987年登録のサターンのXシリーズに続いているような気がします。
『クボタトラクタSATURN X-20 X-24・・・「昔のカタログ」』で取りあげたサターンX-20とX-24。この時は「サターンは農業の神だから」という結論だったのですが、補強としてXB1からXつながりということでどうでしょう?
アステと同じ宇宙のくくりの中で、先輩であるXB1から1文字Xをいただいて、サターンXとつけた・・・こじつけすぎかな・・・まあ、(仮)ということで。
この時期何か宇宙的なイベントがあったのか、とちょっと調べてみると、スペースシャトルの初飛行が1981年、二回目が1982年、以後135回も飛行しているんですね。
H2さん こんにちは
ホンダのトラクターは独特ですよね
でも、クボタから供給を受けるようになっていたとは・・・初めて知りました
こんなページも見つけました。
http://www.honda.co.jp/pressroom/products/power/tiller/
マイティ以外に、自社製のディーゼルエンジンを載せたトラクターも出してたようですね。1988年に安全フレームが付いてるのはかなり先取りしてますよね。
そして、マイティの方は乗用管理機と謳われています。だからあの仕様なんでしょうね。
noraさん、下記のURLのプレスリリースをご覧ください。
「マイティ11」を発売
http://www.honda.co.jp/news/1985/p851121.html
「マイティ13R」を発売
http://www.honda.co.jp/news/1988/p880223-13r.html
クボタとの共同開発及びOEM供給によるトラクターを発売
http://www.honda.co.jp/news/1994/p940602-130d.html
ホンダがトラクターを作っていたと知ったときびっくりしたんですが、耕耘機からの流れなんでしょうね。かつては、田植機やバインダー、コンバイン、自走式草刈機など、農業機械を広く作っていたようで、それもびっくりでした。
トラクター参入が遅かったからなのか、ガソリンエンジンが受け入れられなかったのか、その辺はよく分かりませんが、昔はいろんなメーカーが攻めていたんだなと。淘汰・集約されるのは仕方ないですけどね。しかしマイティの新車価格、割安な気がしますが、どうなんでしょう。
H2さん おはようございます
マイティにもフロントPTOオプションがあったんですか!
だったらそっちのほうが欲しいかもしれません
だって4WD/4WS/フロントPTOの小型トラクターなんて最強すぎますもん
shiroemodonさん おはようございます
ですよね!
大型トラクターのミニチュアみたいでちょっと欲しくなっちゃいます
ホンダ マイティにフロントPTOやフロントヒッチがオプションで付いたモデルがあったのは知っていましたが、他にもあったんですね。まだ他にもあるかも?
でも今は、100馬力超でさらに限られたモデルで選べる程度です。
低馬力で現実にどういう用途に使っていたのか、興味があります。でもその後無くなったということは、あまり有効に役立てられなかったということでしょうか。
従来型なら12馬力だと2気筒なエンジンが3気筒になり、操作系が発展途上感はあるものの横に移動したりと、今のクボタトラクターの原形のような車体ですね。
また、1980年代は機械的な面は成熟して名門となり、今度はユーティリティに重きを置いた時代なんですね。
車体デザインから今までの無骨さが無くなっている点からも、そう伺えます。
それにしても、フロイトPTOとは…斬新すぎる設計ですね。
買う人がいたのか気になります。