クボタディーゼルコンバインHT2200・・・「昔のカタログ」その2

今日もトラクター狂さんに送っていただいた昔のカタログシリーズの続き。1977年(昭和52年たぶん)、クボタコンバインHT2200 その2です。

大量刈取り、大量脱穀にふさわしいパワーです。
大量刈取り、大量脱穀にふさわしいパワーです。

これを見ていると、ワラくずを選別する網からモミをもう一度取出すルートのことを「2番スロワ」と呼んでいるのですね。

今まで色々カタログを見ていて「2番スロワ詰まりの警告」「警告」という意味がやっとわかりました。

ドロッパカッタ、ワイド幅 エンドレスゴムクローラ 補助者デッキ と項目があります。
ドロッパカッタ、ワイド幅 エンドレスゴムクローラ 補助者デッキ と項目があります。

補助者デッキ

補助者も疲れず安心して作業できます。

補助者デッキが大きくなりました。さらに補助者専用の応答ブザーとセフティガードを採用。旋回時やもみ袋の交換時でも安心。しかも、運転者に何か伝えたいとき、ブザーですばやく連絡できますのでグッと能率が上がります。夜間作業にも明るく便利な補助者席作業灯(オプション)があります。

満杯のもみ袋を積んだまま走れます。

満杯のもみ袋が8つまで置けるデッキです。いちいち田に落とさなくても済み、もみ袋収集が計画的にでき、能率が上がります。

ああ・・・それまではもみ袋を「ボトン」と刈った田に落としていたんですね・・・で、それを拾い集めていた・・・

いちいち勘定はしていませんが、カタログに「能率、能率」と書いてあるのがわかるような気がします。「応答ブザー」と、単なるブザーにステキな名前を付けて「能率が上がる」と書いてあるのも微笑ましいです。

大物にふさわしい装備。きめ細かく配慮された安全設計。
大物にふさわしい装備。きめ細かく配慮された安全設計。

キメ細かい安全設計とは、使う人本位のクボタ独自の安全設計のことを指し、その内訳は・・・

●安全な立形マフラーに加え、防熱カバーを装備

●刈取り部を上げたまま固定できる下降ロック装置

●搬送部などすべての回転部に安全カバーを採用。特に側面部は安全な一体カバーを取付けました。

今はコーションステッカーばかりで、あまり「安全カバー」という名前は聞かないので、「当時は安全じゃなかったんだろうなあ・・・」と思ったりもします。

そしてそれ以前は安全カバーすらなかったのでしょう。想像もしないような事故が起こり、それに対処するうちに段々に安全になっていって、今はシールで警告・・・でも根絶まではいたってないんだろうな・・・

使いやすさ、操縦性、そして快適さをきわめた「HT2200」の魅力のエッセンス。  なぜか安全心得帳なんてものが書いてあります。トラクターより後に出てきた機械だから、もしかしてものすごく事故が多かったのだろうか・・・
使いやすさ、操縦性、そして快適さをきわめた「HT2200」の魅力のエッセンス。 なぜか安全心得帳なんてものが書いてあります。トラクターより後に出てきた機械だから、もしかしてものすごく事故が多かったのだろうか・・・
エンジンはDH1100-C型 3気筒立形水冷ディーゼルエンジン 1115cc 22馬力/2800rpm クローラ幅は350mm 前進6段・後進2段
エンジンはDH1100-C型 3気筒立形水冷ディーゼルエンジン 1115cc 22馬力/2800rpm クローラ幅は350mm 前進6段・後進2段
昭和52年6月10日
昭和52年6月10日
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