これも貴重!1972年型式認定三菱R2000G「朝1分の農機考古学」

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毎日ネットオークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1972年型式認定の三菱R2000Gです。R4桁のGは、ひとクラス上のエンジンを搭載したと思われるハイパワーシリーズ。しかしネットを探しても動画が1つしか見つからない貴重品です。

【R2000はたくさん見つかるのに・・・R2000G】

R2000はたくさん見つかるのに、R2000G(こちらの方が新しい)はなかなか見つかりません。見つかったのは不鮮明な動画これだけです。
「R2000とR2000Gの違いに気がついていないセラーがいるはず」と探すと、1つだけ見つかりました。動画を切り出しています。R2000Gというパネルが見えるでしょうか?
「R2000とR2000Gの違いに気がついていないセラーがいるはず」と探すと、1つだけ見つかりました。動画を切り出しています。R2000Gというパネルが見えるでしょうか?
20ハイパワーの黄色いバッジが見えると思います。三菱R2000Gに間違いありません。
20ハイパワーの黄色いバッジが見えると思います。三菱R2000Gに間違いありません。
正面のバッジは失われていますが、おなじみのMF顔です。ところでR4桁Gはエンジンがグレードアップしているという僕のこれまでの認識でした。手持ちの型式認定資料によるとR2000のエンジン、2DQ二気筒992ccディーゼル(R1800Gも同じエンジン)に対し、2DQ5 1330cc(正確には1.33リットル表示)となっています。ええっ?いきなり300cc以上増やしちゃうの???などと思います。
正面のバッジは失われていますが、おなじみのMF顔です。ところでR4桁Gはエンジンがグレードアップしているという僕のこれまでの認識でした。手持ちの型式認定資料によるとR2000のエンジン、2DQ二気筒992ccディーゼル(R1800Gも同じエンジン)に対し、2DQ5 1330cc(正確には1.33リットル表示)となっています。ええっ?いきなり300cc以上増やしちゃうの???などと思います。

【R2000Gの運輸省型式はM57】

1970年付近は、これまでs商品名と型式がほぼ一致していた、R〇〇型式からM〇〇型式に移行している感じで、たとえR4桁マシンでもM〇〇という型式になっています。運輸省型式はそのM〇〇で認定されているので大変特定には苦労します。今回は三菱機種別生産年度一覧表が役に立ちました。三菱R1800GはM54という型式なのがわかるでしょうか?
三菱機種別生産年度一覧表によれば、三菱R2000Gの型式はM57です。これは運輸省型式と一緒なはずです。

【エンジン考察まずは4DQ5から】

2DQ5はともかく、4DQ5なら聞き覚えのあるエンジンです。
2DQ5はともかく、4DQ5なら聞き覚えのあるエンジンです。
4DQ5は4気筒のディーゼルエンジンです。
4DQ5は4気筒のディーゼルエンジンです。

ウィキペディアの三菱自動車のエンジン系列名によると・・・

4D系

  • 4DQ – 1960年代のキャンターに採用された小型ディーゼルエンジンで、国鉄急行列車用優等客車寝台車1等車郵政省所有の郵便車)と急行形気動車(1等車・郵便車)の冷房化改造時にその電源を賄う発電セット用として大量に採用された。現在は主にフォークリフトなどの産業機械に搭載されている。4DQ1(1,986 cc)、4DQ3(1,490 cc)、4DQ5(2,080 cc)、4DQ11(1,986 cc)、4DQ50(2,080 cc)などが存在。
三菱自動車のエンジン系列名
2DQ5でネットを検索すると1つだけ見つかります。エンジンも貴重品なんだなぁ・・ただ、4気筒と書いてあるのが引っかかる。
2DQ5でネットを検索すると1つだけ見つかります。エンジンも貴重品なんだなぁ・・ただ、4気筒と書いてあるのが引っかかる。

前出のウィキによれば、エンジン型式名の法則として最初の数字が気筒数だとあるので、2DQ5は2気筒で間違いないでしょう。そして2DQ5は4DQ5の排気量2040ccの半分、1020ccあたりではないでしょうか?

であれば、R2000Gは同じ二気筒でR2000の排気量992ccよりほんのちょっとゴージャスになった感があって辻褄が合います。

さらに言えば型式認定資料の1.33リットルという表記も、1033ccであったと考えたらよりリーズナブル。したがって、僕としては2DQ5エンジンは2気筒の1033ccディーゼルと考えておきます。それで全てが丸く収まりますから。

シートに記入します。R2000Gの型式認定番号はR1800Gの次に当たる753番です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号農753号三菱M57型となっていたはずです。
シートに記入します。R2000Gの型式認定番号はR1800Gの次に当たる753番です。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農753号
三菱 M57型

となっていたはずです。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今朝はこんなところです。

もう朝からモーレツに暑いです。マジでエアコンと水分。呪文のように唱えて、でもちょっとは部屋の中に引っ込まず汗をかいて夏を乗り切りましょう!それではまた明日!

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