
よく農機カタログに出てくる言葉、エンジン特性や簡単に音を上げない作業特性を表す言葉「粘り強い」の表現が、時代によってメーカーによって『ネバリ・ねばり・粘り』とバラバラでおもしろいです。
(用法がメーカーの中で統一されていない感じです)その中で昨日は最も多い「ネバリ」を取りあげました。今日はわずかな差で次に多い「ねばり」を見ていきます。
次点の「ねばり」
「ネバリ」表記が11コだったのに対し「ねばり」表記は6コでした。(当社比)どちらも土の抵抗に対して頑張る感じが欲しかったのだと思いますが、わずかな差で「ねばり」は次点でした。
まずは「ネバリ」を最も多用した三菱に対し、一貫して「ねばり」を使用した佐藤造機です。
サトー白いトラクター強力シリーズ

トラクター農業を推進するサトー
定評のあるねばり強いエンジンや、油圧式は糸コントロールをはじめとするサトー独特の機構が、水田はもとより畑地・果樹園・牧草地など場所をえらばず、ずぬけた威力を発揮します。
サトーS-500

広範囲な作業に高性能を発揮!
従来のトラクターのイメージを完全に一新したユニークで、拡張高いデザインのサトートラクターS-500はわが国の土地条件、作業条件にぴったりの高性能機です。
エンジンは、S-500のために、トラクター用として特別に設計された水冷ディーゼル。トルクの大きいねばり強いエンジンです。
シバウラは初登場(S-900)
『ネバリ・ねばり・粘り』表記最古の部類だと思います。(シバウラで見つけられたのはこれ1つだけですが)

S-900 中形ホイール19PS
■特長■
軽量高出力でねばり強い4サイクル2気筒、水冷ディーゼルエンジンを搭載しておりますので燃費も安く、総重量もきわめて軽く、特に湿田において高性能を発揮します。
ヤンマーは「ネバリ」「ねばり」両刀使い。YM2210
ヤンマーはYM1600では「ネバリ」表記でしたが、YM2210では「ねばり」表記となっています。
このあたり揺らぎが見られますが、エンジンメーカーとしてディーゼルエンジンの力強さを表現したいという気持はわかります。

中身はちょっと読めませんが、大見出しは
「ハイ・パワーシフトで作業能率はグーンとアップ」
「ねばり強さが自慢の心臓部」
「足回りのするどい22馬力4輪駆動」
「湿田に強いけん引力を発揮する大径タイヤ」
「土質をえらばずすぐれた作業能率を発揮」
とあります。
クボタはコンバインに「ねばり」NX1500

心臓部は新開発の水冷3気筒16馬力ディーゼル。このクラス初の3気筒エンジンは振動が少なくグンと静かですから、長時間にわたって疲れ知らずの作業ができます。
しかもねばり強い16馬力のパワーは、刈取り、脱穀、湿田走行と作業が余裕タップリ。低燃費で耐久がよいので経済的です。
クボタコンバインNX1800

低振動・低騒音の18.5馬力3気筒ディーゼル 新開発水冷3気筒18.5馬力ディーゼルをこのクラス初採用。
3気筒のため振動・騒音が少なく、長時間作業も快適です。専用設計のエンジンは、刈取りに、脱穀に、湿田走行にと、ねばり強い実力を発揮。
しかも低燃費-耐久性にすぐれた経済タイプです。 ●寒冷地でも、セルスターターでラクにスタートできます。
とまあ、こんな感じです。「ネバリ」も「ねばり」も漢字で意味を限定しないで、広い意味での「充分な強さ」を表したかったのだと思います。
主にひらかなと漢字で書き表しているカタログの中で『カタカナ』は異質でどうしても目に飛び込んできます。そのような意味でカタカナは特に強調したい部分に限定して使われていることが多いと感じます。
ですから「ネバリ」「ねばり」同じような意識で使われていたとしても少しだけ「ネバリ」が多かったのではないでしょうか?
今日はこんなところです。また明日!