長寿命化、工事のための現調をしてきました。2019

水路、農道、ため池および法面等、農業を支える共用の設備を維持管理するための地域の共同作業に支払われる交付金である多面的機能支払交付金には、共用設備の補修および更新等を行い、長寿命化 (耐用年数を延ばすこと) をする作業に支払われる長寿命化というものがあります。

 

島地区の保全会は施設の長寿命化のための活動に取り組んで6年目になります。今年で最後という話もありますが、今年度も昨年度に引き続き、ボロボロになってしまった排水路の柵板の更新のため、どの柵板を交換すべきか特定する現調をしてきました。

 

予算がどのくらいあるのかが流動的なので、具体的な作業は実際の予算と照らし合わせて決めなくてはなりません。そこで、「これとこれとこれを交換する」と特定する作業が必要なわけです。

 

現場へ行ってみるとIさんとMさんが何か別のことをやっています。
現場へ行ってみるとIさんとMさんが大排水路脇で何か別のことをやっています。

 

大排水路の脇で何をしているんだろう・・・
大排水路の脇で何をしているんだろう・・・

 

排水路の上流側で少しも水の抜けが良くなるような作業をしているのだそうです。
排水路の上流側で少しも水の抜けが良くなるような作業をしているのだそうです。

 

この排水路、上が下流、下が上流です。
柵板を交換しようとしている小排水路です。この排水路、写真上が下流、手前が上流です。

 

下流側はヒューム管を通って農道の下を潜り大排水路にあたって行き止まり。その行き止まりの大排水路の柵板を少し持ち上げて水を抜いていたのです。
振り返るとこうです。今度は写真上が上流、手前が下流です。この先はヒューム管を通って農道の下を潜り大排水路にあたって行き止まり。(冒頭の写真)その先は大排水路の柵板で塞がれています。その行き止まりの大排水路の柵板を少し持ち上げて水を抜いていたのです。

 

大排水路、一番上の柵板をバールで持ち上げるとこのように小排水路の水が上流側からも流れ出して水が抜けやすくなるというのです。なんで初めから穴をあけておかなかったかな・・・
大排水路、一番上の柵板をバールで持ち上げるとこのように小排水路の水が上流側からも流れ出して水が抜けやすくなるというのです。なんで初めから穴をあけておかなかったかな・・・

 

小排水路は結構泥で埋まっています。来年度の予算で浚渫するようですね。
小排水路は結構泥で埋まっています。来年度の予算で浚渫するようですね。

 

さらに先を見て行きます。
さらに先を見て行きます。

 

先日の水害で寄せられた稲わらもかなり落ち込んでいる感じです。こんなに埋まっていると冊板交換も大変です。ここは泥上げ後、来年度に回すことにして別の水路をあたることにします。
先日の水害で寄せられた稲わらもかなり落ち込んでいる感じです。こんなに埋まっていると冊板交換も大変です。ここは泥上げ後の来年度に回すことにして別の水路をあたることにします。

 

この水路の柵板を交換することにします。
この水路の柵板を交換することにします。

 

この篠竹を柵板の裏に刺して目印にするんです。業者さんに作業をお願いするので、見積を出すにも交換作業をするにも、目印がないとできませんからね。
この篠竹を柵板の裏に刺して目印にするんです。業者さんに作業をお願いするので、見積を出すにも交換作業をするにも、目印がないとできませんからね。

 

摩耗して水路の支柱と柵板の見分けがつかなくなっているので目印を付けるのが大変です。
水路は摩耗し、支柱と柵板の見分けがつかなくなっています。目印を付けるのも簡単じゃありません。

 

多面的機能支払の制度ではあたりまえのように水路や農道、農地のことを『施設』と称しています。僕はシロウトなのでずっとこれに違和感を持っていました。施設というと金属ヤコンクリートでできた箱のようなものを思い浮かべるからです。
多面的機能支払の制度ではあたりまえのように水路や農道、農地のことを『施設』と称しています。僕はシロウトなので、ずっとこれに違和感を持っていました。施設というと「金属やコンクリートでできた箱とその中のもの」を思い浮かべるからです。それからすると野外ですし、素堀の水路や境界が土で塗り固められた田んぼだって『施設』とされているわけですから違和感がありますよね?

しかし、考えてみれば屋根がないのはお日さまを受けるため。壁がないのは風や気温、上から流れてくる水を利用するため。壁や屋根がないのには理由があるわけです。そして箱ものの施設と同じように、水が抜けなければ水が抜けるようにメンテナンスし、痛んだところは交換しなくては役に立たないわけですから『施設』でいいよな・・・と思い直すのでした。

 

というわけで、これまでの昨晩交換の実績がこうなっていますが・・・
というわけで、これまでの柵板交換の実績がこうなっていますが・・・

 

今年度はこのあたりをやっつけよう・・・ということになりました。
今年度はこのあたりをやっつけよう・・・ということになりました。

 

今日はこんなところです。また明日!

 

 

 

 

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