
毎日サクッとネットの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は「土の館」で見たチェリートラクタCT101です。もし、これが型式名「チェリーCT」だと認定番号が農165で、クボタの国産初の乗用トラクタT15と肩を並べるのでした。

手元の資料では、ビクターオートから申請された「チェリーCT」という型式名のトラクターが「農165号」という型式認定を受けています。
ビクターオートのチェリートラクタは今の所このCT101系しか見たことがありません。もし、CT101=チェリーCTであれば、このトラクターが「農165号」だということになります。
販売名と型式名が違うのはいつものことですし、最大出力10馬力のスチール135を乗っけたことでCT101(本来ならCT100とかCT10でしょうけど)と販売名をつけたくなることもあるでしょう。
作った会社と乗っているエンジン、そしてだいたいの作られた年・・・こんな少ない一致点ですけど、僕はCT101=チェリーCTだと結論づけました。

とは言っても、同年とか1年違いとかの話で、しかもCT101=チェリーCTだという前提においてということですけど・・・
この頃外国製乗用トラクターはすでにあったはずですし、どこの会社もこれを作ろうとしていたのでしょうから何をもって「国産初」というのかは非常に難しい問題です。
もし、タイヤが4つあって、椅子がついていて人が乗って作業する農機をトラクターというのであれば、このCT101も国産初のトラクター(エンジンは外国のライセンスですが)といえるのではないでしょうか?(あくまでもCT101=チェリーCTだという前提であれば)
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今日はやることがいっぱいなのでこれで終わります。それではまた明日!