毎日ネットオークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1972年型式認定の三菱R2000Gです。R4桁のGは、ひとクラス上のエンジンを搭載したと思われるハイパワーシリーズ。しかしネットを探しても動画が1つしか見つからない貴重品です。
【R2000はたくさん見つかるのに・・・R2000G】
【R2000Gの運輸省型式はM57】
【エンジン考察まずは4DQ5から】
ウィキペディアの三菱自動車のエンジン系列名によると・・・
4D系
三菱自動車のエンジン系列名
- 4DQ – 1960年代のキャンターに採用された小型ディーゼルエンジンで、国鉄の急行列車用優等客車(寝台車、1等車、郵政省所有の郵便車)と急行形気動車(1等車・郵便車)の冷房化改造時にその電源を賄う発電セット用として大量に採用された。現在は主にフォークリフトなどの産業機械に搭載されている。4DQ1(1,986 cc)、4DQ3(1,490 cc)、4DQ5(2,080 cc)、4DQ11(1,986 cc)、4DQ50(2,080 cc)などが存在。
前出のウィキによれば、エンジン型式名の法則として最初の数字が気筒数だとあるので、2DQ5は2気筒で間違いないでしょう。そして2DQ5は4DQ5の排気量2040ccの半分、1020ccあたりではないでしょうか?
であれば、R2000Gは同じ二気筒でR2000の排気量992ccよりほんのちょっとゴージャスになった感があって辻褄が合います。
さらに言えば型式認定資料の1.33リットルという表記も、1033ccであったと考えたらよりリーズナブル。したがって、僕としては2DQ5エンジンは2気筒の1033ccディーゼルと考えておきます。それで全てが丸く収まりますから。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今朝はこんなところです。
もう朝からモーレツに暑いです。マジでエアコンと水分。呪文のように唱えて、でもちょっとは部屋の中に引っ込まず汗をかいて夏を乗り切りましょう!それではまた明日!