1980年運輸省型式認定ヤンマーYM1301D「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1980年運輸省型式認定のヤンマーYM1301Dです。これはアメリカ輸出のために緑に塗った青ガエルから不評のため赤に戻した、燃える男の赤トラでしたね!

貴重な青ガエル4種は立ったの3年しか生きていなくて、生まれた時から絶滅危惧種・・・
この年表ではYM1301の生まれは1981年とされていますが(ヤンマーの社史ではそうなっています)、運輸省の型式認定は1980(昭和55)年でした。
ヤンマートラクター13馬力クラスは由緒ある古い家系です。

今日の主役YM1301D

ネットで写真を見つけてきたヤンマーYM1301Dです。多分末尾の「D」は四駆を表していて、さらに末尾の「1」は突然赤から緑にしてまた戻した・・・ということの辻褄合わせではないかと僕は思っています。
ネットで写真を見つけてきたヤンマーYM1301Dです。多分末尾の「D」は四駆を表していて、さらに末尾の「1」は突然赤から緑にしてまた戻した・・・ということの辻褄合わせではないかと僕は思っています。

エンジンはヤンマー3気筒ディーゼル3Tアルミ複合板70B831cc、13馬力/2400rpmという小さいのに三気筒という、すごいエンジンを搭載しています。
ネットで見つけた写真です。YM1300Dは当初こんな色も出回っていたようです。ちょっとJDの影響もあるのでしょうか?
ネットで見つけた写真です。YM1300Dは当初こんな色で発売されたようです。
なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、ヤンマーのYM1300Dで間違いないと思います。
同じYM1300ですが、赤のものもあります。初めから両方の色があった・・・その可能性もありますが、「緑のトラクターはお客さんから不評だった」という、当時ヤンマーを扱っていた人の証言もありますし、赤→緑→慌てて赤の流れだったのではないかと考えます。
燃える男の「赤トラ」YM2001-YM2001Dカタログです。YANMAR REDのエンブレムが付いていますね! 考えてみたら一番目立つ表紙部分、その半分以上が赤く塗りつぶされています。商品より大きい面積を占めています。いかにこの商品にとって「赤」が訴えたいことなのかがわかりますよね?
燃える男の「赤トラ」YM2001-YM2001Dカタログです。不評だった緑を挽回するために、『緑はやめました。赤、赤で行きます!』ということを宣言したのがYM末尾「1」のトラクターだったと思うのです。

YANMAR REDのエンブレムが付いていますね! 考えてみたら一番目立つ表紙部分、その半分以上が赤く塗りつぶされています。商品より大きい面積を占めています。いかにこの商品にとって「赤」が訴えたいことなのかがわかりますよね?
新商品と銘打たれた3色刷りのカタログです。燃える男の「赤トラ」
新商品と銘打たれた3色刷りのカタログです。燃える男の「赤トラ」
YM1301Dに戻ります。運輸省型式認定番号の銘板には小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農 1365ヤンマーYM1301D型とあります。
YM1301Dに戻ります。運輸省型式認定番号の銘板には

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農 1365
ヤンマーYM1301D型

とあります。
シートに記入するとこうなります。今の所1980年の最後ですが、1981年との境はまだ確定していません。
シートに記入するとこうなります。今の所1980年の最後ですが、1981年との境はまだ確定していません。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はこんなところです。最後にヤンマーエンブレム変遷の記事を貼って終わりにします。それではまた明日!

緑の不評が相当こたえたのか、エンブレムにまで「赤」を強調していたのが興味深いです。でも、それだけやってすっかり「ヤンマー=赤」のイメージは定着しましたよね!
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