よく農機カタログに出てくる言葉、エンジン特性や簡単に音を上げない作業特性を表す言葉「粘り強い」の表現が、時代によってメーカーによって『ネバリ・ねばり・粘り』とバラバラでおもしろいです。
(用法がメーカーの中で統一されていない感じです)その中で昨日は最も多い「ネバリ」を取りあげました。今日はわずかな差で次に多い「ねばり」を見ていきます。
次点の「ねばり」
「ネバリ」表記が11コだったのに対し「ねばり」表記は6コでした。(当社比)どちらも土の抵抗に対して頑張る感じが欲しかったのだと思いますが、わずかな差で「ねばり」は次点でした。
まずは「ネバリ」を最も多用した三菱に対し、一貫して「ねばり」を使用した佐藤造機です。
サトー白いトラクター強力シリーズ
サトーS-500
シバウラは初登場(S-900)
『ネバリ・ねばり・粘り』表記最古の部類だと思います。(シバウラで見つけられたのはこれ1つだけですが)
ヤンマーは「ネバリ」「ねばり」両刀使い。YM2210
ヤンマーはYM1600では「ネバリ」表記でしたが、YM2210では「ねばり」表記となっています。
このあたり揺らぎが見られますが、エンジンメーカーとしてディーゼルエンジンの力強さを表現したいという気持はわかります。
クボタはコンバインに「ねばり」NX1500
クボタコンバインNX1800
とまあ、こんな感じです。「ネバリ」も「ねばり」も漢字で意味を限定しないで、広い意味での「充分な強さ」を表したかったのだと思います。
主にひらかなと漢字で書き表しているカタログの中で『カタカナ』は異質でどうしても目に飛び込んできます。そのような意味でカタカナは特に強調したい部分に限定して使われていることが多いと感じます。
ですから「ネバリ」「ねばり」同じような意識で使われていたとしても少しだけ「ネバリ」が多かったのではないでしょうか?
今日はこんなところです。また明日!
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