二輪のダカール2019も終ってみればまたまたKTMの優勝・・・ホンダはまた勝てませんでした。興味が失せてしまい、チェックもおろそかになってしまっていたのですが、四輪のほうはおもしろいことになっていました。
トヨタ・ハイラックス、ナッサー・アル-アティヤが2位に46分差(ラリーとしては大差ですけど、よく考えたら5000km走ってこの差というのは僅差とも言えますね)でトヨタとして初の総合優勝しています。
でも今日は前回気になった、ニューホランドやCASEトラクターのエンジンを作っている、FPT(フィアット・パワートレイン・テクノロジーズ)がスポンサーをしている、ペトロナス・チーム・デ-ルーイ・IVECOのほうを追ってみたいと思います。
FPTは、フィアット・パワートレイン・テクノロジーズの略です!
Wikipediaによると・・・
Fiat Powertrain Technologies ( FPT )は、イタリアのFIATグループの子会社で、エンジンとトランスミッションを製造する会社として2005年に設立されたようですが、2013年以降はオランダ、アムステルダムに本拠を置く、フィアット・グループ・オートモビルズの傘下となっているみたいです。
以前見たNew Holland T8.435です。比較対象物がないと大きさが全くわからないと思いますが、超巨大ハーフクローラ・トラクターです。このエンジンがFPT製でした。
それからCASE IH PUMA165のWEBページの日本語の解説によると、
『Puma CVTはトラクタークオリティの面からプレミアムとして安定した基盤を持ちます。オーストラリアの実証されたCVT継続的変数トランスミッションや最新FPTエンジンテクノロジーが組み込まれたPuma CVTはその先代によって確立されたハイスタンダードを維持しています。』とあり、CASEもFPTのエンジンを採用していることがわかりました。
レーシングトラックの結果からいうと、ペトロナス・チーム・デ-ルーイ・IVECOはトップから1時間30分遅れの3位でした。
あ!そうそう。このレーシングトラックにはFPTのCURSOR 13 6気筒13リッター!ディーゼルが載っているんです。ただ特別に設計されたものなので、ノーマルであれば馬力は最大でも571馬力/1900rpmなのに対し、なんと1000馬力以上を発生させているそうです!
CURSOR 13 のスペックシートです。
CURSOR 13
カッコいいですが、ごく普通のトラックのエンジン。
↑拍子抜けするぐらいおとなしい音です。外からエンジンを掛けられるんですね。
走っている動画もいくつか上がっています。
↑なぜかどちらも突然ブチッと終ってしまうのが謎
整備風景です。どこにエンジンが載っているのか、見えないくらい下にあるのでしょう。背の高いレーシングトラックですが、思ったより重心は高くないようです。
いやーーーー!いいなあ・・・
FPTのダカール特設サイトには他のコンテンツもあって、どうもこれら全てにFPTエンジンが載っているみたいなのです・・・
その中でも気になったのは、ロシアの8輪駆動、水陸両用マシンのエピソード。FPTの F1Cシリーズ、4気筒3リッター146馬力のエンジンが載っています。
↑動画も上がっています。素晴らしい走破性!
アヴォロス・シャーマンという名前らしくて、お値段は150,000 ユーロから・・・(僕が勘違いしていなければ)というのだけど、日本円に直すと1800万円ちょっと。「大きなトラクターを買うくらいな感じでこれ買えちゃうの????」という印象。
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極めつけはこれですね・・・ただ、燃料は食いそうです。
今日はこんなところです。また明日!
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