今日は北海道開拓の村で見た、日本で最初の自脱型コンバイン、イセキHD50型(多分)です。
前述の『井関農機60年史』によればHD50の仕様・特長は
高能率で刈取りから脱穀までの作業時間を約16分の1に短縮した
小型軽量(500kg)で、価格も小売50万円と手ごろである
小回りができるので小区画の圃場でも十分使える
脱穀部が時脱型タイプなので穀粒損失、消費動力が少ない
操作系等が簡素化されているため、熟練したオペレーターを必要としない
クローラを特殊構造としたため、走行性能が安定している
草丈に合わせて扱ぎ深さを調節することができる
刈高さを自由に調節することができる
専用の籾袋ホルダーをワンタッチで交換する事ができ、途中で機械をとめなくてよい
とあります。
また、HD50は1968(昭和43)年の「HD50A型」1969(昭和44)年には「HD50B型」と立て続けに改良し、同1969(昭和44)年に折りたたみイスつきの乗用歩行兼用型の「HD50R型」そしてついに1970(昭和45)年には初めての乗用型「HD650型」「HD660型」を発売したそうです。
明日から使えるんじゃないか?というくらいの素晴らしいコンディションのHD50。どういう経緯でそこにあったのか、なにも情報はありませんでした。きっと色々な物語があったのでしょうね。
今日はここまでです。また明日!
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