インターナショナルB-450「撮りトラ」その2

インターナショナルB450 50年前の機体です。
インターナショナルB450 50年前の機体です。

先日のその1の続き、北海道で見たインターナショナルB-450「撮りトラ」です。

イギリス生まれ、アメリカ生まれ混在で、表記もいろいろB450

実機のロゴです。マコーミックとインターナショナルの組み合せ
実機のロゴです。マコーミックとインターナショナルの組み合せ
このマークは作った感じです。同じく実機
このマークは作った感じです。同じく実機
ネットで拾った写真。よく見るとCompany of Gerat Britainと書いてあります。イギリス生まれはこのタイプなのかな?
ネットで拾った写真。よく見るとCompany of Gerat Britainと書いてあります。イギリス生まれはこのタイプなのかな?
こちらにはFARMALL。かろうじてシカゴ・USAと読めます。アメリカ製のB450はFARMALLか?
こちらにはFARMALL。かろうじてシカゴ・USAと読めます。アメリカ製のB450はFARMALLか?
別の機種ですけど、こちらもアメリカ・シカゴ製マコーミック・ファモール。表記があっちこっち行ってます。
別の機種ですけど、こちらもアメリカ・シカゴ製マコーミック・ファモール。表記があっちこっち行ってます。

こんがらがってきた・・・何なの?・・・調べてみた

ウィキペディアによれば、

1842年:ジェローム・インクリース・ケースがJIケース会社の一つとしてラシーネ脱穀機会社を設立。

1848年:サイラス・マコーミックがマコーミック収穫機会社を設立

1902年:サイラスの死後、息子がディアリング収穫機会社と他に3つの小さな同業者をまとめて合併し、インターナショナル・ハーベスターとなる

とあります。また、ファモールについは・・・

ファモールはトラクターのブランドで、マコーミック・ディアリング社(McCormick-Deering Farmall)のトラクターの名前、商品名として使われました。

後にインターナショナル・ハーベスター社(International Harvester)ができてからは、マコーミック・ファモール(McCormick Farmall)というようなトラクターのブランド名として使われたみたいです。

ワーゲンと言えば「ビートル」みたいになって、他のクルマにも「ビートル」と冠したようなもの?

Farmallとっても有名で人気だったみたいです

記述によれば、

20世紀はじめ、合併して間もないインターナショナル・ハーベスター社は、当時概念として新しかったブランドの構築を徐々に進め、こういった農業機械化の幕開けにあたって、以前の資産であるマコーミック・ディアリング社の知名度を利用しました。

Farmallそのものは単体モデルの名前として始まり、その後一つの商品ラインを形成するようになるほどです。

Farmallは多目的トラクターとしてそのラインを拡張していったようですが、その成功はすぐ他メーカーへも波及し、同じようなトラクターがたくさん作られたそうです。

でも、このFarmalのブランド戦略がうまくいきすぎたみたいで、「Farmalはインターナショナル・ハーベスター社の製品ですよ!」って強調しなくちゃいけなくなるほどになっちゃったんですって!

日産スカイラインGTRが単に「GTR」と呼ばれて日産がどっかに行っちゃって、「日産ってどんなクルマ作ってるんだっけ?」なんてなっちゃった感じでしょうか? たくさんの製品を作っている大きい会社は大変ですね。

というわけで、ファモールも、インターナショナル・ハーベスターもマコーミック・ディアリングも、マコーミック・インターナショナルも、B450は皆同じで、

有名になりすぎたファモールをインターナショナル・ハーベスターにヒモ付けていく過程でじわじわと匍匐前進している苦闘の痕なのでした。

IHのマークは苦労の甲斐あって今では有名

iPhoneケースありますねえ
iPhoneケースありますねえ
実機のステッカーのように、マコーミックがこの四角の中に入ってるタイプは見つかりませんでした。
実機のステッカーのように、マコーミックがこの四角の中に入ってるタイプは見つかりませんでした。
ファモールが取れたマコーミック・インターナショナルのB450 まだ、マコーミックのほうがでかいですね。
ファモールが取れたマコーミック・インターナショナルのB450 まだ、マコーミックのほうがでかいですね。

実機に戻る

IHのステッカーでかい! マコーミック・インターナショナルは1960年代で、イギリス製ということですね。
IHのステッカーでかい! マコーミック・インターナショナルは1960年代で、イギリス製ということですね。
エンブレムも残ってます。その下の取付け穴、気になります。何が付いてたんだろう。
エンブレムも残ってます。その下の取付け穴、気になります。何が付いてたんだろう。
このあたりの塗り分け、たいしたもんだなあ・・・と思ったら、タイヤ外して塗ったのか・・・
このあたりの塗り分け、たいしたもんだなあ・・・と思ったら、タイヤ外して塗ったのか・・・

時間がなくなってきちゃった。続きます。

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“インターナショナルB-450「撮りトラ」その2” への4件の返信

  1. 愛読者さん おはようございます

    探してみたら右左いろいろですね・・・
    もしかしたら元々付いていなくて、みんなそれぞれ工夫して付けていたのかもしれませんね

    でかいバッテリーのせいで右側が多いように見えます

  2. おじまさん

    手動クランキング始動からセルモーター搭載への移行期だったんでしょうか?
    ちょっと無理してバッテリーを載せちゃった感じが強い絵ですね。

    元々左側からの乗降を想定しているっぽい作りだし、プーリーでベルトが回っている脇を乗降するのは怖いので、バッテリーケースやタイヤに足をかけて、左側から乗降してたんじゃないでしょうか?

    それとも、この時代のトラクターって後輪車軸より後ろに座席がせり出しているので、リンクアームやドローバーなど、足がかりになるモノの多い座席後方からよじ登っていたとか。。。

  3. おじまさん おはようございます

    確かにバッテリー気になりました
    このパンフのバッテリーものすごくでっかいですよね?

    対して北海道のB450はプーリードライブ付いてますけどバッテリーは小さい・・・

    バッテリーの性能が上がったのかもしれません

    屋根すら付いていないので、搭乗口はあまり考えていませんでした
    「後ろからでもどこからでも乗れそう」とユーザーが思うのは良いと思いますが
    メーカーの態度としては困ってしまいます

    もしかしたら後ろにステップがあってそこから乗り込むのだったりして・・・

  4. なかなか美しいフォルム。。。
    ネットから画像を拾ってきて職場のPCの壁紙にしちゃいました。
    眺めていて気づいたんですけど,マコーミックはどこから乗ればいいんでしょう?
    搭乗口が見当たらないんですけど??
    北海道でnoraさんが取った写真には左側にステップがあるけど,この記事の真ん中あたりにあるパンプや私が拾ってきた写真では,そこにバッテリーっぽいのが二つ鎮座してます。そこを乗り越えるにしても,その先が狭くて足が入るんだろうか???

    疑問を持ちつつ再度,画像検索してみたら,右側にステップが付いてる写真が何枚かありました。右側から搭乗ってめずらしいですね。

    でも,右側にプーリードライブ付けちゃったらどうするんだろう????

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