静かな「死の世界」?

緑はほとんど見られず、枯れ草色と土色の静かな世界
緑はほとんど見られず、枯れ草色と土色の静かな世界

うちの小さな読者に、「最近トラクターの話ばっかりで、植物とか生き物の話がないんじゃない? さぼってるでしょ」と言われてしまいました。

決してラクしているわけではないのですが、外にも出ず、さぼっているのは間違いないです。

というわけで、たまには外へ出てみよう・・・ということでブラブラと出かけてみました。

ホトケノザ こいつはもう花を咲かせています。冬の勝利者、無人の野を行くフロンティアですね。
ホトケノザ こいつはもう花を咲かせています。冬の勝利者、無人の野を行くフロンティアですね。

しかし、植物といえば何かのロゼットちゃんか、ホトケノザオオイヌノフグリ、そしてキク科の小さな植物のヘビーローテーション・・・見るべきものがないなあ。

あの、春から初夏にかけての生き物が押し合いへし合い、ギュウギュウ音を立てているような様子からは信じられないような、言ってみれば静かな静かな「死の世界」です。

生きているのか、死んでいるのか・・・セイタカアワダチソウの綿毛が風に揺れています。寒いわ〜
生きているのか、死んでいるのか・・・セイタカアワダチソウの綿毛が風に揺れています。寒いわ〜
地面はいろいろ変わりますけど、相変わらず空は青いです。
地面はいろいろ変わりますけど、相変わらず空は青いです。
シーン・・・とした地上に比べ、空は少しドラマチック。鏡のような用水路に雲が映って、地面が割れちゃったみたいに見えます。
シーン・・・とした地上に比べ、空は少しドラマチック。鏡のような用水路に雲が映って、地面が割れちゃったみたいに見えます。
同じく動きのあるのは空と太陽だけか?? 太陽が出ると少しは暖かくなります。風がつめてー
同じく動きのあるのは空と太陽だけか?? 太陽が出ると少しは暖かくなります。風がつめてー
寒々しい風景に、なんだか最果て感が出てます。シベリアなんじゃないの? ここ。・・・もう帰りたくなっちゃったよ
寒々しい風景に、なんだか最果て感が出てます。シベリアなんじゃないの? ここ。・・・もう帰りたくなっちゃったよ

だが、水中は死の世界でもなかった・・・

「あーもう・・・なんもないよ。帰ろう」という感じになったとき、用水を覗き込むと・・・あ! 何かいる!

水の中は比較的暖かいのかもしれません。(でも、凍り付くこともあります)生き物がいます。

子供の手のひらぐらいあるカニ。意外と素早く動きます。
子供の手のひらぐらいあるカニ。意外と素早く動きます。

それから、水位がかなり低い場所のちょっと淀んだ部分にたくさんたくさん魚がいる!!!!

水が濁っている上に魚って背中が黒いからすごく見にくいですけど、ギュウギュウねちねちひしめき合ってます。活動度は低いですが、体を寄せあって暖をとっているのでしょうか?
水が濁っている上に魚って背中が黒いからすごく見にくいですけど、ギュウギュウねちねちひしめき合ってます。活動度は低いですが、体を寄せあって暖をとっているのでしょうか?

ということは、他の場所でも見えないけれど、凍らない水の深い所にこうやって魚がいっぱい身を寄せあっているに違いありません。ポジション取りを争っているのか、たまーにキラキラっと魚の腹が光ります。何の魚かな。

先日のトラクターの血脈の話じゃないですけど、寒く厳しい水面よりは水底は暖かく穏やかなのでしょう。魚は水が緩む春をじっとこんな風に待っているのです。これもDNAを保存し、伝えていく知恵なんでしょうねえ・・・
先日のトラクターの血脈の話じゃないですけど、寒く厳しい水面よりは水底は暖かく穏やかなのでしょう。魚は水が緩む春をじっとこんな風に待っているのです。これもDNAを保存し、伝えていく知恵なんでしょうねえ・・・

除塵機

ついでに・・・こんな施設がありました。

遺跡っぽいですけど、用水路のゴミを取り除く除塵機です。
遺跡っぽいですけど、用水路のゴミを取り除く除塵機です。
水路のゴミを機械ですくいあげる除塵機
水路のゴミを機械ですくいあげる除塵機
どんなタイミングで作動するのかはわかりません
どんなタイミングで作動するのかはわかりません
ゴッホの描いた「ユズ」・・・じゃなくて、切り藁がこんなふうに水路に流れてきます。それを地上にすくいあげて除去する機械みたいなんです。
ゴッホの描いた「ユズ」・・・じゃなくて、切り藁がこんなふうに水路に流れてきます。それを地上にすくいあげて除去する機械みたいなんです。
ギザギザの歯がグルグルまわって掬い揚げたゴミを背後にうっちゃる構造です。
ギザギザの歯がグルグルまわって掬い揚げたゴミを背後にうっちゃる構造です。
というわけで、下流にはゴミがありません。
というわけで、下流にはゴミがありません。
上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“静かな「死の世界」?” への10件の返信

  1. 書き忘れましたが,
    大型の除塵機がついているのは大抵は排水機場のほうで,用水機場も規模の大きいところは付いてますが,小さいところはゴミ除けのスクリーンのみで,溜まったゴミ浚いは地域の人たちの手作業になっているようです。
    この作業を怠っていると,パイプラインにゴミを吸い込んで蛇口が詰まるトラブルの原因になるようです。
    我が家のあたりはオープン水路なので経験がありませんが,100円ライターが詰まるのが厄介らしいですよ。

    1. おじまさん

      溜まったゴミ浚いは地域の人たちの手作業になっているようです。
      この作業を怠っていると,パイプラインにゴミを吸い込んで蛇口が詰まるトラブルの原因になるようです。
      我が家のあたりはオープン水路なので経験がありませんが,100円ライターが詰まるのが厄介らしいですよ。

      100円ライター!!!
      確かに大変そうです

      このあたりの厄介者はヒシの実らしいです

      https://oba-shima.mito-city.com/2010/09/24/hishinohana-mushi/#pipe

  2.    土地が低いので(地震で地盤沈下してもっと低くなっちゃったみたいです)排水するパワーが強く、
       ゴミが詰まりやすいとか、土地柄が関係しているのでしょうか・・・

    ほぼ正解。。。
    茨城の水田には,農業土木的な見方で,よその県と比べて二つ特徴があります。

     1.霞ヶ浦や涸沼の近くと利根川沿いの水田は低湿で,強制排水が必要になっています。
     2.その一方で自前の水源が無く,栃木県から流れてくる下流域にあるので,水量が乏しい。
       よって,県内のわりと新しく整備された水田では,用水は循環利用するような設計になっています。

    1.の理由から,湖沼や河川との接続する場所に堰と排水機場が設置されています。
      常時排水用と,大雨とかの時湛水しないようにする用の2種類が併設なんてのも珍しくないです。
      低湿なところは常時堰き止めして強制排水しないと,海水が逆流するようなところもあります。
      特に,渇水時は久慈川,那珂川,涸沼川(大場地区?)は塩害が怖いところです。
    2.の理由から,20~50ha位の面積毎に排水路を堰き止めて水を押上げてパイプラインに送水する
      用水機場が作られています。水田から排出され排水路に流された水の再利用です。

    流れてくるゴミの量はどこも同じと思いたいですね。茨城が多いというのは悲しいので…。

    1. おじまさん おはようございます

      そうです!そうです!

      このあたりは目の前に大きな川があってもそこから水を汲むと塩が混じっているので
      上から流れてくる小さな川の水しか使えないのだと聞きました

      前の川では海の魚がバンバン掛かるそうですし、上げ潮のときは川が逆流しています

      また、そのために意外と使える水が少なく、落とした水や使い終わった水を再循環させているとも聞きました

      そういう事だったんですね

      あの切り藁の量からして大雨の時の湛水で田んぼから流れ出たのでしょうから
      やはり低湿地ということが関係していて
      そのためにどうしても除塵機が必要になるということでしたか・・・

      いろいろ教えていただき、ありがとうございます!

  3. noraさん,そして読者の皆さん,明けましておめでとうございます。

    年末が少し忙しかったのと,少しでしゃばって書き込みすぎかなぁという反省から少し書き込みを控えておりました。
    メーカーの歴史,面白かったです。よく調べたなぁと感心しながら読ませていただきました。

    ところでnoraさん,除塵機についてですが,その奥にはポンプ(吸水管)があるはずですよ。
    ポンプに水を吸うときにごみを一緒に吸い込まないためのごみ取り装置ですから。
    稼働のタイミングは,ポンプを動かしたいのに目の前にごみ(大雨で大量に流出した稲わらとか)が大量にあるときという事になります。

    茨城ではある事情から結構あちこちの排水路(揚水機場又は排水機場)に設置されていますが,
    よその県の皆さんの周辺ではどうでしょうか?
    反応が薄いのはもしかしてどういうものかあまり馴染みが無いのかもと思ったもので…

    >>akagaminonaokiさん
    Cafeブログ頑張ってください。
    私の地元,県西(下妻)のカフェも紹介されていたので,機会があれば行ってみますね。
    できれば,感想とか書き込めるようにしておいて頂ければ…

    1. おじまさん 明けましておめでとうございます

      年末が少し忙しかったのと,少しでしゃばって書き込みすぎかなぁという反省から少し書き込みを控えておりました。

      忙しいのは何よりですが、反省のほうは必要ないと思います!

      ところでnoraさん,除塵機についてですが,その奥にはポンプ(吸水管)があるはずですよ。
      ポンプに水を吸うときにごみを一緒に吸い込まないためのごみ取り装置ですから。

      あ!そうですね
      すぐ奥ではありませんが、100メートルほど離れて多分排水機場と思われるものがあります。

      別の排水機場ではもっと除塵機とポンプは近いです

      これって他の場所では珍しいものなんですか?
      作物を作るというのはどこも同じで、必要なものも同じだと思うのですが
      土地が低いので(地震で地盤沈下してもっと低くなっちゃったみたいです)排水するパワーが強く、ゴミが詰まりやすいとか、土地柄が関係しているのでしょうか・・・

    1. akagaminonaokiさん おはようございます

      茨城の魅力ですか! がんばってください!
      伝えるということ、とっても難しいですよね

  4. するどいツッコミ!
    そういえば農地水のブログですもんね!
    自分的にはバルトラの歴史面白かったです。
    メーカーの歴史を振り返るのは農家でもなかなかやらないので、
    さすが着眼点が違うな~と思ってました。

    しかし下から2番目の画像に漂う機械オタク臭が・・・(笑)

    1. OPさん おはようございます

      メーカーの歴史、自分がおもしろいからやってるのですが
      他の方におもしろいと思ってもらえて嬉しいです
      史実に忠実かどうかはイイカゲンになっちゃってるところもあると思いますが
      激しく動いていたということと
      会社がなくなったからといって何もかも「無」にはなっていない
      ということは合ってると思います

      他のメーカーも見てみたいなあ・・・って思いました
      時間掛かっちゃうんですけどね

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。