こういう唐箕もあるんだなぁ『大屋丹藏製作所文化號小形唐箕(標準試験専用機)』

今日は以前私設農機博物館で見たボックスタイプの小さな唐箕です。写真一枚だけですが、細かく見ていくと、現在も唐箕を生産している会社の製品でした。

これがその私設博物館で見た唐箕です。今まで見たことのある唐箕とは少し違う、コンパクトでスタイリッシュな唐箕です。
これがその私設博物館で見た唐箕です。今まで見たことのある唐箕とは少し違う、コンパクトでスタイリッシュな唐箕です。

見たことがあるのはこんな形

木製唐箕と金属唐箕のホッパ部分の大きさはほぼ同じ。でもそれ以外の部分の大きさは4倍くらい違う感じです。
島地区の現役おじいさん唐箕。昭和8年生まれです。これをフルカバーすれば上の唐箕になりますかね?大きさも違います。

もしくは展示会でおなじみこのような金属製

同じく新潟県燕市の笹川農機のスーパー唐箕 B-2 現金価格¥40,500
新潟県燕市の笹川農機のスーパー唐箕 B-2 現金価格¥40,500

今回見たものは金属/木材ハイブリッドです

かなり気に入ったのはこの部分。調整レバーが目盛つき鋳物の金属製です。ちゃんとノッチが刻まれていて、正確な位置合わせができるようになっています。
かなり気に入ったのはこの部分。調整レバーが目盛つき鋳物の金属製です。ちゃんとノッチが刻まれていて、正確な位置合わせができるようになっています。
細かい細工の調整機構。
もちろん、全木製の唐箕にも調整機構があり、ノッチが刻まれていますがこのように大きな刻みです。

作ったところに興味が湧きます

連続最高賞金牌受領 OYA TANZO SEISAKUSYO G.M.Aと書いてありますか?
色々銘板が付いています。拡大してみます。連続最高賞金牌受領 OYA TANZO SEISAKUSYO G.M.Aと書いてありますか?
こちらは焼き印でしょうか?右書きになっています。 大屋丹藏製作所と書いてあるのでしょうね・・・
他も拡大してみます。こちらは焼き印でしょうか?右書きになっています。 大屋丹藏製作所と書いてあるのでしょうね・・・
こちらの銘板には・・・鮮明ではありませんが 大屋式文化號小形唐箕 標準試験専用機 合名会社大屋丹蔵製作所 とあるようです。愛知県の会社のようですね。
こちらの銘板には・・・鮮明ではありませんが

大屋式文化號小形唐箕
標準試験専用機
合名会社大屋丹蔵製作所

とあるようです。愛知県の会社のようですね。

標準試験専用機・・・何でしょうね? 調整機構の細かいノッチは何かの試験のために必要なものだったのかもしれません。

あまり期待せずに検索してみた

初代丹蔵は江戸中期、8代将軍吉宗の享保年代に生まれ、 屋号を大屋とし大工頭として生計を立てておりました。 とあります。9代続くというずいぶん古い縁起です。(会社としては4代目だそうです)
初代丹蔵は江戸中期、8代将軍吉宗の享保年代に生まれ、 屋号を大屋とし大工頭として生計を立てておりました。

とあります。9代続くというずいぶん古い縁起です。(会社としては4代目だそうです)

そして今も唐箕を作っているのでした。木製ではなく全金属製なんですね・・・でも、少しおもしろいことに気が付きます。

シルエットが同じじゃん!

この全金属製の唐箕、くるくる回すハンドル部分の形状に注目です。
この全金属製の唐箕、くるくる回すハンドル部分の形状に注目です。
こちらは僕の見た小形唐箕のハンドル部分。細かい銘は違いますが、ほぼ同じ形状です。
こちらは僕の見た小形唐箕のハンドル部分。細かい銘は違いますが、ほぼ同じ形状です。

製品のDNA、企業のDNA・・・意図的に引き継がれるのか無意識に引き継がれるのかわかりませんが、このようになんとなく残っていくもののようです。

千歯
すごいなぁ

今日はこんなところです。また明日!

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