多面的機能支払交付金技術研修会(漢字ばっかり)に行ってきました。

11月最後の日、11月30日に(昨日ですね)小美玉市の四季文化館『みの〜れ』で行われた、多面的機能支払交付金技術研修会に行ってきました。
11月最後の日、11月30日に(昨日ですね)小美玉市の四季文化館『みの〜れ』で行われた、多面的機能支払交付金技術研修会に行ってきました。
今にも泣き出しそうなどんより空。ケヤキも葉っぱが落ちて寒々しいです。
今にも泣き出しそうなどんより空。ケヤキも葉っぱが落ちて寒々しいです。
隣がレストラン?になっていてこんなのぼりが・・・「今年も親孝行、親孝行おせち承ります」これだけでは内容がよく把握できない感じ。年老いた親の元に里帰りするのに、親孝行のおせちを持っていこう・・・という趣旨かな? それともおせちを作る時間のとれない忙しい共働きの両親のために、子供達でおせちを買って正月を過ごそう!・・・みたいな感じ??
隣がレストラン?になっていてこんなのぼりが・・・「今年も親孝行、親孝行おせち承ります」これだけでは内容がよく把握できない感じ。年老いた親の元に里帰りするのに、親孝行のおせちを持っていこう・・・という趣旨かな? それともおせちを作る時間のとれない忙しい共働きの両親のために、子供達でおせちを買って正月を過ごそう!・・・みたいな感じ??
研修内容としては、農業水利施設の機能診断をする際、どこに注目して観察すればよいか・・・という、「農業水利施設の概略機能診断について」と、コンクリート水路の損傷の中で簡易補修の対処ができる症例と、その具体的な方法の「コンクリート開水路の変状と簡易補修」です。
研修内容としては、農業水利施設の機能診断をする際、どこに注目して観察すればよいか・・・という、「農業水利施設の概略機能診断について」と、コンクリート水路の損傷の中で簡易補修の対処ができる症例と、その具体的な方法の「コンクリート開水路の変状と簡易補修」です。
この技術研修は必須の活動となっていますが、多面的機能支払交付金の書類関係の講習に比べて6割とか7割くらいの入り。わりとスカスカな感じでした。
この技術研修は必須の活動となっていますが、多面的機能支払交付金の書類関係の講習に比べて6割とか7割くらいの入り。わりとスカスカな感じでした。
ボーッっと聞いていたのですが、所々「へぇ〜」と実際に役に立つ部分や、活動とはあまり関係のない部分で気になるところがありました。これは現地の平面図に実際の写真を落とし込むと変化や個所の特定が早いという説明をしているところです。島地区では排水路柵板の交換をしていますが、現場に棒を立ててそれを交換するという現場主義。もし簡単な物でも平面図が作れれば(作るのは大変ですけど)何番目のどの柵板をいつ交換した・・・という記録を残すことができます。それはそれで役に立つよなあ・・・と思ったのでした。(思ったからといってやるかどうかは別ですが)
ボーッっと聞いていたのですが、所々「へぇ〜」と実際に役に立つ部分や、活動とはあまり関係のない部分で気になるところがありました。これは現地の平面図に実際の写真を落とし込むと変化や個所の特定が早いという説明をしているところです。島地区では排水路柵板の交換をしていますが、現場に棒を立ててそれを交換するという現場主義。もし簡単な物でも平面図が作れれば(作るのは大変ですけど)何番目のどの柵板をいつ交換した・・・という記録を残すことができます。それはそれで役に立つよなあ・・・と思ったのでした。(思ったからといってやるかどうかは別ですが)

その所々「へぇ〜」と思ったところ

まずはじめは保全会の活動範囲にはない「ため池」の話でした。講師の方は長年農業水利施設工事の監督をしていたという方。そのお話の中にはポンポン聞き慣れない技術用語というか専門用語が出てきます。「ああ、こういう言葉が空気のように近くにあるんだなあ」とすごく感じる話し方。無意識に難しい言葉をしゃべる人はミーハー的ですが、ちょっとカッコイイ。
まずはじめは保全会の活動範囲にはない「ため池」の話でした。講師の方は長年農業水利施設工事の監督をしていたという方。そのお話の中にはポンポン聞き慣れない技術用語というかギョーカイ用語というか専門用語が出てきます。「ああ、こういう言葉が空気のように近くにあるんだなあ」とすごく感じる話し方。無意識に仕事で使う難しい言葉をしゃべる人はミーハー的ですが、ちょっとカッコイイ。

ここで「おお!」と思ったのは堤の裾野の部分である「法尻(のりじり)」という言葉。

法(のり)の端にあるから「法尻(のりじり)」なんですね! ため池は見かけたとしてもその構造まで考えたことがなかったので、すごくおもしろかったです。

また、法面の植生の変化などにも注目して漏水を想像する(湿った状況がスキな植物が生えているか等)というのもいかにもリーズナブルで「なるほど!」ガッテンです。

それとため池に多量の水が流れ込んだ際、オーバーフローを流すためのコンクリートの排水路の名前が「洪水吐(こうずいばけ)」。これなんか「こうずいはき」とか「こうずいと」じゃないところがいかにも専門用語っぽくていいです。

ため池は機能診断をしたところで簡易補修の手だてはほとんどないので、すぐに開水路のお話に入ります。ここでおもしろかったのは、よく古い水路などで見かける表面がザラザラになって中の玉砂利が洗い出した玄関の三和土のように見える状況。
ため池は機能診断をしたところで簡易補修の手だてはほとんどないので、すぐに開水路のお話に入ります。ここでおもしろかったのは、よく古い水路などで見かける表面がザラザラになって中の玉砂利が見えている状態。玄関の洗い出し三和土のようになっていることがありますよね? 

あれ、「骨材露出」というそうです。確かにコンクリートの中に入っている砂利は「骨材」っていいますよね? これが露出する原因が『摩耗』だというのが目からウロコでした。

当初わりとツルッとした表面のコンクリート製品なのに、時間が経ってその肌がなくなり、中の砂利が見えているのだからどう考えたって摩耗なんですけど、摩耗ってドライなイメージで水と結びつかなかったんです。

いつも水が流れるもので摩耗がおこるなんて考えもせず思考停止しちゃってました。

それから『錆汁(さびじる)』というストレートな言葉もいいですが、エフロレッセンス!こりゃなんじゃ?という言葉ですよね?

ウィキペディアで調べてみると

白華(はっか)とは、コンクリートやモルタルの表面部分に浮き出る白い生成物のことである。これが浮き上がる現象を白華現象(エフロレッセンス、efflorescence)という。白華が生じたとしても、コンクリート構造物の強度には問題はなく、生成物も無害であるが、外見上の問題となることがある。

これ、よく見かけますよね。それからよく中央分離帯の縁石の工事で「新品だよ!」といいたい感じで最後に白く粉みたいなのを塗ってますけど、あれエフロレッセンスを表現してるんじゃないかなあ・・・

あ!今日は雨ですけど出なくちゃいけないので時間がなくなっちゃいました。つづきはまた明日!

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“多面的機能支払交付金技術研修会(漢字ばっかり)に行ってきました。” への2件の返信

  1. 愛読者さん こんにちは

    さすがですね!
    形も体の形と言えば言えますし
    堤を体に例えるとすっきりします

    寺勾配化(てらこうばいか)なんて言葉も萌えます
    ギョーカイ用語というと真っ先に映像関係が思い浮かびますけど

    「○○池の洪水吐け近くの法尻が膨らみ出して湿潤化してるんだけど、パイピングが心配だよなぁ~。」

    これだって完璧ギョーカイのヒトの会話ですよね(これでは女の子にモテないと思いますけど)

  2. >法尻

    堤の上の平らなところが「天端(てんば)」、法面の上端が「法肩(のりかた)」、法面の下端が「法尻(のりじり)」ですね。
    法面の上端が「頭」じゃなくて「肩」なのは、堤を「堤体」と呼ぶことから「体」(全身じゃなくて体幹部分=Body)の上端下端になぞらえたんでしょう。

    ため池や堤防の異状としては「寺勾配化(てらこうばいか)」や、「膨らみ出し(はらみだし)」といった現象もよく見られるため、用語として知っておくと「noraさんって、ナンカスゴイ!?」って感じがしますよ。

    「○○池の洪水吐け近くの法尻が膨らみ出して湿潤化してるんだけど、パイピングが心配だよなぁ~。」なんて。
    完全に「その筋のヒト」みたいでしょ(笑)

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