
もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は1970年のポケット便覧自脱コンバイン編から『こんなのあったんだ!(当社比)』と驚いた、かつての富士ロビン株式会社1971年型式認定の何とコンバインGH-52です。


3)強力10馬力エンジンを搭載 安定した性能で定評のあるロビンEY44BS形エンジンは、出力10馬力で作業に十分な力を発揮する。
始動導方式は、セルモーター式である。
という記述とも一致します。当時のコンバインが末尾0の二桁(例えばサトーH50など)が多く見られたことからすると、前モデルにGH-50があり、その改良型でGH-52という型式になった可能性もあります。
しかし、その場合でも方式認定番号が変わらないパターンも多く、大した問題にはならないと考えました。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農711号
ロビン GH5型
となっています。面白いことに正月明けすぐの1月の型式認定に乗用自脱コンバインがひしめき合っています。この年1971年に(正確には1970年中に発売ですが)初めて乗用型のコンバインが出て、その先陣を切ろうと先を争った感じがします。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今朝はここまでです。それではまた明日!
コメント失礼します。
手持ちの1969年の資料にGH-51型が載っていました。エンジンは8-10馬力、形はほぼ同じに見えます。
当時、農機具を売っていた方に聞いた話ですが、運転席が前側にある現代のコンバインと同じつくりをしていたのはロビンだけで、刈っているところが見やすくてよかったけど、販売終了になってしまったようです(売れなかった?)
時代の先取りというか、良設計だと思うのですが残念ですね。